京阪神ビルディングは、 住友系。場外馬券売り場やオフィスビルを賃貸。データセンターを近年拡大中。大半が大阪物件。
含み資産を抱える資産バリュー株です。株主優待はおこめ券です。
京阪神ビルディングの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
安定収益の場外馬券売り場と成長期待のデータセンター
安定収益の場外馬券売り場
京阪神ビルディングは、主に関西地区で不動産業を行っており、特に安定収益をあげているのがJRAの場外馬券売り場です。
参入障壁が高く競争は存在しないため、安定した収益を叩き出せると評価されています。
馬券売場のオーナーという表現は、あまりイメージが良くないからなのか、会社側は「ウィンズビル事業」という形でオブラードに包んだ表現にしていますが、場外馬券売場の新設って極めて参入障壁が高いため競争はあまり存在せず、今後も安定した収益を叩き出してくれる事業です。
引用元:みらっちのブログ(新)
成長期待のデータセンター
最近の成長を牽引しているのはデータセンターです。
安定収益に胡座をかかず、データセンターへの投資を積極的に行っている点を評価されています。
近年需要が高まっている、データセンタービルへの投資を積極的に行い、事業ポートフォリオを大きく変化させています。データセンタービルといえば、セキュリティの問題、自然災害や停電への対応など、一般的なオフィスビルと比較すると非常に難易度が高い事業だと思われますが、そんな事業にも積極的に取り組み、少しずつではありますが、収益を向上させています。
引用元:みらっちのブログ(新)
直近でも、大阪城裏手の素地を仕込んでおり、新しいデータセンターを竣工する予定です。
大阪城裏手の大阪ビジネスパークで素地(※株主通信表紙)を2,000坪も仕込んでおり、早ければ2020年下期にも新しいDCを竣工する予定となっており、かなりの賃料収入の増加が見込まれますので、今回は画餅中計とも言えません。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務は堅い
不動産銘柄にしては好財務な状況にあります。ここ数年は財務良化が進んでおり、2017年3月期で自己資本比率は52%まで上がりました。
その半面として、借入金も徐々に減少させています。
私が保有していた2013年よりも有利子負債が200億円減少していますし、借入金依存度も55%から38%に減少していますから。
引用元:株とFX、そして資格。
借入金の減少により支払利息も減少しており、資金繰りも楽になっていると指摘されています。
それに有利子負債が減ったことや利息が安いことなどで、支払利息も2013年の10億円から2017年は4.7億円に減少しているので、以前と比べると資金繰りは楽なんじゃないでしょうか。
引用元:株とFX、そして資格。
また、所有物件の含み益も大きくなっていることから、それを担保にしたり売却したりすればキャッシュに困ることは無いだろうと指摘されています。
それに、所有物件の時価が1,500億円(含み益580億円)近くあるので、キャッシュに困った時は、まだまだ借金できる余地があるので、いまのところ心配ありません(笑)。
引用元:株とFX、そして資格。
さらに、万一の場合にも、旧住友銀行系の関連会社が株主であることから、銀行が支えてくれると見られています。
不動産会社ですから、どうしても借入金は多くなってしまいます。
しかしながら、旧住友銀行の関連会社が筆頭株主であり、銀行との関係には何ら問題なく、万一なにかあったとしても銀行は支えてくれるでしょう。
そのくらい、事業展開は堅実な会社であり、会社としても安定しています。
引用元:みらっちのブログ(新)
中期経営計画
京阪神ビルディングは、2021年度を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年度における数値目標として、以下等をあげてます。
- 売上高200億円(年率+7%成長)
- 営業利益75億円(年率+8%成長)
→参考:京阪神ビルディング中期経営計画
成長を掲げる一方で、有利子負債は増加を見込んでいます。そのため株主還元の強化については期待できなくなったとも指摘されています。
豊富な手許現金と150億円弱の保有有価証券を考慮すればまだまだ安全域ではあるものの、配当性向は現行の30%水準を維持する計画となっており、一転して株主還元施策の改善は期待薄になったと思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はおこめ券
株主優待は保有株式数に応じておこめ券が貰えます。
- 100株以上 1kg分
- 1,000株以上 5kg分
- 5,000株以上 10kg分
2年以上継続保有の場合は以下のように増量されます。
- 100株以上 2kg分
- 1,000株以上 7kg分
- 5,000株以上 15kg分
大丸の包装紙に包まれておこめ券が送られてくるそうです。
(大丸の包装紙に包まれたお米券、やっぱり普通のお米券よりも付加価値を感じます)
引用元:みらっちのブログ(新)
総合評価
安定的に年数%の成長を見込むものの、オフィスビル等の不動産市況の影響を受ける物件もあるため注意が必要です。
資産バリュー株ですが、PBR1倍割れが定常化しているため、配当優待利回りで魅力的な水準で拾って長期ホールドするのが妥当かと思います。
極めて利益率が高くてかつ手堅いビジネスをしており、含み資産もあると高評価です。
主力の一角として京阪神ビルディングを楽しくホールドして応援していく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌