小林製薬は、家庭用品製造販売が主軸。芳香消臭剤首位。医薬品、健康食品などでのニッチ製品開発に定評。
株主優待は年2回(6月12月)で自社製品です。3年以上の継続保有で長期優遇もあります。
2017年12月期で19期連続増配です。
小林製薬の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
日用品の製造販売で絶好調
事業内容
小林製薬は、日用品、医薬品、健康食品を製造・販売しています。
新商品を次々と開発し、ユニークな商品ネーミングと宣伝により売上を伸ばしています。
2017年12月期で20期連続増益を達成しており、19期連続増配と日本有数の連続増配銘柄でもあります。
本格的な医薬品というよりも、日常生活上のアイディアグッズの開発が得意と評価されています。
小林製薬はブルーレットとか熱さまシートとかが有名ですが、本格的な医療用の医薬品ではなくて、日常生活上の様々なアイディアグッズなどの開発が得意です。
財務は鉄壁
安定して営業CFがプラスであり、長年に渡ってキャッシュを積み上げて無借金経営を続けています。
2017年12月期においては、キャッシュ733億円(cf. 時価総額7,885億円)を保持し、自己資本比率は70%となっています。
固定資産も非常に少なく、売掛金/買掛金が多めであるため自己資本比率の数値が低くなっていますが、財務は鉄壁の状態です。
中期経営計画
小林製薬は、2019年12月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2019年12月期において、売上高1,650億円(年率+5%成長)、営業利益230億円(年率+9%成長)を目標値としています。
「実力ある成長」を掲げ、海外事業・通販事業・スキンケア事業・漢方事業の4つを成長事業に位置づけています。
ここ10年間で横ばいとなっていたトップラインを引き上げるとともに、利益率の改善にも取り組む意欲的な内容となっています。
初年度となる2017年12月期については、いきなり営業利益229億円となり、ほぼほぼ中期経営計画を達成してしまう好スタートを切っています。
売上高はともかく、営業利益については1年前倒しで超過達成すると思われ、中計のローリングに期待がかかります。
株主優待は自社製品
株主優待は年2回(6月12月)で、100株一律で5,000円相当の自社製品がもらえます。
5コースとより1つを選択することができます。
また、12月のみ300株以上で、3年以上の継続保有株主は復興支援選べるギフトももらえます。
自社製品の優待について
2017年6月分の優待についてカタログ内容を紹介されています。
2017年(平成29年度)6月末の優待の内容は以下の中から選択する形でした。
5,000円相当となれば金額が大きく感じますが、実際にはドラッグストアで買えば半分以下であると指摘されています。
5000円相当と言ってもドラッグストアで買えば半分以下でしょうね…。
引用元:まちこの株ブログ
総合評価
安定的な成長と、日本有数の連続増配銘柄として評価の高い銘柄です。2017年12月期の大幅な増収増益によって、さらなる成長が期待できるようになり、株価は高値追いとなってます。
2018年6月時点でPER44.6倍/PBR4.93倍となっています。グロース株と言っても良いぐらいの高評価です。
利益成長が続いており今後も押し目買いが有効と思われます。一方で、単元の高さや利回り低下、時価総額7,800億円超の大型株であることから、個人投資家の興味の範疇外になりつつあります。
年2回の優待は満足感があると評価されています。
- 株価(6,000円)★★★★☆:右肩上がりです
- 配当金(0.87%)★☆☆☆☆:低いですね
- 優待内容 ★★★★☆:年2回自社製品がもらえます
- 参考指標:PER 32.6倍、PBR 3.3倍
- 総合得点(15点満点):9点
※ データは2017年5月1日終値時のものです