コメダホールディングス(コメダHD)は、 中京地盤、朝食サービスが特徴の『珈琲所 コメダ珈琲店』が主柱。ほぼ全店をFC展開。
株主優待は年2回(2月8月)で自社電子マネーです。
コメダHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
コメダ珈琲店をフランチャイズ展開
事業内容
コメダHDは、店舗数・売上高で日本最大級の喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」を運営しています。他にも少数店舗ながら「甘味喫茶 おかげ庵」(8店舗)、「やわらかしろコッペ」(7店舗)も運営しています。
「コメダ珈琲店」は、中京を地盤としており、愛知県の喫茶店文化である朝食モーニングや、看板メニューのシロノワール等が有名です。
店舗展開
店舗数増加

2018年2月期決算説明資料より抜粋
コメダは中京を地盤としていますが、出店余地がほぼ無いようで、むしろ店舗数は減少に転じています。
一方で、中京以外の地区への出店を加速させており、東日本、西日本、海外(上海・台北等)で店舗数を拡大させています。
フランチャイズ
コメダは基本的にはFC方式での店舗展開を行っています。
直営店はごくわずかであり、FC店を補完するための存在という位置付けです。
コメダの場合は直営店で展開しているスタバと異なり、フランチャイズ方式(FC)での展開であり、直営店は飽く迄FC店を補完するためとしています。
引用元:経営コンサルの割安株分析
一般的なフランチャイズ形式の場合は売上に対してロイヤリティがかかってきますが、コメダの場合は1席あたり月1,500円という固定の課金体系となっており、コメダHDとFCの双方が儲かる仕組みになっていると評価されています。
コメダは1席あたり月に1500円という課金体系なので、売上が増えても減っても同じ固定費。お店は頑張れば頑張るほど利益が増えるし、コメダはコメダで食材を仕入れてもらえるのでお互いが儲かる仕組みになっている。
引用元:わたしの年収は53万です
出店戦略
コメダはロードサイド店を中心に出店しており、都心部主体のコーヒーチェーンとは競合しないとされています。
むしろ、どちらかといえばファミレスが競合店であると指摘されていますが、コメダの強みはモーニングの売上にあるとコメントされています。
他のコーヒーチェーンはコーヒーの単価がやすく、都心部に多い。一方でコメダはコーヒー以外にもメニューを豊富に提供し、場所は郊外型でどちらかと言えばファミレスに近い業態になるらしい。
引用元:わたしの年収は53万です
膨大なのれん
コメダHDは380億円(総資産の60%)という巨額ののれんを保有しています。
IFRSを採用しているため償却の必要がなく、突然の減損リスクに注意する必要があります。
非常に複雑な再編によってのれんという負の遺産を背負っていると指摘されています。
コメダは非常に複雑な再編を辿ってきています。
その過程で生まれた「のれん」という負の遺産を現在のコメダが背負っていることになります。
引用元:経営コンサルの割安株分析
自己資本比率は一般的水準としながらも、のれんは注視が必要と指摘されています。
財務面は、自己資本比率は約4割と事業会社として一般的水準です。
ただし、資産の内訳をみると、会計上の資産である「のれん」が約380億円と、総資産の約6割を占めることに注視が必要です。
フランチャイズ事業が安定しているため、減損の懸念はかなり低いとも指摘されています。
フランチャイズ事業は営業利益率が30%と高く、非常に安定しているビジネスです。(加盟店をいじめているわけなので)店舗数を増やしており営業利益は右肩上がりです。ですので減損の懸念は目下かなり低いと言ってよいでしょう。
引用元:Market Insights
財務はイマイチ
IPOで東証1部へ上場した際には公募増資はしていないため、財務的にはイマイチの状態が継続しています。
2018年11月期においては、自己資本比率は43%となっています。
株主優待は自社電子マネー
株主優待は年2回(2月8月)で、一律100株以上で1,000円相当の自社電子マネーです。
議決権行使で500円が加算されます。
コメダ珈琲店は比較的値段が高いので1,500円では足りないと指摘されています。
漫画にも書きましたが、コメダHDの株主優待は半年ごとに1,000円のKOMECAポイント。
議決権を行使しても1,500円しかもらえません。
自社電子マネー利用レポート
優待を取得した個人投資家が、実際にコメダ珈琲店を利用した様子をレポートされています。
もともとコメダを利用していたため、優待新設された際にはすぐに投資し、高評価の優待であると評価されています。
コメダHDが株主優待を新設したら、すぐに投資しました。
株主優待投資では、使い勝手次第で、大きくその価値が変わりますが、このコメダHDは我が家のなかでは凄い高評価です
1,500円分しかもらえないのでモーニングならお得!とコメントされています。
でもモーニングならお得!
AM11時までならモーニングメニューがあって、ドリンクを頼むとトーストやたまごが無料でついてきます!
トーストもシロノワールも美味しかったと評価されています。
まあ悪くなかったですが、わざわざ朝早く行く必要もないかも。
でも、噂通りゆったりして、トーストも美味しくて良かったです。
シロノワール奥深く美味でした~~♪
引用元:日々のたわ言
モーニング以外の時間帯では、お得感が無いので行く気がしないとコメントされています。
カフェオーレは税込440円だが量は少なく、スタバのショートサイズにも満たない。100円プラスして「たっぷりカフェオーレ」の方を頼めばよかった。パンと卵が無料で付くならまだ許せるが、モーニング以外の時間帯にコメダ珈琲に行く気はしない。
引用元:ゆうたいけん
株主優待申込書
電子マネーが不要な株主は申込書に記入することで、ギフト(コメダ製品詰め合わせ)も選択できます。
自分は、電子マネーは上記の理由で、面倒だと感じたので、ギフトを選択した。
総合評価
コメダ珈琲店を中心にフランチャイズ展開しており、地盤の中京から拡大して出店を続けています。PEファンドは上場とその後の売出しで利確済みであり、需給懸念は消滅しました。
2018年7月時点でPER19.1倍/PBR3.64倍となっています。安定的な成長が評価されています。
上場直後は初値割れから底値探りとなったものの、そこからは一貫して右肩上がりを続けています。巨額ののれんが気になりますが、現状は業績成長が素直に評価されている印象です。ただし、FC展開のため急成長は望めず、1桁成長であるのに対して指標的には割高感も否めません。
FC形式であるため、成長が加速していくことにならないので、配当・優待魅力で保有すべきとコメントされています。
ここは配当、優待魅力で保有するのがベストですかね~~。