日本アセットマーケティング(8922)

日本アセットマーケティングは、ドンキホーテHD傘下のビル賃貸、不動産管理。祖業の不動産データ販売から撤退。旧ジアース。

ドンキ傘下となって反転成長しているものの先は見通しにくく、不動産株としてはバリュー感もなく、配当・優待も実施していないため、その他日本株として分類します。

日本アセットマーケティングの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

スポンサーリンク

上場廃止寸前でドンキに買収され、ビル賃貸・管理を担当

不動産ポータルサービスを提供するジアース

日本アセットマーケティングは元々は、アイディユーコム・ドットコムとして不動産オークション事業を行ったり、ジアースとして不動産ポータルサービス事業を行っていました。

しかし債務超過となり、上場廃止にかかる猶予期間入りするなど上場廃止寸前に追い込まれていました。

いまでは親会社のドンキホーテの物件取得などで安定感が出てきたものの、かつては倒産リスクが非常に高い会社でした。事実、上場廃止にかかる猶予期間入りしたこともあったりします。

引用元:ひも的株式投資ログ

ドンキが買収

2013年にドンキが買収・子会社化し、ドンキ傘下にて建物資産を取得して賃貸・管理する事業を行うこととなりました。そして、日本アセットマーケティングと商号変更も行いました。

ドンキ側の思惑としては、商業施設の管理を本社から切り離すとともに、用地取得ノウハウの獲得にあったのではと分析されています。

主要な理由は商業施設の保守・メンテンナンスを本社から切り離したいことと、何よりもJAMの用地取得についてノウハウに着目したんじゃないかと思います。

引用元:ひも的株式投資ログ

また、顧客はドンキグループのみであり、実質的にバックオフィス業務を担っているとも指摘されています。

顧客はドン・キホーテグループのみであり、実質的にドン・キホーテのバックオフィス業務だと考えられます。
有報の中の主要顧客にはドン・キホーテの他に、長崎屋や日本商業施設の企業名が記載されていますが、両社ともドン・キホーテのグループ企業です。

引用元:経営コンサルの割安株分析

業績は底打ち反転も、財務リスクあり

2013年のドンキ傘下入り後は、ドンキ施設の賃貸・管理による安定収入を得たことで、業績は底打ち反転となります。

一方で、自己資本比率が1桁まで落ち込み、財務リスクが心配されていました。

しかしながら…この財務は怖い。
前年度期末では自己資本比率7%。
今年度の中間決算ではフリーCF(営業CF-財務CF)-161億円で、最終的に現金の残高が35億円となっていました。

引用元:みやびの館@株式投資  ※2015年3月時点

ドンキからキャッシュを稼ぎ自己資本を積むことで、Net D/Eは改善を続けましたが、2016年12月時点でも3を超えており、健全ではないと指摘されています。

財務状態を見ると、Net D/Eが改善傾向とはいえ、1.0倍(健全性目安)を未だに大きく上回っており、財務的な不透明性が投資家を遠ざけている可能性がありそうです。

引用元:経営コンサルの割安株分析

2017年 資金調達により財務改善

財務リスクが付きまとっていた日本アセットマーケティングですが、2017年にはドンキ向けに新株予約権を発行し、数百億レベルの資金を調達し、一気に財務改善を図りました。

2016年3月期には12%であった自己資本比率は、2017年3月期には45%へと改善しました。

また、新株予約権の行使価格は1株あたり148円となっているので、ドンキ側は148円以上に引き上げたい思惑が生まれたとも指摘されています。

新株予約権の行使価額は当社普通株式1株あたり148円となっています。つまり、 ドンキ側には「JAMの株価を上げるために今後優良店舗物件の移転を進める。」と言う強いインセンティブが働いている 状態ということです。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

今後のシナリオは?

安定業績に加えて、財務改善も行われた日本アセットマーケティングですが、今後のシナリオもドンキ次第となりそうです。

想定されるシナリオとして、3つをあげて考察されているブログです。

ドン・キホーテによる今後のJAMの扱いとして想定されるシナリオは3つあると思います。
(i) 持分売却、(ii) 100%子会社化(持分比率増加)、(iii) 既存の持分継続

引用元:経営コンサルの割安株分析

ドンキが持分売却するとは考えにくく、100%子会社化してしまうにしろ、現在の持分継続するにしろ、ドンキグループの物件仕入れ・賃貸・運用を拡大させていくと想定されています。

店舗数を増やし続けているドンキですので、それにコバンザメとしてくっつく形で日本アセットマーケティングも成長していくのではないかと見られています。

総合評価

財務改善でリスクはなくなったものの、株式希薄化も起こったことで、2017年7月時点でPER11倍/PBR1倍と、割安感はあまりない水準だと思います。

ドンキ傘下で着実な利益成長は予想できますが、賃貸・管理収入は親会社のドンキ次第ですので、大きな成長は期待しづらいのではないでしょうか。

それでも大化け株として、個人投資家からは一定の人気があります。

普段は優待株のみを保有するみきまるさんですが、非優待株である日本アセットマーケティング(JAM)を主力株として取り上げられています。

「JAMほどに魅力的な低位株はほとんどない。」という考え方も出来る とも思います。 ま、株式投資では様々な投資アイデアを試した方が引き出しも増えて楽しいですし、ここからまだしばらくは非優待株であるJAMとの不慣れで不思議な旅路を楽しむ予定です。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

業績拡大を想定しており、PER10倍程度としても400~500円を目指すと予想されています。

このまま財務状態が改善すれば十分に説得力のあるシナリオかと思います。
個人的にはPER10倍程度を一つの目安にしているので、400~500円を目指す形になるのではないかと予想しています。

引用元:経営コンサルの割安株分析

大化け狙いの銘柄と位置付けられています。

自分のポートフォリオにおけるJAMの位置づけは「大化けが狙える銘柄」であり、いまのような割安状態で放置されている間はコツコツを集めていきたいと考えています。

引用元:ひも的株式投資ログ

スポンサーリンク
オススメの記事
オススメの記事