ラックランドは、食品・飲食等の店舗企画・設計・施工を行う企業です。冷凍冷蔵技術に強みがあります。
本業が堅調であることに加えて、効果的なM&Aにより、同業他社の中では成長企業である位置付けにあります。指標的には適切に評価されて割安感はありません。株主還元にも積極的で6月12月の優待が人気になっています。
ラックランドの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
商空間のトータル支援とM&Aで成長
商空間をトータルで支援
ラックランドは、商空間(スーパー・飲食店など)を、企画・設計・メンテナンスまでトータルに支援する企業です。
新規店舗の企画・設計だけでなく、改修や省エネ化まで手広く手掛けていることが特徴です。
店舗の企画から設計、施工、保守管理まで一貫して行うところに特徴があります。冷凍冷蔵システムに強みを持っており、スーパーマーケット事業への進出支援も行っています。
引用元:株主優待?何それ?美味しいの?
商業施設やスーパーの改修・省エネニーズが依然として
旺盛であることから、業績モメンタムは一服するものの続伸の見通しです。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
効果的なM&A
商空間のトータル支援をさらに強固にすべく、周辺事業のM&Aを実施しています。
直近のM&Aでは、ビルメンテナンス、給排水設備、消防・防災工事の会社をそれぞれ傘下に加えています。
MAによりビルメンテのエースセンター
と給排水設備の木戸設備工業を傘下に収めるなどしたため、前の期に続き、
特にトップライン段階において著しい成長が継続しました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
特に、消防・防災工事の協和電設を手に入れたことは評価されています。
消防・防災工事が出来る協和電設をMAで手に入れた意義はかなり大きく、
内装に限らない、ほぼフルラインでの受注をすることが可能となります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務は比較的弱い
同業他社のスペースや船場は無借金で好財務ですが、ラックランドは比較的財務が弱い傾向にあります。
自己資本比率は31%とやや低めで、財務健全性はあと一歩といったところです。
引用元:株主優待?何それ?美味しいの?
とは言え、現金>借金であることは安心材料です。また、効果的なM&Aで成長力があることから、ラックランドは成長重視、競合他社は株主還元重視となっています。
他の内装業者よりも財務が悪いので、株主還元に関しては
仕方ない部分があるものの、海外の事業展開や住商との店舗サブリース
などリスクを取りに行っていて、資金需要が根強い面もあるので、そこ
は成長を取るかor株主還元を取るか・・・という話なんだと思います。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主還元強化
2013年に株主優待を新設しました。
6万円台で3,000円相当の東北名産品という太っ腹な株主優待です。
東北名産品ということで、貰ったら嬉しい魅力的なものばかりですね。
「ラックランド」は現在東証2部ですが、今回の優待創設で株主数や時価総額を増やし、確実に東証1部上場をめざす意向だと思われます。
さらに翌2014年には立会外分売を実施し、東証1部への昇格狙いが確実視されました。
昨年12月の株主優待制度の拡充、今回の立会外分売と立て続けに株主還元を強化しているので、東証1部へ昇格したいんでしょうね
引用元:割安株投資研究所
2015年には実際に東証1部へ昇格しました。
また、配当金い関しても連続増配ではないものの右肩上がりの傾向となっていますし、自社株買いも実施しています。
ここ数年は、株主還元強化が継続的に行われていると見ることができます。
概ね右肩上がりの増配基調を継続しており、
配当は【7→10→15→15→20→25→25円(予想】、となっています。商業
内装の同業者であるスペースや船場が好財務を背景に配当性向を
30%~50%としてガンガン還元しているのと比べると見劣りしますが、
別途で自社株買い枠を3.7億(2%)を設定し、そこそこ買っていることを
考慮すると、総還元性向は概ね4割程度になるものと推定されます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待は宮城県特産品(年2回)
株主優待は6月12月の年2回で、宮城県特産品という珍しい内容です。
東京発祥の会社で宮城県ゆかりではないのですが、震災復興を目的とする意図があるそうです。こういう社会貢献も素晴らしいですね。
複数のコースから好きなものを選択でき、好評を博しています。
株主優待は株主数の増加だけでなく震災復興を目的として石巻・女川・気仙沼・亘理町山元町の物産品が優待品として設定されています。複数のコースから選択できるのが嬉しいですね。
引用元:モノノフによる株主優待日記
総合評価
成長力があり、株主還元も積極的で、魅力的な企業だと思います。
その分、株価は適切に評価されており、指標的には割高感がある水準まで上がっています。
新規で投資するにはためらいますが、すでにホールド中の投資家は売却する理由もないと思います。
ラックランドは指標的にはやや割高ですが、一定の成長力がありますし、優待内容は秀逸でかつ総合利回りも十分に出ています。そのため優待族的には十分に許容できる株価水準であり、今のところは楽しくホールド継続の予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
総合評価・・・B
【総評】
株価に過熱感がありますが、全体のバランスの取れた銘柄です。肝心の事業は順調に推移しており、今後の成長を期待させます。また、株主還元も手厚く、株主優待のユニークさは長期保有していて楽しめると思います。ただ、自己資本比率がやや低いのが懸念点ですので、今後の補てんを期待します。株価としては、すでに高く評価されており、やや過熱感があります。
引用元:株主優待?何それ?美味しいの?