コシダカホールディングス(コシダカHD)は、 『カラオケ本舗まねきねこ』を直営展開。FC方式の女性フィットネス『カーブス』が柱に育つ。
株主優待は株主優待券とカタログギフトです。3年以上で長期優遇もあります。
2017年8月期において上場以来10期連続増配となりました。
コシダカHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
カラオケとカーブスの2本柱
事業内容
コシダカHDは、「カラオケまねきねこ」を中心としたカラオケ事業、女性向けフィットネスチェーンのカーブス事業、温浴施設を運営する温浴事業を展開しています。
2017年8月期におけるセグメント別の売上・利益・利益率については、売上はカラオケ事業が過半ですが、利益については利益率の高いカーブス事業が主力となっています。
セグメント | セグメント売上(億円) | セグメント利益(億円) | 利益率 |
カラオケ事業 | 296 | 20.5 | 7% |
カーブス事業 | 237 | 46.7 | 20% |
温浴事業 | 16 | 1.2 | 8% |
カラオケ事業
「カラオケまねきねこ」ブランドで全国に500店舗以上を展開しています。
郊外ロードサイド型店舗と、首都圏の駅前・繁華街の都市型店舗の両輪で店舗数を拡大しており、日本トップクラスのカラオケチェーンです。
また、ひとりカラオケ専門店「ワンカラ」も出店しています。

2017年8月期決算説明会資料より抜粋
ここ数年は年間45店舗前後を出店しており、店舗数・売上・利益を拡大させています。
海外にも、韓国に14店舗、シンガポールに10店舗を出店していますが、収益貢献は当分先となりそうです。
カーブス事業
「カーブス」は米国テキサス州で生まれ、グローバルに展開されている世界最大級のフィットネスチェーンであり、日本におけるカーブスのFC運営をコシダカHDが行っています。
2013年8月期には1,339店舗でしたが、年間100店舗を超えるハイペースで出店を続けており、2017年8月期には1,823店舗にまで成長しています。
それに伴って会員数も増加しており、2017年8月期で82万人となっています。

2017年8月期決算説明会資料より抜粋
女性専用フィットネスチェーンとして、50代以上に強固なブランド力を構築しており、会員の90%近くが50代以上となっています。
温浴事業
「まねきの湯」と「らんぷの湯」を全国で5店舗運営しています。
温浴、食事、リラクゼーション、宴会など様々な余暇を楽しめる場所として運営しています。
上場以来10年連続の増収増益・増配
コシダカHDは、2007年の上場以来、10年連続で増収増益・増配を続けており、安定成長しています。
その間にはリーマンショックや東日本大震災もあったことも考慮すれば、非常に安定感のある企業だと言えます。
一方で、主力のカラオケ・カーブスともに店舗数が多くなっており、成長の限界が気になる規模となっているという指摘もあります。
一方で、カラオケ・カーブスともに、すでに店舗数がかなり多く、成長の限界が気になる規模となっています。
コシダカは、既存業種新業態をテーマにかかげています。
成長の天井を打ち破って、新たな成長サイクルを生み出すことができるか、今後に期待したいです。
財務は安定的
コシダカHDは2017年5月に公募増資を行い、約60億円の資金調達を行ったことで、財務が急改善しています。
2016年8月期に自己資本比率は40%でしたが、翌2017年8月期には50%にまで改善しています。
キャッシュ>有利子負債にもなっており、財務的にも安定感が高いとコメントされています。
財務面は、自己資本比率5割台、現金等>有利子負債と、安定感が高いです。
有利子負債は伸びていますが、その分以上に現金も増えていて健全な成長であるとコメントされています。
財務に目を向けると有利子負債は伸びてるけど現金も増えててと言うかみんな伸びてて健全な成長だと思うな。
引用元:大河の一滴
株主優待は株主優待券とカタログギフト
株主優待は保有株式数に応じて株主優待券とカタログギフトがもらえます。
- 株主優待券
- 3年未満
- 100株以上 2,000円相当
- 400株以上 5,000円相当
- 3年以上
- 100株以上 4,000円相当
- 400株以上 10,000円相当
- 3年未満
- カタログギフト
- 400株以上 3,000円相当
- 4,000株以上 5,000円相当
株主優待券の利用
カラオケまねきねこ
カラオケまねきねこにて、カラオケと飲食を楽しんだ様子をレポートされています。
まねきねこのカラオケにコシダカの優待を利用して行ってきました。
お得に利用できる朝カラって知っていますか?
まねきの湯
東京健康ランドまねきの湯で株主優待券を使用した様子をレポートされています。
カラオケでは枚数制限がないのですが、まねきの湯では1枚の枚数制限があります。
引用元:コレ買ったブログ
お風呂よりもマンガがメインの施設だとコメントされています。
「東京健康ランドまねきの湯」はお風呂よりも“マンガ”がメインの施設というイメージでしょうか。
漫画読んだり昼寝したしして、飽きたらちょっとお風呂に入るみたいな。
カタログギフト
コシダカの優待のカタログギフトは良いと評価されています。
特筆すべきはカタログ優待です。
いろんなカタログ優待見てきましたけど、ここのはいいですね。
総合評価
カラオケ事業とカーブス事業の2本柱で両輪で成長しています。
2018年7月時点でPER29.9倍/PBR5.11倍となっています。カラオケ・カーブスの成長力が高く評価されています。
2017年初~2018年3月までで株価は3倍に急騰しましたが、その後は調整しています。前年度比+30%を超える成長を見せていましたが、それが一巡し、今季は+10%台成長となるため、成長鈍化と見られなくもありません。指標的割高感もあり、株価は調整を続けるものと思われます。
PERが高いと指摘しつつ、成長するなら許容範囲とコメントされています。
コシダカはPERがほどほど高い気がします。成長するならこれでもいいかもしれない。
引用元:大河の一滴