ラクト・ジャパン(3139)

ラクト・ジャパンは、乳原料・チーズ、食肉加工品の食品専門商社。北米、欧州、豪に拠点。東南アジアに自社工場も。

株主優待はクオカードです。

ラクト・ジャパンの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

スポンサーリンク

為替ヘッジに要注意の乳製品商社

主力は乳製品

ラクト・ジャパンは、主に乳原料やリーズの輸入事業を行っており、その他に食肉加工やアジアでの乳製品製造販売事業を行っています。

世界的に乳製品の消費は増加しており、その事業内容は景気耐性が強く、アジア展開で業績はまだまだ伸びると評価されています。

事業的にも乳製品や食肉加工ということで景気動向への耐性も強そうですし、グローバルにも展開していて伸びる可能性はまだまだある。

引用元:”都市国家的戦略”の投資道

また、ラクト・ジャパンは、仕入契約と販売契約を同時に締結していることから、リスクの少ない取引を行っていると考えられます。

当社の行う大半の営業取引は仕入契約と販売契約を同時に締結しており
とあることから、販売先が確定しているのであれば、仕入れたものが売れないということもなさそうなので問題ないのではと。為替の変動はヘッジしてるので営業利益はブレますが経常利益以下は予定通りになります。

引用元:21世紀投資

為替ヘッジの影響

要注意なのは、為替ヘッジによる為替差益(差損)が発生することです。

売買契約時点で為替ヘッジを行うため、その後に円安になれば為替差益が出、円高になれば為替差損が出ます。

2017年11月期については、5月の中間期で大きな為替差益が発生しました。(2016年7月~10月が円高であり、2016年11月移行は円安になっているためと思われます。)

第1四半期で6.1億円の為替差益となりました。

昨年度と比べてかなりの大幅上方になります。
第一四半期で大幅は為替差益6.1億円が計上されていましたので遅かれ早かれ上方修正するとは思っていたのですが

引用元:Kabu Berry

上半期では7億円の為替差益となりました。

国際的にも乳製品価格が堅調に推移したほか、当上期中の円安の
進行による(先行)ヘッジ利益が、営業外で約7億円計上されています。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

中期経営計画

2019年11月期想定

ラクト・ジャパンは、2019年11月期を最終年度とする中期経営計画を発表しています。

2019年11月期において、売上高971億円(年率+3%成長)、経常利益18.3億円(年率+8%成長)を目標値として掲げています。

しかしながら、2017年11月期ですでに達成する見込みが出てきています。

為替差益も大きいながら、根本的にはアジアでの乳製品の消費量増が、ラクト・ジャパンの業績を押し上げる状況にあります。

マクロの大前提として、ASEAN諸国の「食の欧米化」による乳製品の消化量増大(と国際的な市況高)は確実な情勢であり、歴史ある食品商社の東食・酪農品本部の流れを組み、乳原料取扱トップ商社である当社は、市場成長を取るだけでも「ある程度は勝手に伸びる」とも言える状況です。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

2020年11月期想定

上記の中期経営計画は、予想されていた通り2017年11月期で達成してしまいました。

そのため、ローリングされた中期経営計画では、2020年11月期において、売上高1,250億円(年率+7%成長)、経常利益30億円(年率+6%成長)を目標値として掲げています。

海外の伸びは緩やかと観察されており、基本的には内需頼りと指摘されています。

足許ではタイ等の現地工場において、日系食品会社の受注が拡大していると推察されるものの、会社側の想定よりは伸びが緩やかな模様です。そのため、ローリング後の新中計も、基本的には“内需頼り”という構造です。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待はクオカード

株主優待は100株以上保有で1,000円のクオカードです。

11月本決算ながら、優待権利については5月末となっています。

クオカードなので使いやすいし、絵柄も良いし ほっこりします。

引用元:40代サラリーマンが株式投資・優待で人生楽しんじゃうブログ

総合評価

アジアでの乳製品の消費量増によって、今後も成長できる会社です。

為替ヘッジによる利益のブレが大きいため、円高にふれて為替差損を発生したことにより株価が暴落することがあれば拾って円安を待てばよいと思います。

東証1部昇格期待があり、指標的に安く、乳製品優待が新設されるのではないかとの思惑から大きなポジションを持っていたそうですが、クオカード優待となったことで売却されたそうです。

優待新設前にはそこそこ大きなポジションを張っていました。ただ残念ながら新設された優待内容がありふれたクオカードだったことから100株を残して売却し、現在は母なる「優待株いけす」に戻りました。でも、今の株価位置は十分に魅力的と思いますね。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

個人大株主が多く、設立から若くして、この規模になったことに疑問を呈しています。また、東証1部昇格に際して株価2倍となったこともよくわからないと指摘されています。

そんなこんなでよくわからない企業だということがよくわかっただけでもよかったかもしれません。
なかなかこういうわかりにくい企業に手を出すのは難しいかなと思っています。

引用元:株好きバーバリー好き洋楽好きの投資生活

株主還元意欲が低すぎると指摘されています。

一方で残念なのは、株主還元意欲の低さであり、商社で借金が多い背景はあると思いますが、配当性向は依然として10%強に留まっており、今期の配当も1円増配の33円予想となっています。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

スポンサーリンク
オススメの記事
オススメの記事