アイ・アールジャパンホールディングス(6035)

アイ・アールジャパンホールディングス(アイ・アールジャパンHD)は、 企業のIRとSR(株主情報)に特化したコンサル業務。株主判明調査など独自サービスに強み。

株主優待はありません。

2015年IPOで着実に利益成長していますが、グロースというほどでもなく、バリューというほどでもないため、その他日本株として分類します。

アイ・アールジャパンHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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コーポレートガバナンス元年で注目集める

事業内容

アイ・アールジャパンHDは、企業のIRとSR(株主情報)に関するコンサルティング事業を行っています。

IRコンサルとしては、企業のIR活動を強化するため、WEBサービスや説明会関連サービス、IR人材教育事業などを行っています。

SRコンサルとしては、コーポレートガバナンス・コード導入の動きにあわせ、国内外の機関投資家や個人投資家とのエンゲージメント(建設的な対話)を行うための、コンサル・業務を請け負っています。

2015年はコーポレートガバナンス元年と言われ、それに関する業務を担っているということで注目を集めています。

買った理由は、業績はもちろんですがその将来性。2015年はコーポレートガバナンス元年。地味な銘柄であまり注目されることは少ないのですが、私も経営企画というポジションにいるため、コーポレートガバナンスの重要性って一応分かっているつもりでちょー気になってました。

引用元:金は命より重いby利根川

IRやSRが企業で意識され始めたのは最近であり、まだまだ拡大余地が大きいと評価されています。

・【マーケット】企業でIRやSRが意識され始めたのは最近であり、まだまだ拡大の余地は大きいと思われる
・【他社との競争】IRやSRのコンサルはあまり聞かないが
→アイフィスジャパンやFISCO等か

引用元:みやびの館@株式投資

投資銀行業務の成長

従来のIR/SRコンサルに加えて、投資銀行業務を拡大しています。

これまでのIR/SRに関するサービスの実績をもとに、各企業やメガバンク、ファンド、法律事務所等から、投資銀行業務にあたるMBO・事業継承・M&A等の難易度の高い案件を紹介されています。

コンサルト人員の強化を進め、2018年1月には投資銀行部のオフィスを丸の内に新設しており、幅広いケースに対応できる体制を整えています。

これにより、投資銀行業務が着々と成長しており、新たな収益源を獲得しています。

投資銀行業務は今後も案件の増加が予想されると評価されています。

投資銀行業務は今後も案件の増加が予想される事業であり、是非ともその顧客基盤を有効活用し
大小M&A案件に参画して結果を積み上げてほしい。

引用元:成長株への長期投資〜経済的自由人を目指して〜

2018年3月期1Q決算でまさかの減益

1Q減益決算

着実な成長を続けていたアイ・アールジャパンHDですが、2018年3月期1Q決算にてまさかの減益を発表します。営業利益・経常利益が▲16%という数値で、株価は売られました。

しかしこの減益については、売上計上の後ズレによるものと指摘されています。

IRにも確認している様子を掲載されています。

減収減益で短信P1を見ると悲壮感が漂う内容です。
但し、その要因は収益計上の期ずれによるものであり、
特に問題はないと認識しました。

引用元:中長期投資の練習記録

また、定性的な内容としては明るい内容に満ちているという評価もされています。

しかし業務別には、

・実質株主判明調査件数の増加
・株主総会支援業務の増加
・株式を活用した役員報酬制度の導入支援の増加
・独立社外役員候補者紹介サービスの増加
・プロキシー・アドバイザリー業務の引き合い増加
・M&Aアドバイザリー業務の複数案件の開始

等、明るい内容に満ちている。

引用元:Long Term Invest in Growth Stock 2013

2Q以降は順調に増益決算へ

上記の個人投資家ブログの記載の通り、早く2Qには増益に転じました。

投資銀行業務の案件のタイミングがあるため、四半期単位で右往左往しても仕方がないとコメントされています。

1Q単が期ずれの影響で減収だったのに対して、
2Q単では大幅増収となっており、2Q累計でも増収となりました。

投資銀行の様々な案件の動向やクロージングのタイミングによるため、
四半期単位で右往左往しても仕方ないでしょう。

引用元:中長期投資の練習記録

2018年3月期は終わってみれば8%増収15%増益の着地となりました。加えて増配も発表されたことで、着実な成長が確認されました。

今後も売上・利益の増大が予想され、大きな期待を抱かせる内容だと評価されています。

今後の需要増による売上・利益の増大が予想され、大きな期待を抱かせる内容となっている。

そして期末配当は従来予想の 25円から増額され、35円で取締役会で決議された。
素晴らしい増配振りである。

引用元:成長株への長期投資〜経済的自由人を目指して〜

好財務・好キャッシュフロー

コンサル事業ということで、設備投資を必要としないため、キャッシュフローが良く、キャッシュが積み上がって好財務にもなっています。

実質無借金経営で、自己資本比率は80%超と鉄壁の財務です。

営業キャッシュフローが大幅にプラスであり、投資キャッシュフローも必要ないため、フリーキャッシュフローも大幅にプラスとなっています。

⑦財務
・問題なし

⑧キャッシュフロー
・【営業CF】ビジネスモデル的には営業CFはプラスになると思われる
・【フリーCF】こちらも基本的にはプラスになるはず

引用元:みやびの館@株式投資

東証1部昇格の候補銘柄

2017年7月時点では、株主数の基準に未達ですが、株主優待を実施すれば達成可能と考えられます。

2017年6月に東証2部へ昇格していることから、1年後の東証1部昇格が期待されます。

こういったメリットが多い東証一部への昇格候補銘柄として、過去1年以内に東証二部に昇格した銘柄を3銘柄ずつ紹介します。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

総合評価

2018年6月の総合評価

前回評価の通り、人気が高まり、株価は2倍に上昇しています。株主優待の新設はありませんでしたが、株主数は昇格条件を満たしており、東証1部昇格が期待されます。

2018年6月時点でPER31.5倍/PBR7.81倍となっています。指標的には高評価されている状態であり、今後も最高益・連続増配が期待されていることからフェアバリューと思われます。

ここからも押し目買いが有効と思われますが、期待値が高いだけに東証1部昇格は出尽くし売りとなることも考えられます。

事業環境がまさに時流で波に乗っていると評価されています。

事業環境が正に時流で波に乗っている当社の大きな成長に期待して、利回りの良い配当を
受取りながら今後も長期で投資を続けて行きたい。

引用元:成長株への長期投資〜経済的自由人を目指して〜

2017年8月の総合評価

ビジネスモデルがフロー型なのが気になりますが、IR・SRコンサルは引っ張りだこのようで、着々と成長しています。

設備投資も不要で着実にキャッシュを稼げる企業であり、東証1部昇格も期待されるため、小型成長株を好む個人投資家からの人気はますます高まりそうです。

業績・財務・キャッシュフローが良く、割安感も指摘していますが、ビジネスモデルがフロー型なのを気にされています。

ビジネスモデルがフローなのと、競合会社と比較しての強みは気になる所。面白そうなのでもう少し調べる予定。

引用元:みやびの館@株式投資

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