ハウスドゥ(3457)

ハウスドゥは、 不動産仲介で創業。フランチャイズ事業が利益の柱。リースバック事業を拡充。配当性向30%超。

株主優待は「プレミアム優待倶楽部」ポイントです。2年以上の継続保有で長期優遇もあります。

ハウスドゥの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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不動産グロース銘柄

沿革

ハウスドゥの前身会社は1991年に不動産流通事業(不動産の売買)で創業し、その後は周辺事業に進出しています。

2006年にはフランチャイズ事業へと進出し、2009年に現在のハウスドゥを創業しています。

その後は、2015年に東証マザーズへ上場、2016年には東証1部へと昇格しています。

事業内容

ハウスドゥ 事業内容

2018年6月期 決算説明資料より抜粋

現在では、6つの事業領域でビジネスを展開しています。

収益基盤としてはフランチャイズ事業での安定売上・安定利益を核としながら、ハウス・リースバック事業や不動産金融事業を伸ばして成長を加速しています。

各事業について簡単にまとめてみます。

フランチャイズ事業

ハウスドゥブランド及びネットワークを利用したい中小不動産事業者や新規事業者に対して、不動産売買に関するノウハウを提供するフランチャイズ事業を行っています。

不動産検索ポータルサイト「HouseDo.com」を運営している他、フランチャイジーが利用できる管理システムや研修を提供しています。

不動産事業に新規参入する加盟企業が全体の7割を占めており、不動産仲介未経験の企業でも参入しやすいことを特徴としています。

2018年11月時点で565店舗が加盟しており、不動産売買仲介専門FCとしてNo.1の地位を確保しています。

国内1,000店舗を目指して成長を続けています。

ハウス・リースバック事業

顧客が所有している物件を買い取り、その後はリース契約をしてそのまま顧客が住み続けられる仕組みが「ハウス・リースバック」です。

不動産を所有する高齢者が、資産整理・資金調達を目的として利用しています。

ハウスドゥが切り開いたブルーオーシャン市場であり、急成長を遂げています。

不動産金融事業

顧客が所有している不動産を活用した資金調達として、個人・法人向けに不動産担保ローンを提供しています。

また、リバースモーゲージ保証事業にも参入しています。これは、不動産を担保に金融機関から融資を受けられる制度であるリバースモーゲージに関して、不動産の処分を専門としない金融機関に代わって担保評価や債務保証を行うものです。

不動産売買事業

不動産を取得し、付加価値を付け、一般顧客や投資家へ販売する事業です。

不動産流通事業

顧客のライフステージに即した理想の住宅を提供することを目指し、物件提案や資金計画を含めて最適なマイホーム探しをトータルサポートしています。

リフォーム事業

売買仲介で作った顧客接点を活かしてリフォームを行っています。

セグメント別売上・利益

ハウスドゥ セグメント売上高・利益構成比

2018年6月期 決算説明資料より抜粋

6つの事業を行うハウスドゥですが、セグメント別の売上・利益に特徴が表れています。

フランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、不動産売買事業の3つに焦点をあててみます。

安定的な収益基盤となっているのはフランチャイズ事業であり、売上で11%、営業利益で37%を占めています。

営業利益率も非常に高く、金のなる木とされています。

しっかり利益を稼いでおり、この部分については文句なしですし、営業利益率57.6%と金の生る木を抱えています。

引用元:せみりたいあ研究所

次に、成長ドライバーとなっているのは、ハウス・リースバック事業です。

売上で25%、営業利益で19%を占めています。

ニーズが大きいため、人材を投入して事業を拡大させています。

収益性が高いと考えているので、人材をここに投入していると記載がある会社側の発表は良いと考えています。2Q時点で通期目標も達成していますが、会社資料にもある通り、固定費先行となります。

引用元:せみりたいあ研究所

最後に不動産売買事業は比較的大きなウェートを占めているものの、上記2事業とは違ってフロービジネスであるため、変動することに注意を要します。

売上で39%、営業利益で21%を占めています。

変動しやすく読みにくいので、長期保有がしにくい理由となります。

不動産売買の部分が売上・利益が変動しやすい部分で、ここが読みにくいので長期保有がしにくいところです。現時点では非常に利益がでており、営業利益率が10%を超えているのは素晴らしい部門です。

引用元:せみりたいあ研究所

成長ドライバーはハウス・リースバック事業だが・・・

ハウスドゥの成長ドライバーはハウス・リースバック事業です。

2018年6月期2Qまでは順調に物件数を増やしており、ストックビジネスとして成長してきました。

ハウスドゥ ハウス・リースバック

2018年6月期 決算説明資料より抜粋

2018年6月期3Q以降は、所有物件を不動産ファンドや投資家へ売却も行っています。

ストックビジネスを拡大させるために本来であれば所有物件を増やしていくはずですが、借入金の増大・自己資本比率の低下のために、物件を増やせない(売却する)状況にあるようです。

IRに問い合わせた方のブログがこちら。

物件を増やしていくと銀行からの融資金額がどんどん大きくなってきます。

そうすると、財務上の自己資本比率が低下するということが発生します。

毎月得られる家賃の額が融資返済額を上回っていれば問題はないのですが、銀行には自己資本比率が低すぎる会社にはお金を貸せないという自主ルールが普通はあります。

結局のところ、自己資本比率を高く保つことがネックとなって物件保有数に限界が生じます。

引用元:専業投資家オジサンの株式投資ブログ(婚活含む)

株価急騰と急落

2018年6月期は売上・利益が急成長を遂げ、2018年前半に年初1,445円から高値3,175円まで2倍以上に急騰しました。

その後は、公募増資発表、TATERUショック(不動産銘柄の連れ安)、2019年6月期1Q決算の進捗がイマイチという流れで株価は年初を割り込んで882円まで急落しています。

会社側の発表によれば、物件売却が2Qと4Qに集中しているため、1Qでは進捗が悪いように見えるということですが、果たして2Qで挽回できるでしょうか?

財務は不動産銘柄なり

2018年6月期において、自己資本比率は31.6%まで向上しました。

これは、2018年6月に公募増資で59億円を調達したことにより、財務改善が進んだためです。(2017年6月期は自己資本比率13.7%)

それでもハウス・リースバック事業に対するニーズが大きいことからも、今後も資金需要は旺盛であると思われ、不動産銘柄なりの財務状況が続く見通しです。

中期経営計画

ハウスドゥは、2019年6月期を最終年度とする中期経営計画を発表しています。

2019年6月期において、経常利益17億円(年率+13%成長)を目標値としています。

2年目となる2018年6月期において経常利益19億円まで成長し、1年前倒しで目標釣果達成となりました。

さらに、最終年度の経常利益目標を30億円に上方修正しており、急成長が期待されます。

株主優待は「プレミアム優待倶楽部」ポイント

株主優待は保有期間に応じて「プレミアム優待倶楽部」のポイントがもらえます。

  • 100株以上   1,000ポイント
  • 200株以上   1,500ポイント
  • 600株以上   3,000ポイント
  • 1,000株以上  5,000ポイント
  • 1,400株以上  7,000ポイント
  • 2,000株以上  9,000ポイント
  • 4,000株以上 11,000ポイント
  • 6,000株以上 13,000ポイント

株主優待を取得すると、株主限定サイトにて株主番号を入力して会員登録を行い、ポイントを様々な商品へと交換することができます。

インターネットで手続きする場合は1,000商品から選べますが、上記の登録をせずに電話のみで引き換える場合は20商品程度の中から選ぶことなります。

中には、宣伝を務める古田敦也氏のオリジナルクオカードもあり、人気(?)のようです。

古田 敦也氏が印刷されたオリジナルQUOカードは、1人1枚 限定 1,000枚しかありませんので早い者勝ちです!

引用元:めがねくんのお金日記

継続保有でポイントアップ

2年以上の継続保有の場合は、上記ポイントが1.1倍(10%増)となります。

継続保有で10%アップするため、気長に保有し続けたいと評価されています。

2年以上の継続保有で10%アップするので、気長に保有し続けたいと思います。

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

総合評価

2018年12月時点の総合評価

フランチャイズ事業が安定成長していることに加えて、ハウス・リースバック事業で急成長を遂げています。

公募増資やTATERUショックによる株価急落もありましたが、現在注目されるのは1Q決算の進捗が悪いことであり、これが2Qで挽回できるかということです。

個人投資家から注目が高まっており、2Q決算が勝負の分かれ目となりそうです。

売上が積み上がっていくビジネスモデルを持つ不動産銘柄の1つとして紹介されています。

今後は財務が急激に改善していくと想定されており、ファンダメンタルズが変わらない限り保有するとコメントされています。

ハウスドゥのフランチャイズ、ハウスリースバック、金融事業などで、安定的に売上が積み上がっていくビジネスモデルに変貌しました。財務が悪いですが、優先株で自己資本比率は改善。今後のREIT組成が実現すれば、財務は急激に改善していきます。

引用元:資産防衛の日々

株価が絶好調である分、配当利回りの評価が低めとなっています。

株価(2,906円)★★★★☆:絶好調です
配当金(0.93%)★☆☆☆☆:増配中ですが
優待内容 ★★★☆☆:2年以上で優待アップ
参考指標:PER 26.8倍、PBR 8.6倍
総合得点(15点満点):10点
※ データは2018年1月5日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

経営者には好感が持てるとコメントされています。

控えめでかつ人材育成にも力を入れている。なかなか好感を持てる経営者だと個人的には感じました。決算も控えめなので心配しすぎかもしれません。この会社も応援したい会社だと感じました!

引用元:せみりたいあ研究所

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