クスリのアオキホールディングス(3549)

クスリのアオキホールディングス(クスリのアオキHD)は、 北陸最大手のドラッグストア。東海などにも進出。イオン系。16年11月から持株会社体制に移行。

株主優待は株主優待カードまたは地方名産品です。

2006年の上場以来、2018年5月期で14期連続増配です。

クスリのアオキHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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北陸地盤のドラッグストアが関東へ進出

事業内容

クスリのアオキHDは、ドラッグストア事業と調剤薬局事業を行っています。

ドラッグストア店舗内に調剤薬局を併設するタイプを中心に新規出店を積極化させており、処方箋受付と日用品・食品等販売を行うことで利便性を高めています。

北陸地方を地盤としており、関西・中部・関東へと進出しています。2018年1月時点で430店舗を展開しています。

2017年10月には茨城県に初進出し、2018年秋には千葉に初出店する見込みです。

クスリのアオキ 店舗展開

第20期(2018年5月期)中間報告書より抜粋

食品・日用品の販売が好調

ドラッグストア業界全体の流れでもありますが、医薬品よりも、食品や日用品の販売が好調です。

2018年5月期の商品部門別の売上構成比と前年同期比の数値をまとめてみます。

商品部門 売上構成比 前年同期比
ヘルス(医薬品・健康食品) 12% +14%
ビューティ(化粧品・フェイスケア商品) 18% +13%
ライフ(食品・家庭用品) 61% +20%
調剤(処方箋) 9% +11%

売上構成比では、過半がライフ(食品・家庭用品)となっており、前年同期比の伸び率でもトップです。

チラシも日用品がメインだとコメントされています。

ドラッグストアと言っても薬の売上というよりも雑貨とか生活用品が売上のメインになっていまして

チラシも日用品メインですし

引用元:Kabu Berry

イオン・ツルハと蜜月

クスリのアオキHDは、イオンが音頭をとるドラッグストア連合「ハピコム」の主要加盟会社です。

また、同じく主要加盟会社のツルハがクスリのアオキHDの株式の5%を保有しています。以前はイオンも10%の株式を保有していたものの、2016年2月に日本マスタートラスト信託にへ売却しています。

それでも、イオン(ウェルシア)やツルハとは蜜月関係にあるとされており、業界の勝ち組とも言える3社連合となっています。

業界再編(3社がイオン傘下になる?)も噂されたこともありますが、現状ではそれぞれが独自路線で成長しています。

財務はそこそこ

業績は大幅に成長していますが、積極的な出店を続けており、資金需要も旺盛であるため、財務的にはそこそこの状態が継続しています。

出店のため借入金も増加しています。

2018年5月期においては、自己資本比率は38%となっています。

中期経営計画

クスリのアオキHDは、2020年5月期に売上高3,000億円を目指すとしています。

従来は2022年5月期の目標数値とされていましたが、出店を加速し、2年前倒しでの目標達成を狙います。

2017年5月期を基準とすれば、3年間で年率+17%成長のハイペースとなります。

株主優待は株主優待カードまたは地方名産品

株主優待は保有株式数に応じて株主優待カードまたは地方名産品がもらえます。

  • 100株以上
    • 株主優待カード(5%割引)
    • または地方名産品2,000円相当
  • 500株以上
    • 株主優待カード(5%割引)
    • または地方名産品3,000円相当
  • 1,000株以上
    • 株主優待カード(5%割引)
    • または地方名産品5,000円相当

地方名産品は選択

地方名産品については、3種類の中から選ぶことができます。

「名古屋コーチンと国産鶏惣菜詰合せ」と「Nyumenシリーズ詰合せ」を選択(2名義)し、届いた様子をレポートされています。

関西圏には少ないので、優待カードより現実的な名産品にしました

引用元:小額個人投資家しゅんたの株式投資のお勉強

「農家屋かわにのお菓子詰め合わせ」を選択し、食べてみた様子をレポートされています。

優待カードは使わないので、名産品の中で良さそうな「農家屋かわにのお菓子詰め合わせ」にしました。

引用元:投資関連&ネット活用

クスリのアオキの地元である金沢の菓子詰合せをレポートされています。

金沢のお菓子屋さん、まめや金澤萬久の菓子詰合せです。

引用元:コレ買ったブログ

総合評価

北陸地盤のドラッグストアで、満を持して関東進出がスタートしています。今後は関東に集中出店すると思われ、さらなる成長が見込まれます。

2018年7月時点でPER29.8倍/PBR6.26倍と高く評価されています。年率で15~20%を期待されている印象です。

株価は上場来高値の上値追いとなっており、指標的な割高感は否めませんが、成長力を評価する買いが継続しそうです。

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