JCUは、メッキ薬品大手で自動車、電子部品向けに強み。荏原、エンソンからMBO。海外展開を強化中。
2017年3月期で7年連続増配です。株主優待は商品カタログです。
JCUの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
高利益率のメッキ薬品大手
自動車やスマホ・タブレットの表面処理(メッキ)で世界トップシェア
JCUは様々な製品の表面処理(メッキ)を手掛けています。
中でも、自動車やスマホ・タブレットのメッキでは世界トップシェアの7割以上を占めています。
自動車向けとしては、金属光沢化による高級感の付加や、耐摩耗性の改善、製品寿命の延命などを行っています。
スマホ・タブレットのような電子・半導体向けとしては、プリント配線板や半導体パッケージの精細化・高密度化製造技術に対応しています。
・表面処理(メッキ)技術では世界レベル
→自動車業界では関連薬品のうちシェアは約75%。スマホやタブレット端末で使われるプリント配線板用薬品の世界シェアでもおよそ7割
引用元:みやびの館@株式投資
ここ数年では、特に、中国・台湾でのスマホ・タブレット製造の伸びに比例して、JCUも業績を伸ばしています。
・主力事業はメッキ薬品。売上好調な理由は「中国・台湾」の需要が伸びているため
→中国・台湾が伸びているのは「スマホ・タブレット」の電子基板需要
引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)
スマホ・タブレットの製造は鈍化してきているという指摘もあるものの、これまでターゲットとしていたハイエンドスマホだけでなく、ミドルレンジスマホにも拡大していることで売上は順調に伸びていると評価されています。
実際、同社が独占するハイエンドスマホについては市場は低迷気味のようですが、中国・台湾系のミドルレンジスマホは市場が好調のようで、同社もターゲットをそちらにおいて注力してきており、結果的に売上は順調に伸びているようです。
引用元:タキの株日記
高利益率
世界シェア7割であり、営業利益10%超と高利益率でもあります。
その要因となっているのが、メッキ薬品の技術力の高さに加えて、アフターフォローンにあると指摘されています。
めっき薬品自体の技術力が高いことに加えて、フォローが必要な面倒な商材であることが分かる。結果としてこのフォロー力が参入障壁になっている。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)
好財務で指標的に優秀
リーマンショック時には何とか最終黒字を確保したレベルでしたが、その後のスマホ・タブレット需要に比例して業績を伸ばし、キャッシュを稼ぎ続けています。
2017年3月期においては、実質無借金経営で、自己資本比率は70%超となっています。
財務等は自己資本比率が70%と全く問題ないと思います。
キャッシュも十分ですね。
引用元:みやびの館@株式投資
好財務=レバレッジ経営でないという状態でありながら、ROEは20%超と非常に効率的な経営をしていることも高く評価されています。
自己資本が十分にもかかわらずROEも20%超と非常に効率的です。
これの値が続けば、利益が急上昇 or 株主に十分な還元をしているかだと思われますので、株価上昇は必至ですね。
引用元:みやびの館@株式投資
営業CFも潤沢で、お財布(=手持ちキャッシュ)も余裕があると評価されています。
みるまでもなく営業CFは潤沢。景気後退期はもちろん減るけどプラスで堪えてるね。余裕のあるお財布から設備投資も増えてきてるね。もっともお財布のほうはまだまだ余裕あるね。
シクリカルである点には注意
リーマンショック後の好業績を支えているのは、世界的な好景気と円安という側面もあります。
つまり、典型的なシクリカル銘柄であり、その点については注意を促す個人投資家も多いようです。
2016年は円高影響が大きかったことを指摘されています。
ただ円高の影響が大きく、今期は減収減益見通しでしたが、昨今の円安で潮目が変わったのではないかと期待しています。
引用元:タキの株日記
シクリカルであり、景気後退するときには注意が必要とされています。
シクリカルなんで景気後退する時は覚悟がいりますが、いまのところ堅調。
株主優待は商品カタログ
株主優待は商品カタログで、保有株式数に応じて内容が異なります。
- 100株以上 2,500円相当
- 400株以上 5,000円相当
- 2,000株以上 10,000円相当
- 4,000株以上 15,000円相当
株式分割により、年によって微妙に必要な株数が異なっていますが、商品カタログ優待を取得された個人投資家のブログをご紹介します。
ハーモニック社のクリスタルというカタログです。
5000円相当らしいですが、たしかに3000円相当のエクセディやメガチップスとは違う感じがします。
引用元:行き当たりばったりの株日記
100株から優待はありますが、200株5000円相当のカタログより選択しました。
引用元:小坊主の優待日記
総合評価
総じて良い企業であるが、シクリカル銘柄であるため景気や為替に注意が必要であるというのが個人投資家の分析で多く見られる結論です。
2016年6月に底を打った後、2017年は上場来高値を追い続けている状態にあり、割安感も薄れてしまい、配当優待利回りも下がってしまっています。
良い企業だとしながらも、総合評価は3.5です。
良い企業で驚きましたが、成長はスマホ市場と連動とみるのがよさそうで過度な期待はできません。3.5です。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)
良い企業であるとし、景気に注意を払いつつ、好景気であれば成長が続くと評価されています。
色々書きましたが総じて良い企業だと思います。
経済が減速している場合は注意が必要ですが、現状の景気が良い状態であれば成長が続くのではないでしょうか?
引用元:みやびの館@株式投資