翻訳センター(2483)

翻訳センターは、大手翻訳会社。特許、医薬、工業など企業向け技術翻訳が軸。通訳事業には買収子会社で本格進出。

株主優待はありません。

翻訳センターの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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専門性の高い翻訳を手掛ける

事業内容

翻訳センターは、医薬分野の専門翻訳会社として設立された後、特許。工業・ローカライゼーション、金融・法務分野へと事業領域を拡大しています。

また、翻訳事業を主力としながらも、派遣事業、通訳事業、語学教育事業等を展開しています。売上構成比は以下の通りです。

翻訳センター 事業内容

https://www.honyakuctr.com/corporate/ir/individual/quick-reference

AIや機械翻訳はむしろ味方

翻訳センターは人力での翻訳を行っており、昨今のAIや機械翻訳の躍進でシェアが奪われるのではないかとの懸念もありますが、当面の間はむしろ味方になるのではないかと見られています。

翻訳作業は真っ先に人工知能に取って代わられるというコメントもあります。

翻訳作業は、真っ先に人工知能に取って代わられる事業として注目されています。人工知能により翻訳者の作業効率が上がり、支払われる対価も減少していくことでしょう。

引用元:SyncHack.com絵空事

しかしながら、翻訳センターが行っている事業における翻訳は、非常に専門性が高い分野であり、人の判断が必要だとされています。

例えば特許の翻訳の場合、ニュアンスひとつで権利の価値がガラッと変わるものでして、ミスが許されません。医療の場合、人の生命に関わることなので細心の注意が必要です。何気ない単語でもその国にとっては禁忌であったりするので、責任問題が生じるような翻訳業務では人の判断が必要とされています。

引用元:SyncHack.com絵空事

機械翻訳ではない人力での翻訳需要はまだまだあると指摘されています。

言語サービス会社の売上高ランキングは6年連続でアジアで1位。医薬や法務関連では特に精密な翻訳が必要であり、AIなどを使った機械翻訳ではない人力での翻訳需要はまだまだある。

引用元:バネ男の株のアレ。

むしろ、AIによる自動翻訳は、翻訳センター自体が上手く利用することで生産性の向上を図れると指摘されています。

・AIによる翻訳等と競合となるが、現時点では最終的に人間による確認は必要であるためすぐにシェアを奪われるということは無いか
→翻訳センター自体がツール等を上手く利用して生産性の向上を図る(最終的にはAIも活用?)

引用元:みやびの館@株式投資

シェア拡大

翻訳センター シェア

個人投資家向け説明資料(2018年1月)より抜粋

翻訳センターは、6年連続アジア1位の売上高でありながら、国内市場シェアは3.6%に留まっています。

小規模事業者が多い業界でもあり、大手上場企業である翻訳センターは今後もシェア拡大が見込めると評価されています。

自動翻訳ではできない、”高度な翻訳”で強み。
小規模事業者が大多数な業界であるため、今後シェアを独占していける余地がある。翻訳市場は約2800億円。

引用元:投資銘柄分析Vlog

昇格期待

2018年3月には1:2の株式分割を行っています。

1部昇格条件はほぼ満たしているものと思われ、優待新設でもあればより確実となります。

会社側の昇格意欲が分かりませんが、優待新設やまずは2部への鞍替えなどをしてくる可能性もあると指摘されています。

昇格意欲があれば、優待新設や2部鞍替えなどをしてくる可能性も。

引用元:バネ男の株のアレ。

好財務

長年に渡って無借金経営を続けており、大きな投資も必要としないことから、キャッシュを積み上げています。

2018年3月期においては、キャッシュ26億円(cf. 時価総額91億円)を保持し、自己資本比率は69%となっています。

財務は全く問題なしと評価されています。

財務は全く問題なし。現預金>負債総額です。無借金。

引用元:バネ男の株のアレ。

問題はなく良い財務であると評価されています。

自己資本比率が70%と高く、有利子負債「0」。特に問題はなくよい財務だと考えます。

引用元:投資銘柄分析Vlog

中期経営計画

翻訳センターは、2021年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2021年3月期において、売上高136億円(年率+8%成長)、営業利益13億円(年率+17%成長)を目標値としています。

引続き、企業のグローバル展開が加速する環境において売上を拡大しつつ、IT化や業務プロセスの標準化・自動化により生産性を向上し、利益率を引き上げる計画です。

総合評価

好業績・好財務・小型株であり、昇格期待も持てることから個人投資家好みの銘柄だと思われます。難点はフロー型ビジネスであることくらいでしょうか。(それでも一度利用して満足した顧客は、案件ごとに再度利用するとも考えられます)

2018年6月時点でPER15.2倍/PBR2.31倍となっています。現状ではフェアバリューといった印象ですが、中期経営計画通りの成長を見せるのであれば評価は高まると思われます。

中期経営計画の発表以降、出来高を伴って株価の高値追いとなっており、今後も押し目買いが続きそうです。

割安好業績銘柄として優等生だと評価されています。

割安好業績銘柄としてピックアップ。業績よし、財務よし、CFよしという優等生。

引用元:バネ男の株のアレ。

2018年5月の中期経営計画発表後より、投資家から注目が集まり、年初来高値+出来高増となっています。割安訂正が起こると期待されています。

年初来高値もそうですが、出来高が増えているのがうれしいです。投資家達に注目され、きちんと評価され、今の割安価格から変わっていくと思います。

引用元:投資銘柄分析Vlog

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