興銀リース(8425)

興銀リースは、みずほ系のリース会社(総合金融サービス会社)。堅実な運営と安定財務に定評があります。

リース会社は全般に連続増配を続けるなど株主還元が盛んですが、株価は割安な水準にあります。配当・優待株として魅力的な銘柄が多い業界です。

興銀リースの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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株主還元に積極的であり割安なリース株

リース会社は全般に株主還元が盛んであり、興銀リースも例外ではありません。連続増配と優待が魅力的です。

リース株は中身が分かりにくいため、個人投資家からは敬遠されがちですが、優待や配当は魅力的であるため、少ない枚数で保有される方が多いようです。

15年連続増配

2017年3月末の配当にて、15年連続増配を達成しました。景気変動の影響を受けそうではありますが、これまで15年間連続増配しているということは、リーマンショックにも耐えられる安定性がある証拠です。

・業績はリーマンショック時も黒字を確保するなど安定感は高いが、一方で、株価は当時大幅に下落するなど変動が大きい。
・14年以上も連続増配中と株主還元に積極的である。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

財務はイマイチ

リース会社という業種柄、借入金が大きい状態であり、2018年3月期においては借入金約1.5兆円、自己資本比率8%です。

不動産分野に積極化しているため、リース他社と比較しても自己資本比率は見劣りすると指摘されています。

既述の通り、“前のめり気味で”不動産分野に取り組んでいることもあり、大手リース他社と比較した自己資本比率は見劣りします。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

中期経営計画

2017年5月に第5次中期経営計画を発表しています。

2019年度(2020年3月期)において、純利益150億円(年率+7%成長)、ROE10%、配当性向20%以上を維持という数値目標を置いています。

前回の第4次中計では意欲的な目標を立てて無事にクリアしているので、今回の中計も達成可能であろうと推察されています。

前回の第4時中計での最終利益目標120億円・営業資産残高目標15,000億円
(KPI)という、今回中計よりも意欲的な無事にクリアしているので、今回の中計も十分走破圏であると推察されます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待は図書カード

株主優待は保有期間により増額される図書カードです。

  • 保有期間1年未満 3,000円相当
  • 保有期間1年以上 4,000円相当

1年未満でも優待利回りが良いにも関わらず、1年以上でさらに増額されるというのは魅力的です。

利回りとしては文句なしの水準ではないでしょうか。図書カードではなくQUOカードなら尚良しという意見は確かにその通りですね。

保有期間が1年以上ならば配当利回り+合計利回りで「4.76%」の高配当です。優待利回りも「図書カード」と使いやすいですね。同じカードなら「クオカード」とかにしてもらえるともっといいのにと個人的には思います。

引用元:しゃぼんだまんま

最近は図書カードを優待する銘柄が減ってきているので、貴重な銘柄だとコメントされています。

最近、図書カード銘柄が減ってきているので、貴重な図書カード銘柄になっています。

引用元:株主優待生活のすすめ

総合評価

2018年7月時点の総合評価

着々と利益を伸ばしてきましたが、今後は金利上昇による資金原価率の悪化が懸念されます。

2018年7月時点でPER8.66倍/PBR0.84倍となっています。指標的には割安感もありますが、リース銘柄としてはフェアバリューの範疇と思われます。

株価は2016年に少し落ち込んだものの取り戻しています。押し目買い意欲も強そうですが、PBR1倍程度が上限となり上値も重そうです。

2017年3月時点の総合評価

2016年がチャンスだったか?

金融セクターは割安に放置されている傾向にあり、景気後退時の株価下落にはセクターごと付き合わされます。個別の業績に比べて、全体の影響を受けすぎているときには、興銀リースを買うチャンスとなるかもしれません。

2016年はマイナス金利導入や世界的な政治不安により、結果的には、興銀リースの買い場だったと言えます。2016年に購入に踏み切った個人投資家も多かったようです。

株価は景気後退懸念から下落基調の銀行と同じ金融セクターの悲しさか年明けからの下落基調は続き高配当や株主優待もその傾向を押しとどめるには至っていません。他のリースセクターの銘柄と同様にPER一桁、PBR0.6台、配当利回りも3%台と好業績予測にも関わらずまさにバーゲン状態です。

引用元:おらんげんの投資ノート

さすがに2000円を下回る価格は安すぎと思っての再参入です。
株主優待は図書カード3000円分です。
1年以上保有すると4000円分に増えます。
配当も連続増配中で、年62円です。インカムゲインも大きいですし、
今の株価なら投資妙味は大きいかと思います。

引用元:流浪人の資産運用&毎日株主優待生活

リース会社なら他にも魅力的な投資先がある

興銀リースの連続増配や利回りは魅力的な水準と言えそうですが、リース会社には他にも多くの魅力的な投資先がありそうです。例えば業界トップのオリックスもそうです。各社に分散しつつ保有し、配当と優待を享受していくという投資法は一考の余地があるのではないでしょうか。

 リース会社には私の超主力の一角で業界トップの8591オリックスを筆頭に指標的に極めて割安かつ優待も魅力的なところが多いですが、興銀リースもその一つです。株価の相対的な出遅れ感も半端ではないですし、優待を楽しみにこれからも楽しくホールドしていく予定です。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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