コジマは、郊外型の家電量販中堅。12年ビックカメラ傘下入り、経営再建へ店舗改革推進。利益は下期偏重。
株主優待は買物優待券です。
コジマの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
郊外型中規模店で成長するも失速してビックカメラ傘下入り
事業内容
コジマは、栃木県発祥の家電量販店で、郊外に中規模店を展開してきました。
しかしながら、ヤマダ電機をはじめとする大型店舗が主流となると、コジマの凋落が始まりました。
2012年には業界6位となっており、業界5位のビックカメラの傘下入りとなりました。
ビックカメラによる買収
2012年に第三者割当増資により、ビックカメラはコジマの株式を50.06%保有する筆頭株主となり、コジマを傘下に収めました。
これにより、両者合わせて業界2位となり、競争優位・経営再建を目指すこととなります。
ビックカメラは都心型であり、郊外型のコジマと競合する店舗がなく、順当なパートナーと言えなくもないとコメントされています。
ビックは都心型一本でやってきたのでコジマと店舗が競合することはない。(コジマは環七より内側には存在しない)まあ順当なパートナーと言えなくもない。ビック側としてはスケールメリットの訴求、コジマ側としては創業者一家の呪縛を逃れて思い切ったリストラができる、といったところか。
引用元:gooブログはじめました!とさ
買収発表前には不自然なコジマ株急騰があり、インサイダー疑惑が騒がれました。
ビックカメラに買収されるコジマの株価で2日連続インサイダー疑惑が浮上
引用元:市況かぶ全力2階建
業績回復
2012~2013年には営業赤字にまで追い込まれていたコジマですが、ビックカメラ傘下入りで少しずつ業績を回復していきます。
2015年には最終赤字を計上し、膿を出し切ると、2016年以降は増収増益に転じています。
財務はイマイチ
不採算店舗の閉店により有形固定資産が減少し、財務の縮小が続いています。
同時に借入金も減少させており、わずかながら財務の改善も進んでいます。
2017年8月期においては、借入金は337億円まで減少し(2013年には474億円だった)、自己資本比率は38%となっています。
財務的には改善傾向ですが、過去の傷が大きく財務はイマイチの状態です。
株主優待は買物優待券
株主優待は保有株式数に応じて買物優待券(1,000円)がもらえます。
- 100株以上 1枚
- 500株以上 3枚
- 1,000株以上 5枚
- 3,000株以上 15枚
- 5,000株以上 20枚
従来は2,000円以上の買物につき500円券を1枚利用できましたが、2018年5月に変更となり、1,000円以上の買物で1,000円券が利用できる(=金券と同様)ようになりました。
ビックカメラ、コジマ、BS11の3社から、共通の買物優待券をもらうことができるので、ビックカメラ3兄弟としてそろって優待取得することをオススメされています。
ビックカメラ3兄弟の優待を利用して、お得に家電製品を購入することが出来ます。また、家電製品の購入予定がなくても、ティッシュや洗剤、化粧品などの日用品も置いているので、買う物がなければ日用品を購入するという方法もあり、何かと便利に利用できるビックカメラ3兄弟ですので、兄弟そろって取得されるのもオススメです。
引用元:ふみこの優待プラスα日記
2,000円以上の買物につき500円券を1枚利用できる時代の優待ですが、コジマとビックカメラの優待を併用できることをレポートされています。
昨日、コジマに行ってきました。
そこで、ビックカメラの優待券とコジマの優待券の併用ができるかどうか試してみました。
総合評価
過去には勢いのあったコジマですが、業界6位まで凋落し、ビックカメラに飲み込まれました。ここ最近でようやく業績が回復してきています。
2018年8月時点でPER18.4倍/PBR0.99倍となっています。業績回復により、ようやくポジティブな評価に変わってきた印象です。
株価は2016年中盤で底を打ち、右肩上がりで上昇して高値圏にあります。新規出店による業績成長と復配が期待されており、押し目買いが続きそうです。