ヒロセ通商(7185)

ヒロセ通商は、独立系の外国為替証拠金取引大手。顧客は小口の個人投資家が中心。英国、東南アジアにも拠点。

株主優待は自社キャンペーン商品です。2016年IPOでジャスダック上場です。

ヒロセ通商の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

スポンサーリンク

個人投資家に好まれるFX事業者

事業内容

ヒロセ通商は、ネットFX取引大手で、個人投資家が主な顧客です。

個人投資家に好まれるFX事業者であるため、LION分析ノートやLIONトレード診断といった分析ツールを提供したり、取引コスト(スプレッド)を業界最低水準にしたり、キャンペーンで食料品をプレゼントしたり、と様々な工夫をしています。

これによりオリコン日本顧客満足度ランキングにおいて、FX取引部門総合第1位を3年連続獲得しています。

スプレッドや顧客満足度の観点ではマネーパートナーズと同程度であると指摘しつつ、ヒロセ通商が業績(顧客数)を伸ばしているのは多くのキャンペーンによって食材がもらえることが評判を呼んでいるのではないかとコメントされています。

ヒロセ通商のHPを開くと・・パスタやカレー・・そして肉・・
一瞬、何のサイトだったのか忘れてしまうほどである。これからFXを始めようとする方は、ネットの評判から両社を知るだろう。しかし、HPをみたときにどちらで取引したいと考えるだろうか?

引用元:らうの投資メモ

2016年 IPO

ヒロセ通商は2016年3月にIPOでジャスダックへ上場しました。

公募価格830円に対して、初値は830円(+0%)と同額となりましたが、その後は右肩上がりの株価推移となっています。

大物個人投資家の参戦

ヒロセ通商が有名となった要因の1つとして、上場半年後の2016年9月に大物個人投資家が大量保有報告書を提出したことがあげられます。

それをきっかけに株価は2倍まで高騰しますが、そのタイミングで1%ほど売却されて5%以下となったためその後の動向は不明です。

個人投資家の片山晃さん、ヒロセ通商の大量保有イナゴ投資法でナイストレード

引用元:市況かぶ全力2階建

業績期待

経済ショック時に業績が伸びる傾向

経済ショック時には、株式などの金融資産は下落することが多いですが、為替も大きく動くためFXの取引は活発化します。

そのためヒロセ通商の業績は伸びる傾向があります。

直近では、トランプ相場やブリグジットのときに業績が伸びていることが指摘されています。

月次を見て見ますと11月のトランプ相場で一気に取引代金が増えています。
去年で一番儲かっているのは六月なのでブリックスショックになります。
やはり相場が大きく動く場合にFX業者は儲かるのですね。

引用元:Kabu Berry

「何とかショック」のときには、ヒロセ通商をホールドすることがヘッジになるとも指摘されています。

一般に「何とかショック」が来ると株は売られ、損をするが、そういう際には為替が動くのでヒロセ通商の業績はよくなる。

なので、ヒロセ通商銘柄をホールドすることは、経済ショックに対するヘッジになるかもしれない。

引用元:nextir35の気になる株ブログ

経済ショックに限らずとも、為替が大きく動くだけで業績が伸びるため、円高になろうが円安になろうがメリットであるとも評価されています。

・為替が円高になっても、円安になっても関係がない(寧ろメリット)

引用元:らうの投資メモ

仮想通貨参戦は?

ここ最近もっともホットな話題である仮想通貨です。

FX事業者であるヒロセ通商は、仮想通貨取引所を開設することには事業的シナジーはあると思われます。

その一方で、ハッキングの多い業界であることからリスクも大きいとされています。

ヒロセ通商は仮想通貨取引事業に参戦するのでしょうか?

2017年3月期の株主総会では情報収集中と回答があったそうです。

質問①

今、流行の仮想通貨取引への参入は考えているか。

回答要旨

「現在業界団体には加盟している。情報収集中である。」

引用元:京大准教授の投資日記 ~優待バリュー株で楽しく億る~

リミックスポイント参加のビットポイントが仮想通貨事業を開始したのは、会社設立から5ヶ月ということで、そんなに時間を要するものではないと指摘されています。

会社設立から5ヶ月弱・・と意外に早い。金融庁の認可次第とはいえ、会社の設立から事業開始まで、本来、年単位の大きな時間を要するものではないということが分かる。

引用元:らうの投資メモ

これまで十分な時間があったため、参戦済みであってもおかしくなく、現状では仮想通貨取引事業に参戦する様子はないと思われます。

FX事業が好調であり、海外事業を拡大させるようですので、そちらに力を入れているのかもしれません。

財務は拡大が続く

証券・商品先物取引業であるため、顧客からの預かり資産をB/Sに形状しています。

顧客数(口座数)が順調に増えていることから預かり資産が増加しており、財務は拡大が続いています。

2018年3月期において自己資本比率9%となっていますが、上記の要因によりあまり意味を持ちません。

キャッシュは71億円を保持しているのに対して、借入金は76億円とほぼ同じ規模であり、財務的に困窮しているわけではないかと思われます。

株主優待は自社キャンペーン商品

株主優待は保有株式数に応じて自社キャンペーン商品がもらえます。

  • 100株以上  10,000円相当
  • 1,000株以上 30,000円相当

2016年分の優待について、量がすごい!とコメントされています。

優待到着!!量がすごい!!
届いた段ボール開けたら量がすごかったので積んでみた。

引用元:あしみの 日記

2017年分の優待を紹介されています。

優待の品物はカレー、ご飯、ラーメン、Tシャツ、どんぶり、カレンダーでした。昨年はパスタがありましたが今年はその代わりにラーメンのようです。そして昨年のマグカップの代わりにどんぶりとTシャツなのかな。

引用元:成長株の中でも社会貢献度の高い企業に投資する株初心者のブログ。

2017年分の優待について1万円相当の内訳を推察されています。

1万円分相当ですが、どのくらいの内訳なんでしょう?
食品が1個200円くらいで4400円程度、Tシャツが2000円くらい、カレンダーが1000円でどんぶりが600円くらいですかねー。Tシャツ高すぎか?

引用元:あんこの株.club

総合評価

個人投資家から好まれるFX事業者として順調に顧客数・業績を伸ばしています。

2018年6月時点でPER算定不可/PBR3.05倍となっています。業績予想を開示していませんが、四季報予想によればPER11.5倍となります。

業種柄フェアバリューの評価と思われますが、成長を継続できれば、それに伴った株価上昇も続きそうです。

スポンサーリンク
オススメの記事
オススメの記事