情報企画は、 信金など金融機関対象の業務支援パッケージを開発、販売。事業会社向けにも進出意欲が強い。
株主優待は図書カードです。1年以上の継続保有で長期優遇もあります。
情報企画の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
金融機関向け業務支援システムの開発・販売で高利益率
事業内容
情報企画は、金融機関向けの業務支援システムを開発・提供しています。
会計・税務・金融の専門家集団として、専門性の高いシステムの開発と手厚いサポート体制で多くの金融機関に利用されています。
これまで信用リスク管理関連システムや融資関連システム等を提供してきましたが、総務・経理関連システムにも注力し始めており、一層の業容拡大が期待されます。
売上高比率

第31期(平成29年9月期)株主のみなさまへより抜粋
パッケージシステムの開発・販売およびカスタマイズが過半を占めています。
主力の金融関連システムだけでなく、総務・経理業務向けのシステムでも売上を伸ばしてきています。
また、安定的な収益源となるシステムサポートは38%を占めています。
利用実績

第31期(平成29年9月期)株主のみなさまへより抜粋
都銀・地銀の40%、信用金庫の61%、信用組合の84%が情報企画のシステムを利用しており、圧倒的なシェアとなっています。
メガバンクは周辺系業務をシステム化しているが、規模の小さい金融機関はシステム化されておらず、そこにフォーカスをあててニッチなビジネスで活躍しているとコメントされています。
地銀や更に規模の小さな信金となると、
各種リスク審査や契約事務など周辺系の小さな業務は、
システム化されていないものです。ここにフォーカスを当てて、ニッチャーとして当社は活躍しているようです。
引用元:中長期投資の練習記録
高利益率
2017年9月期においては、売上高経常利益率は34.7%に達しています。
ニッチな分野で競争力があるといっても、クラウド型でもなく、個別SIビジネスでありながらこれだけの利益率は驚きとコメントされています。
営業利益率が20%を超えていることから、
それなりの競争力がありそうですが、
クラウド型が主体でもなく、個別SIビジネスでありながら、
これだけの利益率は驚きなのです。
引用元:中長期投資の練習記録
会社側も利益率とともに、少数精鋭社員による一人あたり売上高を目標値としており、効率的な経営を目指しているものと思われます。
会社目標は『売上高営業利益率30%』と『従業員一人当たり売上高20百万円以上』ですので、優秀な人材を確保しないと企業の売上成長はありません。
引用元:バリュー投資に騙されるな!
1部昇格期待
2017年3月時点で1部昇格条件は満たしているとコメントされていますが、いまだに昇格していません。
1部昇格条件も満たしているようなので、なかなか面白いかと。
引用元:バネ男の株のアレ。
財務は鉄壁
長年に渡って無借金経営が継続しています。
2012年9月期まではキャッシュが溢れていましたが、2013年9月期に不動産を購入し、不動産賃貸事業を開始しています。そのため、キャッシュが固定資産に変わっています。
その後も、毎期FCFを創出し、キャッシュを積み上げ続けています。
2017年9月期においては、依然無借金経営であり、18億円のキャッシュを保有しています。自己資本比率は77%となっており、財務的には鉄壁の状態が続いています。
財務は良好と評価されています。
財務は良好です。流動比率は200%近くあり、現預金だけで負債総額を大きく上回っています。まったく問題ありません。
引用元:バネ男の株のアレ。
株主優待は図書カード
株主優待は一律100株以上で、500円相当の図書カードがもらえます。
また、400株以上を1年以上継続保有の場合、5,000円相当の産直品カタログギフトももらえます。
図書カードは情報企画オリジナルです。
信用金庫などの業務支援パッケージを手掛ける情報企画から株主優待で図書カード500円分が届きました。
引用元:日米株での配当金生活を目指して
産直品カタログギフトは「美食日本」というもので食品のみと紹介されています。
カタログの選択肢は「美食日本」ということで食品のみです。
引用元:早期退職への株式投資
総合評価
金融機関向けのSIerですが、ただのSIerとは思えない高利益率で効率経営である印象です。
2018年8月時点でPER13.2倍/PBR2.39倍となっています。1桁程度の成長という評価です。
株価は2015年と2017年で大きく上昇するも、2017年12月を天井に調整しています。成長力は物足りないながらも、高利益率・高ROE・高ROAであり、好財務で小型株、しかも1部昇格期待ありということで、個人投資家好みの銘柄だと思います。
会計パッケージを開発・販売しているプロシップと比較して指標的に似ているとしつつも、情報企画の方が小型で高成長であるとコメントされています。
プロシップといろいろいい勝負。 似たような利益率で絶対的には高い利益率。PER配当性向配当利回りも近いレベル。違いは、情報企画の方が規模が小さく、純資産もまた利益に対して小さくというところで逆を言えば情報企画の方が効率的。実際に情報企画の方が高い成長を見せてます。
引用元:大河の一滴
金融機関の業績や景気等に左右されてしまうのが気になると指摘されています。
金融機関の業績に結構左右されそうな業態なので、業界再編や政府・日銀の金融政策、さらには景気など予測しにくいことに大きく影響を受けてしまうというのが少し気になりますね。
引用元:バネ男の株のアレ。