キリン堂ホールディングス(3194)

キリン堂ホールディングス(キリン堂HD)は、関西圏で高シェアのドラッグストア。中国は小売りから卸売りにシフト。14年持株会社化。

株主優待は1年以上の継続保有でお買物券またはポイント等です。

キリン堂HDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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関西地盤の出遅れドラッグストア

事業内容

キリン堂HDは、関西を地盤とするドラッグストアチェーンです。

関西圏ドミナント戦略でドラッグストア・調剤薬局を出店しており、2018年2月期において359店舗(内、関西圏に83%が集中)を展開しています。

キリン堂 店舗展開

2018年2月期決算説明会資料より抜粋

業績のV字回復

業績の落ち込み

2014年2月期には経常利益23億円であったキリン堂は、2015年2月期には経常利益14億円にまで利益が落ち込みます。

2015年2月期は、ホールディングス体制への移行期にあたり、一時的な販管費の増加等があったためです。

業績回復

翌2016年2月期は大幅な増益予想を発表し、実際に経常利益23億円と2年前の水準にまでV字回復しています。

伸び率が高かったものの、元々これくらいの業績は出せるポテンシャルはあったとコメントされています。

予想営業・経常利益の伸び率がすごいですね。ちなみに2010年2月期~2014年2月期の5年間の経常利益は以下の通りなので、元々これくらいの業績は出せるポテンシャルはあった企業です。

引用元:割安株投資研究所

業績の落ち込みにより株価も落ち込んでいましたが、業績回復により上昇を始めます。

同業他社(具体的には薬王堂やゲンキー)と比べると、キリン堂は安すぎるとコメントされています。

これは収益力と成長力への投資家の評価だと思うのですが、それにしたってキリン堂は安過ぎないか?とも思います。業界再編の思惑を考えれば、近畿圏を中心に300店舗以上展開している当社の価値は、もっと評価されても良いのではないでしょうか?

引用元:割安株投資研究所

業績続伸

2017年2月期に再度業績の落ち込みが見られたものの、2018年2月期には10期ぶりの最高益となりました。

スクラップ・アンド・ビルドで稼げる体質に変貌しています。

また、ドラッグストア業界の流れに乗り、食品に力を入れ圧倒的な安さでファンを獲得しているとコメントされています。

最近の出店されている新店舗はあきらかに活気があります。

食品に力を入れ圧倒的な安さで、主婦主夫によるファンが増えており、来店頻度が増えています。

ポイントカードの保有率も高く、少しづつ顧客を取り戻しています。

引用元:資産防衛の日々

財務はイマイチ

新規出店と不採算店舗の退店が継続しており、財務はイマイチの状態が続いています。棚卸資産・買入債務と借入金が財務を圧迫しています。

2018年2月期においては、自己資本比率は28%となっています。

中期経営計画

キリン堂HDは、2020年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2020年2月期において、売上高1,370億円(年率+6%成長)、営業利益40億円(年率+49%成長)を目標値としています。

発射台となる2017年2月期の営業利益が低すぎたということはありますが、3年間で3倍以上の営業利益を目指す意欲的な内容となっています。

売上高の伸びは緩やかながら、営業利益率を1.1%→3%に伸ばすことで利益を引き上げるみこみです。尚、営業利益率3%は同業他社と比べて未だに低い水準であり、さらなる改善も見込まれます。

1年目となる2018年2月期については、営業利益19億円(前期比+49%)を達成しており、翌2019年月期も+33%の成長が予想されています。

株主優待はお買物券またはポイント等

株主優待は保有株式数に応じてお買物券またはポイント等がもらえます。ただし、1年以上の継続保有が条件となります。

  • 100株以上
    • お買物券 1,000円分
    • キリン堂公式通販サイトのポイント 1,000ポイント
    • キリン堂PB商品 1,000円相当
  • 500株以上
    • お買物券 2,000円分
    • キリン堂公式通販サイトのポイント 2,000ポイント
    • キリン堂PB商品 2,000円相当
  • 1,000株以上
    • お買物券 3,000円分
    • キリン堂公式通販サイトのポイント 3,000ポイント
    • キリン堂PB商品 3,000円相当

2018年10月に優待新設

2018年10月、優待制度の新設が発表されました。

そのため初回の2019年2月分に関しては保有期間を問わず、株主優待をもらうことができます。それ以降は1年以上の継続保有が条件となります。

総合評価

関西地盤のドラッグストアで、同業他社に比べて出遅れていたものの、2017年中盤から大きく成長しています。

2018年7月時点でPER23.7倍/PBR2.5倍となっています。同業他社水準まで評価が上がってきました。

2017年中盤から2018年中盤にかけて株価3倍まで駆け上がっています。2019年2月期1Qでも絶好調な決算が発表され、業績成長期待によって株価高値追いも続くものと思われます。

2015年4月にキリン堂に本格参戦されています。株主優待の新設があれば大化けすると指摘されています。2015年には800円程度から2倍になったものの、その後再度株価は調整しており、本格的な上昇は2017年中盤からとなりました。

薬王堂(3385)くらい市場から評価されるとすれば、時価総額180億円くらい期待できそうなので、株価にすると約1600円です。まだ1000円以下で買えるので期待値は高いですよね。本当は株主優待でも新設してくれれば大化けするポテンシャルは秘めてるんですけどね。

引用元:割安株投資研究所

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