まんだらけは、漫画専門古書店の最大手。アニメ原画・玩具販売も。独自の値付け・鑑定で市場影響力大。
株主優待は、特徴的な自社発行雑誌、高利回りの自社優待券であり、個人投資家から人気があります。
まんだらけの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
オタクビジネスの象徴
ニッチ市場で強大なブランド力を持つ
まんだらけは、ニッチなオタク市場において、強大なブランド力を持っています。
買い取りに関しても、販売に関しても、まず候補に上がるのがまんだらけであり、中古市場自体にも大きな影響力を持っているとされています。
当社は、所謂オタク向けのニッチ市場において先駆的存在であり、値付け、鑑定等で市場に大きな影響力を持っている。このことから、消費者が中古・稀少品のオタクグッズを売買する際には、当社の店が第一候補として選ばれやすいと考えられる。
引用元:マイナーな割安株発掘隊
まんだらけの強みとして、他店が真似できない圧倒的なオタク力をあげておられます。
・他店が真似できない圧倒的なオタク力(笑)
・オタク文化のグローバル化でマーケットもグローバル化
・株価が圧倒的に割安である
・実は不況に強い(オタクの購買力をなめてはいけない)
引用元:みやびの館@株式投資
ブランド力が表れているのが営業利益率の高さです。
古本市場の競合他社とは全く異なる営業利益率となっています。
競合他社ではブックオフやコメ兵、テイツー(古本市場)などが挙げられます。12年度末で1兆2000億円規模といわれるリユース市場は拡大を続けていますが、まんだらけの営業利益率は実に13%を記録しており、競合他社を圧倒しています。
引用元:サラリーマン投資家ai(アイ)による成長株&配当株&優待株のハイブリッド株式投資実践ブログ
成長期待
エリア拡大・ネット通販
まんだらけの基本的な成長期待はエリア拡大によるものです。
全国でも11店舗(2014年時点)しかないため、まだまだ出店余地はあるだろうとされています。
まんだらけは現在、全国に11店舗あります。
これが飽和状態なのどうか、オタク市場規模など誰も調査していませんのであくまで感覚的な話になりますが、今の数で全国のオタクの欲求が満たされているとは私は思いませんので、出店余地あるいは店舗拡充の余地はまだまだあると判断します。
引用元:ゆうゆー投資法
ネット販売についても成長が期待されています。
また、最近になってネット販売にも力を入れ始めており、これも今後の成長のエンジンになってくれるかもしれませんね。
引用元:ゆうゆー投資法
海外展開
クールジャパン、オタクは今や世界を席巻しており、まんだらけの顧客は海外にも相当数居ると考えられます。
しかしながら、まんだらけは海外展開はしておらず、いまいち対応できていません。
海外展開による利益成長を期待する個人投資家も多いです。
オタク文化も海外で人気がでて、海外のオタクも増え続けています。ただ、海外に店舗を持っていないなど海外展開はいまいちな気がします。
機会損失も甚だしいので、欧米、欧州に拠点を作って欲しいの難しいのでしょうか?
引用元:みやびの館@株式投資
PBR1倍割れも、財務面の評価は低い
2017年9月時点ではPBR0.69倍となっており、PBR1倍割れの状況が長く続いています。
一見するとバリュー株のようにも感じてしまいますが、資産の多くは「商品及び製品」であり、中古品がほとんどを占めていると考えられます。
オタク向け商品の中古品ということで、価格の妥当性を判断できず、不安感があります。
財務は良くないと思います。自己資本比率41.1%で流動比率は350%と見た目はいいのですが、流動資産に占める「商品及び製品」の割合が86%。中古品が主だと思いますので、この価格がどこまで妥当なのかわからない分不安は残ります。有利子負債が多いのも気になります。
引用元:バネ男のディフェンシブ投資日記
有利子負債も多く、財務健全性は40点と評価されています。
当社の流動比率は約365%と一見とても良い数字に見えるが、これは商品及び製品の項目の金額が非常に大きい為であり、実際には手持ちの現預金等と一年以内に返済しなければならない負債がほぼ同額に近い状態である。
引用元:マイナーな割安株発掘隊
アナリストからは評価されにくい
株価が大きく上がるためには、大口の買いがどうしても必要になってきます。
しかしながら、まんだらけについては、まともに調査できるアナリストはかなり少数ではないかという意見があり、そのため、大口の買いが入らず株価はあまり上がらないのかもしれません。
正直、当社をまともに調査できるアナリストはかなり少数だと思います。まずオンリーワンビジネスですし、オタクカルチャーを理解しなくてはなりません。で、成長性とか時価総額から見ても微妙ですよね。でアナリストは投資推奨としてファンドマネージャーにレポートを提出する訳ですよ。ファンマネに「キモい」って思われる可能性があるのです。
引用元:元スーパー投資顧問出身アナリスト 企業分析まとめ 日本株投資で勝つ
株主優待は自社優待券など
株主優待は年2回(3月9月)ですが、自社優待券は9月のみとなります。
3月9月共通
- 自社発行隔月刊誌「まんだらけZENBU」 ※希望者のみ
- 自社発行「宇宙全史」の小冊子販売パンフレット
9月のみ
- 自社優待券(1年未満)
- 100株以上 2,000円相当
- 500株以上 4,000円相当
- 1,000株以上 7,000円相当
- 5,000株以上 10,000円相当
- 自社優待券(1年以上)
- 100株以上 5,000円相当
- 500株以上 10,000円相当
- 1,000株以上 20,000円相当
- 5,000株以上 50,000円相当
まんだらけの会報誌「ZENBU」が届いて楽しまれている個人投資家ブログです。
なかなかマニアックな商品が勢ぞろいなので、見ているだけでも楽しい書籍といった感じ。
引用元:インカムライフ.com
私は年6回送ってきてくれる「まんだらけzenbu」を読んでいますが、すみません・・・ほしいのがないです。けれど、オールカラーの雑誌なので楽しめながら読めます。オタクでよかった(笑
自社優待券については、ヤフオク等で高値で販売できるようです。1年以上継続保有することで高利回りになると指摘されています。
使いにくいであろう5万円分の優待とかも普通に落札されてますし、常連さんがいるのでしょうか。。。100株主の場合は来年は長期優待5000円分=4000円相当とすると、超高配当株に変身するということに。
引用元:21世紀投資
総合評価
一見すると割安感があり、バリュー株かもと思いましたが、よくよく調べてみると業績的にも財務的にも微妙なところです。
個人投資家ブログの分析例も数多くあり、その上での評価がPBR1倍割れ、PER11倍程度ということなので、今後に大きく見直される余地はあまりなさそうです。
となれば、100株を1年以上ホールドして、優待利回りの高い銘柄として割り切ってしまうのが良いと思います。2017年9月時点の650円程度で購入しても1年経過後は、5,000円の自社優待券=4,000円換算としても、優待利回りは6%超となります。
PBRの質が信頼しにくいが指標的に割安で、総合利回りも十分と評価されています。
まんだらけは指標的には安いですし(商品在庫が69億円と多いのでPBRの質がやや信頼しにくいと言う問題点はありますが)、総合利回りも十分に出ていますし、PFの片隅に1枚置いておくのには特に問題のない銘柄であると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
まんだらけに買いにくるお客、売りにくるお客ともに、「まんだらけだから大丈夫」と思っている状況が続けば、まだまだ伸びていくと評価されています。
今はまんだらけを信用して人が来てくれている状態なので、この期待を裏切ることなく誠実に商売をしてもらいたいです。
「まんだらけだから大丈夫」
この言葉があればここはまだまだ伸びていくと思います。実はクール・ジャパンは国策なのでここも国策企業なんですよね…(笑)
引用元:みやびの館@株式投資
100株での優待利回りが高いため、東証1部への昇格期待もこめてホールドされているそうです。
業績と財務がどちらもあまり良くないのが気になりますね。知名度もあり、オンリーワン企業でクールジャパン銘柄と環境は悪くない気がするのですが、数字がついてきていないです。
引用元:バネ男のディフェンシブ投資日記
まんだらけのようなビジネスは疑問点が多く、投資に踏み切るには難しいとされています。
私の投資判断は「保留」となりました。
いや~惜しい所まで来たのですが、ビジネスの規模を考えると、現在の時価総額38億ってこれからどこまで伸びるのかは不明なのです。でまあ、強固な財務戦略も今後取るのかも不明ですので、まず上がろうが下がろうが指をくわえて見てみようって思うのです。