エイチ・アイ・エスは、個人の自由旅行に強い海外旅行取扱高2位の旅行会社。ハウステンボスも運営しています。
リーマンショック時も黒字を確保しており安定感がありましたが、直近では世界各地で起こるテロの影響から業績悪化が懸念されます。優待は旅行商品の割引券やハウステンボスの割引券となっており、利用しにくいため、あまり人気はないようです。
エイチ・アイ・エスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
海外旅行の取扱シェアは2位の大手旅行代理店
HISは海外旅行の取扱シェアが約16%で、JTBグループに次いで、2位の大手旅行代理店です。
リーマンショック時も黒字確保
これまでの業績は、リーマンショック時も黒字を確保するなど安定的でした。
・業績は、リーマンショック時も黒字確保など安定感が高い。
テロの影響が出始める
しかし、直近では、世界で頻発するテロの影響が出始めています。
特に高単価・高採算であったヨーロッパ向けの旅行が影響を受けており、エイチ・アイ・エスの業績悪化を招いています。
世界的に緊張感を増している現状では、業績の落ち込みは避けられそうにありませんし、2017年4月現在の株価も2013年以来の水準に落ち込んでいます。
指標的に割安感はなし
エイチ・アイ・エスは割安感はありません。優待目当てであれば投資を検討しても良いという意見もありますが、優待利回りは高いわけではありませんし、魅力的だとは思えません。
PERやPBRといった投資指標からみれば株価は割高な水準ですし、配当利回りも1%をやや下回る水準なので配当狙いの投資には向きませんが、優待利回りは100株保有で1.5%あります。優待目当てであれば、投資を検討してみてもよいでしょう。
株主優待は各種割引券
4月と10月の年2回の株主優待となっています。
内容は以下の通りです。
- 株主優待券(1,000円) ※12,000円以上の旅行商品で1人1枚利用可
- ハウステンボス入場割引券(500円)
- ラグーナテンボス入場割引券(500円)
ハウステンボスは長崎県、ラグーナテンボスは愛知県にあり、旅行の予定でもなければ気軽に行ける人は少ないのではないかと思います。
使い勝手は評価が低い
エイチ・アイ・エスの旅行商品で使える割引券は、使い勝手が悪いため評価が低いです。
代金が12,000円以上でないと1,000円引きを使えないためです。割引率が大きくはありませんし、そもそもエイチ・アイ・エスより安い他社の旅行商品もあるかもしれません。なかなか割引券は使いにくいのではないかと思います。
注意しなければいけないのは旅行優待券を使うハードルがなかなか高いということです
12,000円以上の旅行商品で1枚、24,000円以上の旅行商品で1人2枚しか利用できません
使い勝手はお世辞にもいいとはいえませんね
魅力の無さを端的に表すのが、ヤフオク!などの販売価格です。2000円分でも500円にしかならない状況のようですので、やはり魅力的とは言い難いと思います。
エイチ・アイ・エスの割引券はヤフオク!などで大した金額で取引されていませんので注意してくださいませ
確認してみたところエイチ・アイ・エスの旅行割引券は2,000円分で500円ほどでした