いちごグリーンインフラ投資法人(9282)

いちごグリーンインフラ投資法人は、太陽光発電施設に特化したインフラREIT。スポンサーはいちご。

決算期は6月(年1回)です。

いちごグリーンインフラ投資法人の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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10年間の業績・分配金予想が出せる安定感

2016年 IPO

いちごグリーンインフラ投資法人は2016年12月に東証REITへ上場しました。

IPO売出価格100,000円に対して、初値96,100円(-3.9%)と公募割れのスタートとなりました。

その後は下値を試したもののすぐに反転し、右肩上がりとなっています。

ポートフォリオ

太陽光発電施設を15件/100億円を保有しています。

地域の内訳は以下のとおりです。

  • 北海道:7件
  • 関東 :1件
  • 中部 :1件
  • 四国 :2件
  • 中国 :2件
  • 九州 :1件
  • 沖縄 :1件

このうち、沖縄の「いちご名護二見ECO発電所」が最も規模が大きく、発電割合では30%ほどを占めています。

発電量やCO2削減量、現地の様子をリアルタイムで、WEBサイトにおいて公開しており、透明性も高いです。

最低保証賃料と実績連動賃料の組み合わせとなっているため、発電量が想定を下回った場合のリスクは排除されており、分配金のダウンサイドリスクは低いと指摘されています。

  • 最低保証賃料と実績連動賃料の組み合わせとなっており、実質的な賃借人であるいちごグループが最低保証を行う。最低保証賃料を超えた部分は投資法人の収入となる
  • よって発電量が想定を下回った場合のリスクは排除されており、分配金のダウンサイドリスクは低い(ダウンサイドリスクはいちごの信用リスクとなる)

引用元:ファイナンシャルスター

スポンサーはいちご

スポンサーは東証1部上場のいちごです。

グリーンインフラファンドの他にも、いちごホテルリート投資法人、いちごオフィスリート投資法人を東証REITに上場させている実績があります。

そのため、同じインフラファンドのスポンサーであるタカラレーベンと比べると、信用力はいちごの方が高いと評価されています。

いちごは既に2法人上場しており時価総額2000億以上、一方、マンデベであるタカラレーベンは時価総額800億円でREITもタカラインフラのみですので、REITとしての信用力はいちごに軍配があがると思います。

引用元:ミドル投資ブログ

10年間の業績・分配金予想

いちごグリーン REIT 10年間業績予想

いちごグリーンインフラ投資法人
2018年6月期中間決算説明資料より抜粋

いちごグリーンインフラ投資法人は、太陽光発電による安定的な収益をあげているため、非常に珍しく、10年間の業績予想・分配金予想を発表しています。

イレギュラーなことが発生しない限り、先行きが読みやすいのが特徴の1つだとコメントされています。

いちごグリーンインフラ投資法人の保有する太陽光発電施設といえば、イレギュラーなことが発生しない限り、その集積の先行きが読みやすいというのが特徴の1つであると言えます。そのためか、同社はリートやインフラファンドの世界では珍しく、10年間の業績予想を行なってくれているんですよね。

引用元:DividendLife!

一方で、10年間の業績・分配金の発表に懐疑的な見方もあります。

インフラファンドが人気が出ないことに業を煮やしたいちごグリーンが何とか注目を集めようとしたと指摘されています。

今のような低金利が続くなら、銀行利子よりはずっと利回りが良く、安定した資産運用になると思えますが、その割にインフラ投資ファンドは人気が無く市場は冴えません。これに業を煮やした「いちごグリーン」が今後10年間の分配金予想を公表して、何とか注目を集めようとしたようです。

引用元:元太陽光発電技術者の道楽ブログ

上記の安定的な収益は、固定買取制度(FIT)によるものですが、費用負担が莫大なものとなっており、今後も制度が存続するのか不透明感もあります。

2020年問題としてインフラファンドの弱点を指摘されています。

買取価格は20年間政府が固定価格を保証することになっています。

しかし、その費用負担が莫大な額になろうとしていて、制度がこのまま続けるかどうかは不透明となっています。(2020年問題)

引用元:知らなきゃ大損!お金を貯めるWeb時代の歩き方

総合評価

10年間予想を出せるほどに安定感のあるインフラファンドです。しかしながら2020年問題も気になるところです。

2018年6月時点で分配金利回り5.21%となっています。他のインフラファンドよりも利回りは低めであり、評価は高めであるということになります。

インフラファンドは、集中投資するよりも分散投資するのが常套手段と思われます。

インフラファンドは、ローリスク・ミドルリターンの案件であると評価されており、いちごグリーンも含めて分散して投資するとコメントされています。

タカラレーベンインフラ投資法人(9281)、日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)にも分散して投資するつもりです。そうすることによって、分配金を平準化して受け取る予定。

引用元:「配当金を雪だるま式に増やす投資日記」Dividend Snowball Investing

米国債の利回りが上昇している状況では、REITの投資妙味は失われると指摘しながらも、インフラファンドはディフェンシブ銘柄として悪くないと評価されています。

不動産供給過多疑惑、米国債の利回りが上昇している状況ですので、REITの投資妙味が失われている状況です。ただ、インフラファンドに関しては退去リスクが無いことを考えると、シニア系REITのようなディフェンシブ銘柄としての組み入れは悪く無いと思います。

引用元:ミドル投資ブログ

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