ジェイグループホールディングス(ジェイグループHD)は、 居酒屋『芋蔵』や『ほっこり』など飲食店を東海地盤に展開。大型結婚式場や不動産事業も。
株主優待は年2回(2月8月)で食事優待券が貰えます。優待が高利回りであるため、個人投資家に人気で、株価が支えられています。
ジェイグループHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
不動産事業の側面も持つ飲食事業者
多業態の飲食店を展開
ジェイグループHDは、「芋蔵」に代表される居酒屋を中心として、専門店「うな匠」、「猿Cafe」、「名古屋丸八食堂」等、多業態の飲食店舗を展開しています。
既存点は底堅く推移しており、新規出店も続けており、売上は右肩上がりとなっています。
一方で、人件費高騰や、開業コストが嵩んでおり、営業利益は横ばいが続いています。
名古屋駅前「Bocaプロジェクト」オープン
開業コストが嵩んでいた最大の要因である「Bocaプロジェクト」がオープンとなりました。
名古屋駅前という一等地で400坪を使用し、4店舗で400席を用意しています。投資額は4億円ということで、ジェイグループHDの命運を握るプロジェクトとなっています。
入場時に入場料とともに独自通貨の「BOCA」を購入してもらい、非日常感の演出、イベント活用、エンターテイメント性を高めることを狙っています。
意欲的なチャレンジではあるものの、東京ではなく、名古屋でこれを成功させられるかは疑問が呈されています。
入場料や独自通貨制を用いた特有の清算システムのため、名古屋の方の経済観
念にマッチングするかどうかは・・・なんとも微妙なところであります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務面に不安
2017年2月期にて自己資本比率は20%を割り込んでおり、借入金の多さと、有形固定資産の多さが目立ちます。
ジェイグループHDは、店舗を賃貸ではなく、一棟まるごと購入して多業態飲食ビルに仕立てているため、BSが重くなりやすいという指摘があります。
当社の場合は店舗を賃借ではなく、売買で一棟でまるごと購入して、
多業態飲食ビルに仕立て上げ、軌道に乗ったフロアは独立志向の社員に
そのまま暖簾分けして、今度は家賃を稼ぐ「ゆりかご→墓場」のビジネス
モデルとなっており、既に5棟もの飲食ビルを保有しています。そのため、
構造的にBSが重くなりやすく、借金も減りにくい構造です。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
このような不動産事業の側面も持つことにより、一般的な飲食事業者と比べると、リスクを負っている形です。
固定資産が多く、借入金(流動負債)が多いことから、流動資産の少なさを気にかける指摘もあります。
ちょっとというかかなり流動資産が足りないのでは…
引用元:みやびの館@株式投資
一方で、不動産を持つことで、いざというときには売却すればしのげるという意見もあります。(ただし、いざというときに売却するのは足元を見られますし、そもそもの不動産価格が下がるというリスクもあることは念頭に置くべきでしょう。)
一応、いざという時はこうした保有ビルを売却すれば当面はしのげますし、
最終利益が赤字続きでも、今期も期初より有配の予想なので、会社側の姿勢にはまだ余裕を感じます
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待は食事優待券
保有株式数に応じて、年2回(2月8月)で食事優待券が貰えます。
- 100株以上 2枚(2,000円相当)
- 200株以上 4枚(4,000円相当)
- 600株以上 6枚(6,000円相当)
- 1,000株以上 12枚(12,000円相当)
100株または200株が最も利回りが高いです。
利用できない時期・時間帯も
食事優待券が利用できない時期・時間帯があります。
- 金曜および12月全日のディナータイム
分かりにくいですし、勘違いでお店に行ってから発覚することもあるでしょうし、このような制限は無駄な不満を産んでしまいますね。
この食事優待券はいつでも使えるわけではありません。以前、優待が使えない日に行ってしまい、泣く泣く現金で払うことになった経験があります。注意しましょう。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
食事優待券の利用の様子
「月曜から夜ふかし」にて桐谷さんが紹介したほどの銘柄というだけあって、個人投資家には人気の優待となっています。
ジェイグループを知ったのはこの1年くらいの話で、結構最近のことです。
きっかけは「月曜から夜ふかし」の桐谷さんのコーナーですかねぇ。
うな匠
桐谷さんも利用した「うな匠」です。
秋葉原駅前のヨドバシビルにも入っています。
ジェイグループHDの優待券期限が
5月末と近づいて来ましたので
多少混んでいることを覚悟で「うな匠」に行ってみました。
引用元:小坊主の優待日記
猿カフェ・牛タン伊助
名古屋市内での利用の様子です。
このブログでは牛タン伊助がお気に入りになられたとのことです。
名古屋ルーセントタワーに入っている牛タン屋さんです。おいしかったです。これからジェイグループHDの食事優待券はここで使おうと思っています。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
自社グループ商品と交換も可能
食事優待券4枚と引換えに自社グループ商品とも交換できます。
2017年6月時点では以下のようなラインナップとなっています。
- 芋蔵(焼酎)1.8L
- 絆笑(焼酎)1.8L
- 新九乃紫(焼酎)1.8L
- 芋蔵の牛もつ鍋2~3人前(味噌)
- 芋蔵の牛もつ鍋2~3人前(醤油)
- 本場さつまあげセット
- 猿Cafeブレンドドリップコーヒー
中でも、牛もつ鍋は人気があります。
月曜から夜ふかしの桐谷広人さんも行った、うな匠でも使えますが、芋蔵の牛もつ鍋と決めていたのでもつ鍋セットにしましたwww
ここのもつ鍋はホントーに美味しいです。
引用元:モノノフによる株主優待日記
総合評価
2017年7月時点の総合評価
優待利回りが5%前後あるため、優待目的の個人投資家に人気の銘柄です。
しかしながら、業績や財務と比べると、優待による株価支えが目立ちます。
名古屋駅前のBocaプロジェクトの成功や、営業利益の成長が見られない間は、優待目的のホールドはまだしも、新規投資には躊躇するレベルかと思います。
個人投資家ブログの総合評価
優待銘柄としてホールドしているものの、流動資産の少なさ、流動負債の多さを気にされています。
優待銘柄として持っているので調べてみましたが…想像以上に外刺激的でした(^_^;)
流動資産の数倍の流動負債を持ちつつどうやりくりしているのかがかなり気になったので、色々調べてみようと思います。
引用元:みやびの館@株式投資
優待は高利回りながら、配当利回りは小さく、総合得点も低い評価です。
株価(795円)★★★☆☆:伸び悩んでいます
配当金(0.38%)★☆☆☆☆:ゼロよりましという程度
優待内容 ★★★★☆:高利回り優待です
参考指標:PER144.5倍、PBR 3.7倍
総合得点(15点満点):8点
※ データは平成28年8月25日終値時のものです100株保有で年間4,000円分の優待がもらえます。利回りにすると約5%と、高利回りの優待銘柄です。食事優待券を使用できる店舗が東海地方に偏っているため、使いにくい優待かもしれません。