ロコンドは、靴を中心とした通販サイトを運営。倉庫の二次利用やECサイト支援などBtoBサービス育成。
株主優待は年2回(2月8月)で自社通販サイトのクーポンです。2017年IPOでマザーズ上場です。
ロコンドの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
試着して返品可能なLOCONDO.jpを運営
事業内容
ロコンドは、靴を中心に自宅で試着して返品可能なECサイト「LOCONDO.jp」を運営する他、ブランドへプラットフォームを提供するBtoB事業を行っています。
また、自社ブランド事業をして”MANGO”ブランドの元、差別化商品を「LOCONDO.jp」へ提供・販売しています。
2017年 IPO
ロコンドは、2017年3月にIPOでマザーズへ上場しました。
公募価格1,850円に対して、初値2,625円(+42%)と上々のスタートとなりました。
その後は初値割れとなりながらも、2017年末にかけては株価上昇・初値越えとなりました。
黒字化→続伸→赤字?
ロコンドは2017年2月期に黒字転換し、2018年2月期も利益を続伸させました。
配送料を無料ではなくポイント還元にしたことが奏功していることと、倉庫増床が完了して利益体質が改善されることが要因と分析されています。
配送革命のひとつは、送料を無料にするのではなく、ポイント還元にするということ。現状は上手いこと回り始めているようです。
また、倉庫増床が完了し、今の取扱高の3倍までは同じ敷地(賃料)で対応可能。つまり、固定費が増えずに、利益体質が改善される、とのことです。
引用元:信用全力 ~天国と地獄~
懸念されていたクロネコヤマトの値上げについても、影響は軽微なものとなっています。
前回クロネコヤマトの影響があるのではないかと書きましたが問題なく終わりました
引用元:Kabu Berry
順調な成長かに見えましたが、翌2019年2月期については、営業利益が3億円の黒字から10億円の赤字へと転落する計画を発表しました(詳細は次項の中期経営計画へ)。
この発表について、ロコンド社長のTwitterが面白おかしく取り上げられたこともあり、大きなニュースとなりました。
田中社長はTwitterで、中期経営計画の発表前に、計画を期待させる内容の発言をしていたようで、それで短期投資家が勘違いして株を持っちゃったという事もある様です。
引用元:低収入派遣社員の投資
Twitter界隈でもネタ化しました。
まだ本気を出していない田中裕輔のロコンド、赤字に転んだ上に中期経営計画でイキリ倒す
引用元:市況かぶ全力2階建
中期経営計画
ロコンドは、2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年2月期において、取扱高300億円(年率+47%成長)、営業利益30億円(年率+115%成長)という急激なものです。
これを達成するために初年度となる2019年2月期については、広告宣伝費に13億円を投入する計画で、営業利益は10億円の赤字を見込んでいます。
株主優待は自社通販サイトのクーポン
株主優待は年2回(2月8月)で、100株以上で自社通販サイトのクーポンがもらえます。
クーポンは5,400円以上で2,000円引きとなります。
バックパックとTシャツをクーポンを使って購入されたそうですが、こりゃダメだとコメントされています。
ロコンドの2,000円優待クーポン
5,400円以上の利用でしか使えない。こりゃダメだということで株は売却済み。
引用元:毎日がプラスマイナス
総合評価
衝撃的な中期経営計画の発表で株価は右往左往しています。
2018年5月時点でPERは算出不可(赤字予想のため)/PBR3.44倍となっています。
今後は、多額の広告宣伝費がどのように効果をもたらすのかを注意深く分析する必要があるかと思われます。
中期経営計画を見て魅力を感じたと評価されています。
私は、この中期経営計画と一連の対応を見て、逆にロコンドに魅力を感じました。
株価が下げ止まったところで、長期保有するのも面白いかな、とすら思いました。
引用元:低収入派遣社員の投資