一蔵(6186)

一蔵は、着物の販売・レンタルを行う和装事業が主力。ウェディング事業も展開しています。

斜陽産業である和装業界において売上を拡大しており、指標的に割安・高配当であることからバリュー株として注目されています。

一蔵の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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2015年IPO

東証2部へ上場

一蔵は、2015年12月に東証2部に上場しました。

公募価格1,210円に対して、初値は1,236円(公募価格比+2.1%)とまずまずの出だしでした。公開価格ベースで予想PERは7.9倍と上場時から指標的には割安でした。

東証1部へ昇格

上場から1年後に1部へ昇格しました。

上場後に株主優待の新設や分売を行っており、1部昇格は個人投資家の間では予想通りでした。1部昇格の発表にも株価はほぼ反応しない結果となりました。

斜陽産業の中で売上拡大

和装事業とウェディング事業が2本柱

一蔵の売上に占める割合は、和装事業が65%、ウェディング事業が35%となっています。

和装事業の内容はこちら。

和装事業では、呉服・振袖の販売、レンタル、また成人式の前撮り、当日の着付け・メイク、さらに肝の教室の着方教室、各種イベントなどを行っています。売上高に占める割合は、販売・レンタルが最も高く、次いで成人式の前撮りなどとなっています。

引用元:サテライト株式投資

ウェディング事業の内容はこちら。

ウエディング事業では、ゲストハウスに特化した式場運営を行っています。ドラマ撮影に使われるなどクオリティの高い式場建築が魅力です。また、料理、装花、美容、写真撮影、アルバム等フォト製品の企画・開発などのサービスを社内で内製化していますので、ゲストは、ワンストップで結婚式に関わることを一括で行うことができます(私の経験としても、ワンストップでサービスは重要だと思います。)

引用元:サテライト株式投資

一方で利益面では、ウェディング事業の占める割合の方が大きいです。

 またもう1つの柱のウェディング事業ですが、戦闘力の高いゲストハウス揃いであり非常に利益率が高いのが目を惹きます。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

一蔵にかかる期待

一蔵は和装事業という斜陽産業の中で売上を拡大しています。事業ドメインが斜陽産業ということで株価の評価は低く、指標的には割安です。

そのため割安成長株、バリュー株として個人投資家の注目を集めています。

テンバガーを達成する企業の多くは、斜陽産業の中で優位性をもって成長する株。ハイテク技術革新は必要なく、普通の投資家からすれば、つまらない株なのである。上場以前から和装の売上高は常に右肩上がりであり、素質充分。25年で8倍である。

引用元:薄給公務員の中長期投資

和装事業は全体としては市場規模がどんどんと縮んでいますが、

一蔵はその中でどんどんと売り上げを拡大し続けています。こういう 「衰退業界の中でひっそりと成長している企業」 は私の大好物なんですね。 ♪

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

2017年 下方修正

2016年の中頃から順調に株価をあげていましたが、2017年に入り下方修正を発表し、株価は下落しています。

業績に関してはあまり安定的ではないようです。

増配をしたり、下方修正をしたり、いまいちしっかりしていない企業である印象があります。

引用元:risk offの株式投資ブログ

しかしながら、指標的な割安さと高配当であることから、手放さないという判断をされています。

この一蔵を購入した理由は配当と割安性です。最初から大きな成長は期待していません。今回は一蔵の購入時期が早すぎただけであり、来週以降の下方修正に伴う下落は受け入れようと思います。

引用元:risk offの株式投資ブログ

株主優待は自社店舗の割引券

一蔵のサイトには株主優待に関する情報が掲載されておらず、分かりにくいです。

自社店舗の割引券または、チャペルコンサート・ディナーの割引券として使えるようです。

自社店舗の割引券ということは、和装レンタルやウェディングのときに使えるのでしょう。

チャペルコンサート・ディナーについては体験された方がブログで紹介しています。

チャペルコンサート・ディナーの割引券

あくまで割引券なのでお金も払っているのですが、内容には満足された様子です。

結婚式場でクリスマスディナーがありまして株主優待券で6000円(二人分)安く楽しむことになりました。

引用元:KabuBerry

2人で6000円割引されていますが20000円払ってます。いいカモかもしれません。ただ、このディナーが10000円で味わえるというのはかなりお得だと感じました!

引用元:KabuBerry

総合評価

ウェディング事業銘柄は指標的に割安感のある銘柄が多いですが、割安に放置されているのはこの分野への将来への期待が無い裏返しでもあります。

東証1部に昇格した一蔵は、業績的には成長鈍化傾向にありますが、配当利回りやPER/PBR等の指標には割安感があるため、個人投資家に人気のある銘柄です。

着実に成長していながら、指標的に割安であると評価されています。

中期的な視点で見た場合には、着実に成長していますし、指標的にも十分に割安ですし、総合的に見て依然として主力の一角で十分に勝負できる力のある銘柄と思います。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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