カンダホールディングス(カンダHD)は、東京・神田の運送全社統合で発祥、出版物共配に特色。医薬品等3PL、物流センター業務代行。
株主優待は図書カードです。
カンダHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
業績伸ばすも東証2部で割安放置
事業内容
カンダHDは、東京の神田で運送会社として設立され、運送業から物流業へと事業拡大し、国際物流も加えた総合物流企業となっています。
発祥の東京および埼玉に多く拠点を持っていますが、現在では北海道・沖縄を除いた各地域にも拠点ネットワークを構築しています。
さらに、国際物流を手掛けているため、海外拠点も3つ開設しています。

2018年3月期会社説明会資料より抜粋
カンダHDの4つの強み
カンダHDは以下4つの強みを持っています。
- 多種多様な物流サービスを提供できる国内外グループ体制
- 3,500社に及ぶお客様との取引に支えられた裾野の広さ
- 1つの業種・業態、企業に偏らない幅広い営業基盤
- 国内外を一気通貫で結ぶ国際物流ネットワーク
総合すれば、運送・物流業において規模の拡大による効率化・安定化を推進していると言えるかと思います。
取り扱っている品目についても、創業初期の出版・印刷物も未だ3位の売上がありますが、それ以上に医療・薬品関連や食品関連が大きくなっています。その他の品物や国際物流も大きなウェートを占めており、偏りなく様々なものを取り扱っていることが分かります。

2018年3月期会社説明会資料より抜粋
業績は底堅い
リーマンショック時も赤字にはならない底堅さがあります。
ここ最近は、ネット通販の普及による物流の重要性の高まりもあって、売上高を右肩上がりに伸ばしています。
利益的には2013~2014年に減益となっているものの、その後は回復し、最高益を打ち立てています。
景気の影響を受けやすいイメージだったが、カンダHDは底堅いと評価されています。
物流企業は、景気の影響を受けやすいイメージもありましたが・・・
カンダホールディングスの業績は、リーマンショック時にも黒字を確保するなど、底堅さがあります。
2016年頃の円高から国際物流銘柄は厳しい状態でしたが、カンダHDは悪くない決算でした。これからも影響がないか注意したいとコメントされていますが、その後も業績は好調です。
最近の為替相場の乱調で、国際物流関連銘柄は厳しい決算を出すところが多い印象ですが、ここは悪くないですね。比率がそれほど高くないのもあるでしょうが、これからも影響はないのでしょうか?ちょっと注意したいです。
引用元:バネ男の株のアレ。
1部昇格期待
カンダHDは2004年の東証2部上場から、10年以上経った現在も2部のままとなっています。
時価総額や株主数等の基準はすでにクリアーしていると考えられており、いつ1部に昇格してもおかしくはない状況が続いています。
昇格が期待できるとコメントされています。
カンダホールディングスは、東証二部銘柄なので、昇格が期待できます。
何度か優待拡充をしており、昇格を狙えると思って保有されているそうです。
この会社は株主優待を何度か拡充しているんですよね。東証二部ですし、昇格を狙えると取得したのですが、まだ昇格していません。
引用元:バネ男の株のアレ。
財務は改善中
カンダHDはここ10年で営業CFが常にプラスとなっており、着々とキャッシュを稼ぎ、自己資本を拡大しています。
2016年3月期には不動産売却により、固定資産を圧縮し、自己資本を積み増しています。
そのため、財務はゆるやかに改善が続いており、2018年3月期においては自己資本比率41%となっています。
自己資本比率が4割で近年は改善傾向にあると指摘されています。
財務面では、自己資本比率が約4割で、近年は改善傾向にあります。
中期経営計画
カンダHDは、2019年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2019年3月期において、売上高430億円(年率+5%成長)、経常利益18億円(年率+7%成長)を目標値としています。
地盤の関東だけでなく、中部・関西圏を強化し、エリア拡大・業容拡大を図ることで成長する見込みです。本中計は売上500億円への過程である位置付けであり、次期中計では売上500億円を目指すと思われます。
中計通りに着実に成長しており、最終年度となる2019年3月期については、売上高429億円/経常利益18.8億円を予想しており、中計目標は達成となる見込みです。
株主優待は図書カード
株主優待は保有株式数に応じて図書カードがもらえます。
- 100株以上 1,000円相当
- 500株以上 2,000円相当
- 1,000株以上 3,000円相当
- 2,000株以上 4,000円相当
- 3,000株以上 5,000円相当
図書カードは、図書カードNEXTとなり、有効期限つきになるそうです。これを受けて株主優待を変更する銘柄も出ているのですが、カンダHDはいまのところ図書カード優待のままとなっています。
優待は図書カードですが、図書カードは図書カードNEXTになるらしいですね。ネットで残高確認など色々できるようになるようですが、なぜ有効期限がついたのか…。この変更を受けて、一部図書カード優待だった銘柄が優待を変更したりしています。ここはどうでしょう?
引用元:バネ男の株のアレ。
総合評価
着実に成長しており、現在の中期経営計画も達成見込みであるため、安心感があります。景気変動の影響は受けそうですが、昨今のネット通販需要の高まりから物流は必要性が増しており、業績は安定成長すると思われます。
2018年6月時点でPER10.9倍/PBR0.74倍となっています。株価は右肩上がりですが、未だに評価不足という印象はあります。
業績からすればもう少し評価されてもおかしくないと思いますが、有利子負債が多めな財務と東証2部であることがマイナスポイントでしょうか。1部昇格と公募増資をセットにすれば両方解決するので評価は高まりそうですが、長年2部に滞在しているので会社側の意欲が不明です。
業績好調ながら指標的な割高感も無う、のんびりホールドするとコメントされています。
カンダHDは業績も好調ですし、指標的な割高感も無いですし、PF上位として特に問題のあるような銘柄ではありません。これからも現行の優待制度が続く限りはのんびりとホールドして応援していく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
ここ5年連続でトップラインを上げていて好調でありながら、割安で放置されていると指摘されています。
カンダホールディングスはここ5年連続で売上高を上げている好調な銘柄ですが、かなり割安な状態で放置されています。
引用元:株式投資で自由億への道
かなり総合的な評価が高いです。(2017年当時)10万円以下で買える数少ない優待銘柄として高い評価を受けています。
- 株価(910円)★★★★☆:緩やかに上がっています
- 配当金(2.64%)★★★★☆:連続増配中
- 優待内容 ★★★★☆:拡充され優待利回り1%以上に
- 参考指標:PER 9.51倍、PBR 0.63倍
- 総合得点(15点満点):12点
※ データは2017年7月13日終値時のものです