コクヨは、事務用品最大手。紙製品で高占有。オフィス家具、オフィス用品通販も有力。業績は春に偏重。
株主優待は自社グループ商品(文房具)です。
コクヨの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
事務用品とオフィス家具で老舗のブランド力
事業内容
コクヨは、1905年創業でブランド認知率95%を誇る、事務用品やオフィス家具の大手メーカーです。
事務用品でトップシェア、オフィス家具で業界2位、オフィス通販で業界3位となっています。

インベスターズ・ガイド2017より抜粋
ステーショナリー関連事業
キャンパスノート等の紙製品の製造販売を中心に、文房具やPC関連用品等の商品・サービスを提供しています。
コクヨの祖業であり、売上比率25%を占めています。
ファニチャー関連事業
オフィス家具、公共家具等の製造販売を行っている他、オフィス・公共施設・商業施設等の様々な空間構築も行っています。
売上比率40%を占めています。
通販・小売関連事業
オフィス用品の通信販売「カウネット」やインテリアショップ「アクタス」を運営しています。
売上比率34%を占めています。
好財務
ここ数年の営業利益向上によって、財務拡大と改善が同時に進んでいます。
長年に渡って実質無借金経営となっており、毎期FCFも創出しており、キャッシュが積み上がってきています。
2017年12月期においては、ネットキャッシュと長期投資で1,100億円を超える資産を保有しており、自己資本比率は66%となっています。
中期経営計画
コクヨは、2018年12月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2018年12月期において、売上高3,180億円(年率+1%成長)、営業利益180億円(年率+17%成長)を目標値としています。
売上高が微増であるのに対して、経営効率の改善による営業利益率の向上に重きを置いているため、営業利益ベースでは大きな躍進となります。
初年度に大幅な増益を果たし、中計目標の達成はほぼ確実と見られ、2018年12月期はどれだけ目標値を上回れるかがポイントになります。
株主優待は自社グループ商品(文房具)
株主優待は保有株式数に応じて自社グループ商品(文房具)がもらえます。
- 500株以上 3,000円相当
- 1,000株以上 6,000円相当
2017年12月分の優待内容を紹介しており、その前の3年間の優待についても写真を掲載されています。
今回は、
- ノート(x2)
- ボールペン(ボディ&インク(x3))
- ハサミ
- テープのり&詰め替えテープ
- 定規
が入っていました。
引用元:目指せ楽々優待生活のブログ
総合評価
長年培ってきたブランド力があり、リーマンショック時には赤字転落する不安定さはありつつも、ここ数年で営業利益率を高めて利益成長してきましたが、そろそろ鈍化が見えてきています。
2018年7月時点でPER16.2倍/PBR1.08倍となっています。緩やかな成長を織り込む水準です。
株価は2013年頃から右肩上がりですが、そろそろ天井をうった形になりつつあります。現在の中計は達成確実とみられるため、次期中計でも成長力を示せるかどうかが今後の株価を左右しそうです。
指標的には妥当であり、優待内容にはかなり力があるため、ホールドしていくとコメントされています。
コクヨは指標的には妥当な所と思いますが、上記の通り優待内容にはかなり力があります。今後も余程の株価急騰が無い限りは(ま、ないでしょうが)、楽しくホールドして応援していく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
優待は、利回りは低いものの、何が入っているか楽しみで実用的であると評価されています。
株価(1,483円)★★★★☆:ゆっくり上がっています
配当金(1.65%)★★☆☆☆:ちょっと少なめ
優待内容 ★★★☆☆:利回りは今一つ
参考指標:PER 15.2倍、PBR 0.94倍
総合得点(15点満点):9点
※ データは2017年5月2日終値時のものです