成学社は、大阪地盤に集団指導塾『開成教育セミナー』、個別指導塾『フリーステップ』展開。保育事業を育成。
成長期待は低く、割安感もありませんが、株主還元の強化が続いています。2017年3月期で6年連続増配です。年2回の株主優待はクオカードです。
成学社の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
少子化が進む中で、学習塾から多角化を志向
幅広く教育事業を手掛ける
成学社は学習塾を中心に事業を展開していますが、少子化が進む現代においてはジリ貧になることが想定されており、幅広く教育事業を手掛けることで増収を確保しています。
少子化となっても子供の教育につぎ込むお金は増えており、ジャンルの幅、年齢の幅を広げて、様々な教育事業を営むことで増収を確保しています。
成学社は乳幼児から社会人までを対象とした教育事業を行っている会社です。保育園、小学生のアフタースクール、受験用の学習塾、英会話教室など幅広くやっています。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
特に、幼稚園・保育園が足りないというのは言われ続けており、この分野での成長が期待されています。
学習塾業界というのは将来的にジリ貧になっていくことが予想されるため、当社も急速に多角化を進めており、学童保育事業である「かいせいこどもスクール」を開始しましたが、生徒数は会社側の想定ほどは伸びていない模様です。今年の春には更に若年層をターゲットとした「かいせい保育園」を認可内外合計で3園オープンする計画もあり、中長期的な成長はひとえにこの辺の新領域の成功にかかっています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
増収を続けながら、利益成長は見られない
ここ数年の業績は、増収減益の傾向にあります。
事業の多角化により増収を続けながらも、コストがかかっている状況が推察されます。
増収を続けていることは評価できますが、利益面の成長期待は少ないようです。
●業績は、ここ数年は、基本的に安定的。
●少子化の影響を強く受ける業種ながら、増収が続くのは立派。
●ただし、今後も市場環境が厳しいので成長期待はできない。
再編期待
学習塾業界は全体がシュリンクする中で、小事業者も多く存在しており、大手塾が下位塾を買収するなどの再編が期待されます。
成学社の大株主には、ナガセや高宮学園などの大手塾が名を連ねていることを指摘されています。
当社の大株主には3位にナガセ(6.8%)がいるほか、7位にはあの高宮学園(2.1%)といった非常に体力のある大手塾も名を連ねているため、創業者一族の
“決心”次第では、いかようにもなりうるものと考えております。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はクオカード
年2回(3月9月)に1,000円相当のクオカードが貰えます。
毎回同じ、成学社の名入りオリジナルクオカードとなっています。
年2回 まったく同じクオカードがいただけます
株主優待(クオカード)の導入は株主数の確保、ひいては東証2部または1部への上場への歩みだと思われます。現状では負担も大きくはないことから優待改悪・廃止は無さそうという意見です。
数年前のクオカード優待の導入により、順調に株主数を増やして
おりまして、前期末4千人程度だった株主数は今中間期で5,300人まで
増えました。既に株主数だけで言えば十分な数を確保できているため
これ以上は会社負担の増加による改悪や休止がないことを祈るのみ
ですが、年間の優待負担額はやっと1千万円を超えたくらいですので
もうしばらくは心配をしなくても大丈夫・・・かと思います。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
総合評価
配当・優待利回りはそこそこありますので、優待を目的とした最低単元のホールドという点では問題ありません。
成学社はそこそこの総合利回りが出ていますし、PF下位としては特に大きな問題は無い銘柄ですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
業績や財務は普通であり、割安感はないという評価です。新規で投資するには魅力に欠けると思います。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
●業績安定度:C
●財務安定度:C
●配当利回り:C
●割安度:D
配当金が少なく、優待利回りは良いとされています。学習塾銘柄は他にも利回りが良い銘柄もありますし、あえて成学社を選ぶ理由は無いように思います。
株価(904円):★★★☆☆ 一時下げましたが、戻ってきています
配当金(1.08%):★☆☆☆☆ 少ないです
優待内容:★★★★☆ 利回りは良いほうでしょう総合得点(15点満点):9点