デジタルハーツホールディングス(3676)

デジタルハーツホールディングス(デジタルハーツHD)は、専用機、モバイル向けゲームソフトの不具合検出(デバッグ)主力。非ゲーム分野の開拓に注力中。

株主優待はおこめ券です。

デジタルハーツHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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デバッグ事業を主力に第2創業期へ移行

事業内容

2018年7月にハーツユナイテッドグループから商号変更し、デジタルハーツHDとなりました。

デジタルハーツHDは、ソフトウェアの不具合検出(デバッグ)のパイオニアです。エンターテイメントとエンタープライズの2分野でテスト・検証サービスを展開しています。

現状ではエンターテイメント事業が主力ですが、今後はエンタープライズ事業を飛躍的に伸ばしていく計画です。

エンターテイメント事業

8,000人を超えるテスト人材とそれを支える機材群を持ち、150万件を超えるバグ検出実績により、ゲーム作りに欠かせない存在となっています。

コンシューマー、モバイル、オンライン、アーケードの各分野のゲームや、アミューズメント機器等のデバッグサービスを提供しています。

その他にもグループ会社にて、ゲーム規格・開発、3Dモデリング、デジタルコンテンツ制作等のクリエイティブサービスや、「4Gamer.net」等のメディアサービスも行っています。

エンタープライズ事業

エンターテイメント事業で培ってきた技術力・ノウハウを活かして、WEBサイトや業務システム等IT全般に係るソフトウェアの検証を行っています。

AIの活用・テスト自動化を促進し、様々なソリューションサービスを提供しています。

創業者からプロ経営者へ

2017年6月に、創業者の宮澤氏から、ファーストリテイリングやローソンで社長を務めたプロ経営者の玉塚氏へと社長が交代しました。(宮澤氏は会長へ就任)

ファーストリテイリングやローソンといった巨大チェーンで、多くのアルバイト人員を抱えながら経営してきた手腕は、IT業界という畑違いながら8,000人のテスト人材を抱えるデジタルハーツHDにも適用できると期待されます。

玉塚氏の元で第2創業期と位置付けた数々の改革が進む見込みです。

マネジメントシステムの構築により、人材管理・人事制度・受注体制の整備が期待されるとコメントされています。

玉塚社長に対する毀誉褒貶はあるにせよ、ユニクロやローソンで代表を歴任してきた点については、当社の経営資源が8,000人の(テスター)バイトであることを考慮すると非常に親和性が高いと思われ、今後はタレントマネジメントシステムの構築により、バイトの人材管理や、インセンティブを含む人事制度の構築といった受注体制の整備が期待されます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

ドイツ証券へ最大110億円のMSワラントを発行

2018年5月、ドイツ証券に第三者割当による新株予約権の発行を発表しました。

資金調達によって、人材採用やAI・自動化ツール等へ投資する他、M&Aや出資等にも使用する予定です。

最大110億円の資金調達ができる可能性がありますが、権利行使価格は2,100円、3,000円、3,850円の3段階となっており、現状の株価1,500円前後からは未だ距離があります。行使価額修正はないため、行使が進まない(=資金調達できない)可能性もあります。

ZMPと合弁会社を設立したり、HEROZにも資本参加していることから、出資した上で業務提携するという意向が強いとコメントされています。また、MSワラントは全く行使が進まない可能性もあると指摘されています。

当社はあのZMPと合弁会社を設立したり今を時めくHEROZにも資本参加していることなどから、出来れば資本を入れて業務提携したい意向が強いとみられ、このワラントはその軍資金確保の性格が強いと思われます。(※本ワラントは行使価額修正なしのため、全く行使が進まない可能性もあり留意が要)

引用元:なちゅの市川綜合研究所

財務は安定的

借入金が比較的大きいものの、それを補って余りあるキャッシュも保有しており、実質無借金経営が続いています。

2018年3月期においては、借入金26億円に対してキャッシュ39億円を保有し、自己資本比率は39%となっています。

有利子負債は大きすぎず、健全であると評価されています。

有利子負債:14億
負債比率:38%

健全です。

引用元:化学男のバリュー投資

中期経営計画

2019年3月期向け中計を撤回

デジタルハーツHDは、2019年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表していました。

2019年3月期において、売上高300億円(年率+26%成長)、経常利益47億(年率+35%成長)を目標値としています。

しかしながら、本中計の期間中に、社長交代となったこともあって、本中計は撤回されています。

第2創業期の目標数値

社長に就任した玉塚氏の元、第2創業期との位置付けで、目標数値を発表しています。

3~5年後(2021年3月期~2023年3月期)において、売上高500億円(年率+24~42%成長)、EBITADA100億円(年率+39~74%成長)を目標値としています。

引続き主力はエンターテイメント事業ですが、エンタープライズ事業を飛躍的に伸ばす(売上高19億円→200億円)他、海外事業でも売上高50億円を目指します。

株主優待はおこめ券

株主優待は保有株式数に応じておこめ券がもらえます。

  • 100株以上 3kg分
  • 200株以上 6kg分

ドラッグストアでも金券かわりに使えるため手放せないとコメントされています。

お米券が6枚入っていました。お米券は生活に必須のお米と交換できるうえ、私の近所のドラッグストアでは、金券かわりに使えることが判明したため、手放せません。

引用元:億ログ

総合評価

IT業界に欠かせないデバッグを主力事業としており、ここ数年は利益の伸び悩みがあったものの、プロ経営者の玉塚氏を社長に迎えて第2創業期として再成長を狙います。

2018年7月時点でPER21.2倍/PBR9.66倍となっています。20%成長を織り込む水準です。

株価は2016年9月に天井をつけてから調整しており、玉塚氏の社長就任や新中計にもあまり反応していない状況です。業績の伸びが実績として確認できるまでは様子見と思われます。株価が上がったら上がったでMSワラントにより希薄化・需給悪化が起こる点にも要注意です。

業界自体がブルーオーシャンであり、シェアトップの企業としてマーケットの成長と共に成長できると評価されています。

会社・業界の認知度向上が成長につながるストーリー。
業界自体が成長マーケットのため、シェア1位の企業としてマーケットの成長と共に成長し、
ブルーオーシャンの中で当面は同業他社との利益の削りあいもなさそうです。

引用元:化学男のバリュー投資

暫くは様子見とコメントされています。

長らくオーナー経営をしてきた当社が、いきなりプロ経営者(?)の玉塚氏を代表に連れてきて1年ほどしか経っていないため、少なくとも今期あるいは来期くらいまでは“お手並み拝見”とし、暫くは様子を見るだけでもいいのかもしれません。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

優待の評価は高めですが、配当の評価が非常に低いです。

株価(1,437円)★★☆☆☆:今後どうなるでしょうか
配当金(0.73%)★☆☆☆☆:少ないです
優待内容 ★★★★☆:おこめ券6枚はなかなか良いです
総合得点(15点満点):7点
参考指標:PER 21.4倍、PBR 10.2倍
※ データは平成29年2月9日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

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