M&Aキャピタルパートナーズ(M&Aキャピタル)は、独立系M&A仲介会社。事業承継案件が得意で調剤薬局に強い顧客基盤。16年10月レコフを買収。
株主優待はクオカードです。高成長続くグロース株です。
M&Aキャピタルの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
事業継承案件を扱うM&A仲介で絶好調
事業内容
中小企業向けにM&A仲介サービスを提供しており、特に事業継承案件を得意としています。
日本の中小企業は社長の平均年齢が上がり続ける一方で、後継者不足に陥っており、M&Aが活性化してきています。
中小企業の後継者不足からくるM&Aニーズに着目して起業されたそうです。
社長(設立者)の中村悟氏は、大手ハウスメーカーで資産家を対象とした相続対策や不動産営業に8年間従事した経歴があります。
その際、多くの中小企業において後継者不足が切実であることを知り、その解決法として日本ではまだ定着していなかったM&Aに着目して起業したそうです。
引用元:成長株投資化Gooのブログ
事業継承の課題意識は多くの方が認めており、M&Aキャピタルの扱う領域ではチャンスは増えていくと評価されています。
事業承継は最近社会の大きな課題となっており、そういった意義のあるビジネスを展開しています。
今後も、事業承継を受注するチャンスは増えていくと想定されます。
M&Aキャピタルは、直接提案型営業と呼ばれる、潜在的なニーズを抱えた中小企業へ直接訪問してM&A需要を掘り起こしています。
足で稼ぐ営業スタイルのため泥臭い印象を持ちがちですが、競合は少なく、利益率も良好であることから、ビジネスモデルが上手く回っている状況です。
この直接提案型営業は競合が少ない上、後継者問題を抱える日本中の多くの企業へ積極的にアプローチができるというメリットがあります。
引用元:成長株投資化Gooのブログ
リスク
1番のリスクとして競合が増加することが考えられます。
事業継承やM&A仲介は利益率が高く、魅力的な事業領域であるため、大手しか相手にしていなかった大手金融機関が中小企業へも進出してくることや、新興のM&A仲介起業が台頭してくることが考えられます。
その結果シェアを奪われるリスクがあると指摘されていますが、一方で、需要も豊富であることや、M&Aキャピタルの人材の優秀さなどから、そこまで心配ないのではないかとコメントされています。
先述したようにM&A関連業務は大変利益率の良い業態です。
これに目を付け、現在多くの金融関連企業がM&A業務に参入してきているようです。
そのため、大手金融機関や新興のM&A企業にシェアを奪われていく可能性はあります。
引用元:成長株投資化Gooのブログ
レコフ買収
2016年10月、M&Aキャピタル同業のレコフを買収すると発表しました。
新興のM&A仲介サービスが出てきても、このように取り込んでいければ、M&Aキャピタルの成長は鈍化しないかもしれません。
しかしながら、レコフ連結が一巡し、2018年9月期の1Qについては減収減益決算に陥っています。
買収したレコフの反動とコメントされています。(レコフが前年に大型案件を扱っていたため)
やはり買収したレコフの反動が出ましたね。
引用元:しんちゃんの投資備忘録
減収減益ながら進捗率はオンスケであることを指摘しつつも、もともとが保守的な通期予想に対するものであり、1Qは少しつまずいたものであるとコメントされています。
通期予想に対する進捗率は全てオンスケを確保してはいるが、元々
保守的な期初予想に対するものであり、上方修正が前提である。全体的に、出だしは少しつまずいたものとなった。
株主優待はクオカード
株主優待は100株以上で3,000円相当のクオカードがもらえます。
上場以来無配ですが、クオカードの方が税金がかからないので良いという意見もあります。
無配ですが、クオカードの方が税金がかからないので有難いですね。
3000円のクオカードは使いがいがあって助かります。
引用元:ぱんだの株主優待生活
総合評価
M&Aキャピタルは、事業継承という大きな課題に対応するサービスを提供しており、大きな利益成長を達成しています。
2018年4月時点でPER51倍/PBR12倍と指標的には割高感のある水準まで評価されており、成長力と株価評価から典型的なグロース株と言えます。
キャッシュが溢れることによりROEが低下してきており、レコフに次ぐM&Aや、初配当や自社株買い等の株主還元が求められる段階に来ています。
業績と財務は最高評価ですが、配当利回りは無配のためD、割安度もDの評価となっています。典型的なグロース株の評価と言えそうです。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:A
・財務安定度:A
・配当利回り:D
・割安感:D
成長性を高く評価されています。
【成長性の評価】
「S」
現段階ではほとんど文句を付けるところがありません。
引用元:成長株投資化Gooのブログ