ジョイフル本田(3191)

ジョイフル本田は、ホームセンター大手。関東1都5県で5万平方mの超大型店を展開。投資ファンド保有株を買い取り。

株主優待は自社商品券です。

ジョイフル本田の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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巨額の自社株TOBを終え、成長戦略が待たれる

事業内容

ジョイフル本田は、茨城県を地盤として関東に展開するホームセンター大手です。

2018年5月時点で15店舗を展開しており、内訳は以下の通りです。

  • 東京:1店舗
  • 埼玉:1店舗
  • 千葉:6店舗
  • 茨城:4店舗
  • 栃木:1店舗
  • 群馬:2店舗

わずか15店舗ながらホームセンター大手とされる売上をあげています。

それを可能とするのが、極めて大規模な郊外型店舗を展開する戦略です。各店舗あたりの平均敷地面積は東京ドーム2.3個分に相当するとされています。

超大型店舗内には、多種多様の商品・サービスが販売されています。例をあげると、日用消耗品、家具、仏壇、メガネ、自転車、刃研ぎ、DIY用品、工具、農業資材、コインランドリー、精米機、ガーデニング用品、ペット用品等です。

特筆すべき事項として、生鮮館としてスーパーのジャパンミートを誘致しています。

また、ホームセンター単体では業績が厳しいので、スポーツクラブの運営や他テナント誘致なども行っていると指摘されています。

同社も単なるホームセンターでは難しいので、スポーツクラブの運営や、同社店舗内への他テナント誘致なども行っています。

引用元:株好きバーバリー好き洋楽好きの投資生活

香港の投資ファンドから自社株TOB

2017年6月、これまで経営に関わってきた筆頭株主である香港の投資ファンド「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア」から自社株を買い取ることを発表しました。

発行済株式の31.58%(570億円)分の巨額買い付けとなりました。

株券の放出による需給悪化を防ぐとともに、ファンドを抜いて柔軟な経営体制を構築することが目的とされています。(逆にファンド側はEXITして利益確定)

このTOBは大株主から株券を買い取ることが目的であるため、発表前の終値から7.5%ディスカウントされた価格での買い付けとなりましたが、その後に株価は急落。TOB価格割れまで株価は下落しました。

TOB価格割れで買い向かった個人投資家も多かったようです。

お休み中にはジョイフル本田がTOB価格を下回ったので
応募どうこうより、戻る場面があるのではないかと
買ってみましたが、冴えず→減らしてます。

引用元:つなわたりのまいにち(専業投資家日記)

夫が飛びつき、妻は見守ったそうです。

さらに今回の暴落、会社側が提示した株価よりさらに下がってるんです。
これはおかしいよね?下がり過ぎだよね?
という話になりまして、夫が飛びつきました。

引用元:お気楽主婦の株とアフィリエイトで生活

『ディスカウントTOBでの急落は買い』というアノマリー(?)もあるそうです。

私も、ある方のブログで『ディスカウントTOBでの急落は買い』と言われていましたのでジョイフル本田を購入してみました。何事も経験してみないと身につかないので勉強の為にチャレンジです。『ディスカウントTOBでの急落は買い』と言うのは本当なんでしょうか?。ドキドキです。

引用元:つなわたりのまいにち(専業投資家日記) ※コメント欄

ジョイフル本田のディスカウントTOB後の株価急落のその後ですが、発表から3ヶ月ほどダラダラと下落した後に反転し、半年後には高値更新しています。

ということで、ディスカウントTOB後の株価急落は(反転してから)買いが正しいのかもしれません。(反転を判断するのが難しい訳ですが・・・)

財務は悪化もまだまだ余裕圏

2017年6月期には、キャッシュ693億円に対して借入金141億円と実質無借金経営であり、自己資本比率は79%と鉄壁の財務状況でした。

その後に上記のディスカウントTOBが実行され、570億円が流出したことから、相応に財務は悪化しています。

とは言え、溜め込んだキャッシュを吐き出しただけではあり、まだまだ余裕圏であると思われます。

配当を32円→48円に大幅増額しており、配当性向も26.6%→29.8%に引き上げていることがその証左と思われます。(金額の割に配当性向の伸びが小さいのは、自社株TOBで31%あまりの株式を買い取ったためです。)

中期経営計画

ジョイフル本田は、2018年6月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2018年6月期において、売上1,723億円(年率+2%成長)、営業利益102.8億円(年率+15%成長)を目標値としています。

2018年6月期の計画段階から中期経営計画には白旗をあげており、売上・利益ともに大幅な未達となる模様です。それでも増益基調には転じており、一定の評価はされているものと思われます。

株主優待は自社商品券

株主優待は保有株式数に応じて自社商品券がもらえます。

6月の月末ではなく、20日が権利確定日ですので注意です。

2018年6月20日基準

残り1回の株主優待となりますが、以下の通りです。

  • 100株以上  2,000円相当
  • 200株以上  4,000円相当
  • 1,000株以上 8,000円相当
  • 2,000株以上 16,000円相当

2018年6月21日の株式分割(1→2)以降

株式分割(1→2)以降の株主優待については以下のとおりです。

  • 100株以上  2,000円相当
  • 400株以上  4,000円相当
  • 2,000株以上 8,000円相当
  • 4,000株以上 16,000円相当

100株以上については分割後も維持されるため、100株での優待利回りは実質的に倍となります。

その他の株数については、単純に分割によって、必要株数が倍になるだけです。

店舗へ行けない株主はオンラインショップで

ジョイフル本田は、店舗が関東にしかないため、店舗へ足を運べない場合は、オンラインショップで優待を利用することになります。

この手続きに一手間かける必要があります。

優待として送られてきた商品券の入った封筒の封を切らない状態で、返信用封筒で返送します。すると、代わりにクーポンコードを送ってくれます。

このクーポンコードを使うことで、オンラインショップで割引で購入できます。

ホームセンターのDIY用品だけでなく、米や水などもあるので利用には苦労しないと思われます。

神奈川県には残念ながら店舗がありません。
ということで、オンラインショップで利用します。
DIY用品だけではなくて、米や水などもありましたので、ありがたいですね。

引用元:ここなっつこむ

換金率は高い

オンラインショップで利用する場合は送料が540円かかるため実際に使える額面は3,460円となります。

一方で、メルカリでは3,900円ほどで販売されるほど換金率が高く、メルカリで販売しても手取りは3400円位になるそうです。

オンラインショップで、なんか買っても送料が最低540円必要なんです。だから、実際に使用できるのは3460円分までとなりますよね。
なので、メルカリで売るのと変わらないなーということなんですよ。

引用元:株好きバーバリー好き洋楽好きの投資生活

総合評価

香港の投資ファンドが抜け、利益は回復傾向となり、残るは増収への転換(新規出店)です。次期中期経営計画で成長戦略を提示できるかがカギとなります。

2018年5月時点でPER24.9倍/PBR1.28倍となっています。PER観点では割高に思えますが、PBR観点では1倍+安定したFCFを見込むという妥当な評価とも思えます。

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