原田工業は、 自動車用アンテナで国内首位。日本アンテナの事業部門譲受で国内外の拠点拡充、シナジー追求。
株主優待はクオカードです。1年以上の継続保有で長期優遇もあります。
原田工業の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
車載アンテナ事業はともかく、クオカード優待に飛びついた個人投資家が含み損状態
事業内容
原田工業は、自動車用アンテナを主力として、ケーブル、アンプ、ノイズフィルター等を製造・販売しています。
拠点

2018年3月期決算説明資料より抜粋
世界9ヵ国14都市に拠点を構築しています。
日本、アジア、北米、欧州毎に、開発拠点・生産拠点・販売拠点をセットにしてチーム編成しており、どの市場においても高い品質を提供できるようにしています。
地域別売上高

2018年3月期決算説明資料より抜粋
すべての地域で売上高を伸ばすことができています。
海外売上比率は35%ほどとなっており、為替影響を受けるリスクがあります。
クオカード優待新設で東証1部昇格狙いか
原田工業は、2018年2月に優待の新設を発表しました。
クオカード3,000円分という額面で利回りは3%を超えるとあって、買いが殺到しました。
配当より優待が高いのは本末転倒だと指摘しながらも、株主数を増加させて1部昇格に備えるということだとコメントされています。
ここは東証二部。知名度もまだまだ低い。株主を増加させて東証一部
上場に備えるということもあるでしょうし、宣伝的意味もあるでしょう。
利回りが良いことと、あとは株主数を満たせば1部昇格であることから、優待新設後に購入したとコメントされています。
・優待利回りが良い
・東証1部昇格候補
→あと株主数
引用元:ゆとりサラリーマンの優待投資
指定替え狙いとも言える優待導入で、株主数は激増したと指摘されています。
指定替え狙いとも言える株主数拡大のための手厚い株主優待制度の導入であり、株主数は前年の1,428名から11,131名へと激増しています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
東証1部昇格
優待新設から半年後の2018年9月に、東証1部昇格が発表されました。
想定されていた昇格ではあったものの、翌日の株価は急騰で反応しました。
早々に1部昇格してしまったことで、逆に優待改悪を心配されています。
「1部昇格したら優待改悪」ということがありそうでハラハラしますが、もうしばらく待ってみようと思います。
財務はイマイチ
ここ数年はFCFを創出してキャッシュを積み増していますが、借入金も多く、財務の良化はスローペースです。
2018年3月期においては、キャッシュ76億円を保有し、120億円の有利子負債を抱えています。自己資本比率は40%です。
十分な余力を確保しているとコメントされています。
財務に関しては120億円ほどの有利子負債を抱えているものの、手許に75億円程の現金を保有しているため、十分な余力を確保していると考えます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
中期経営計画
原田工業は、2019年3月期を最終年度とする6ヵ年の中期経営計画(長期ビジョン)を発表しています。
2019年3月期において、売上高400億円(年率+11%成長)、営業利益40億円(年率+25%成長)を目標値としています。
売上高400億円については2016年3月期で達成済みですが、コスト削減が進んでおらず、営業利益40億円の目標には未達となる公算です。
原田工業の主力商品である車載アンテナは成長が望めないため、新中計の内容を確認したいと指摘されています。
車載アンテナという商品は、「コネクテッドカー」関連としてうまく紐づいていかない限り、成長が望めない商品のため、まずは今期後半に策定されるであろう新中計の内容を確認したいところです(※新中計期間中も多額のRD費が必要となることが十分に予想されます)。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はクオカード
株主優待は継続保有年数に応じてクオカードがもらえます。
- 1年未満
- 100株以上 3,000円相当のクオカード
- 1年以上
- 100株以上 4,000円相当のクオカード
3月末の権利落ちを経て、優待新設の発表時よりかなり株価が下落しています。
1年以上の継続保有で額面が増えるため、含み損に耐えている個人投資家も多そうです・・・。
原田工業の株主優待をいただくのは今回が初めてですが、含み損は4万円を超えています(泣)
1年以上の長期継続保有で3,000円のクオカードが4,000円になるので、含み損に耐えているうちに傷口がどんどん広がっている感じです。
引用元:お金の手帳
総合評価
2018年7月時点の総合評価
車載アンテナのニッチトップ企業です。今後の自動車において、車載アンテナがどのような形で存在し続けるのかは予測が難しく、その分、研究開発費も継続して必要になってきそうです。
2018年7月時点でPER12.5倍/PBR1.28倍となっています。万年割安な自動車部品メーカーとしてはフェアバリュー~まだ割高な水準という印象です。
株主優待の新設で株価は高騰しましたが、3月末の権利落ちを経て、行って来いとなっています。この位置であれば利回り4%~5%となるので、3月の権利取得に向けて上昇する可能性もあると思いますが、当面は横ばい~底値探りと思われます。
株価と配当金の評価は最低ですが、優待は利回りが良いため最高評価です。ただし、優待制度が継続するか確信が持てないともコメントされています。
株価(775円)★☆☆☆☆:優待開始発表の時より下がっています
配当金(0.97%)★☆☆☆☆:配当利回りは低いです
優待内容 ★★★★★:1年以上の継続保有で利回り5.1%
参考指標:PER 12.0倍、PBR 1.24倍
総合得点(15点満点):7点
※ データは2018年7月6日終値時のものです
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
1年以上の継続保有で利回りは5%ですので、優待が改悪されない限りはホールドとコメントされています。
今なら100株8万強で購入可能ですので優待だけの利回り(1年以上)でも5%弱あります。
かつてのブロードリーフのようですね。
優待が改悪されない限りはホールド予定です。
引用元:子育てしながら株主優待で億り人