マルマエは、 液晶、半導体、太陽電池製造装置の精密部品加工業。大型高精度品強い。産活法による再建終了。
株主優待はクオカードです。ただし、6ヶ月以上の継続保有が条件となります。
マルマエの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
半導体と液晶の基幹精密部品を製造
事業内容
マルマエは、液晶ディスプレイ(FPD)や半導体の精密部品を製造・販売しています。
マルマエは液晶や半導体の基幹部品を製造し、液晶・半導体製造メーカーに販売しています。

http://www.marumae.com/jigyou.html
半導体の真空パーツが得意で、多くの機関部品で受注を受けているとコメントされています。
マルマエは半導体の真空パーツなどが得意ということで
たくさんの基幹部品で受注を受けてますね。
引用元:KabuBerry
受注が積み上がり好調

2017年8月期 決算説明会資料より抜粋
半導体分野とFPD分野の2本柱で共に受注が好調であり、2017年8月期には大きく受注を積み上げています。
半導体分野については、データーセンターサーバーのSSD化等の需要拡大を背景に3D NANDを中心として投資が拡大しており、その恩恵を受けてマルマエも受注が好調な状態にあります。加えて、生産体制の強化を図ったことで、積み上がる受注をこなせるようになっています。
FPD分野については、国内向けが低迷しているものの、中国向けが好調であり、有機EL向けと10.5世代液晶パネル向けの両方が受注拡大しています。
生産体制の強化については、需要が落ち着いたときにはリスクとなると指摘しつつも、それはまだ先の話ともコメントされています。
「半導体装置が一服したらたくさん作った工場はどうなってしまうのだろうか。」と不安を感じるものの、それはまだ先の話なのではないかと思います。
引用元:KabuBerry
東証1部昇格期待
マルマエは、中計にて東証1部昇格を目標の1つに掲げており、着々と準備しています。
M&Aによる規模拡大も掲げていましたが、東証1部昇格を優先する方針という説明があったようです。
M&Aは、M&Aをして会社の規模等の変化がでると市場変更の審査に影響がでる可能性があるため、M&Aよりも、東証一部鞍替えをまずは目指すということでした。。。
引用元:株投資でマイホーム
優待新設
2017年1月に、クオカードがもらえる株主優待を新設しました。
当初より6ヶ月以上の継続保有を条件としています。
優待を目的とする個人投資家に長期で保有してもらうことを狙っているものと思われます。
株式分割
上記の優待新設と同時に1:2の株式分割も発表され、3月に実施されています。
公募増資
2017年7月、公募増資を発表しました。
発行済み株式数の6.6%の規模の新株発行で17億円程度の資金調達となりました。この資金を用いて本社工場増設用の土地取得や建物建設および生産設備の購入を行い、生産体制の強化を進めました。
短期的な需給で株価は下落したものの、本来の動きを期待しようとコメントされています。実際にその後は9月に底入れし、公募価格を超えていく動きとなりました。
同じく新株発行で調整に入っていたマルマエ(推)だが、こちらは、引け後、発行価格が1321円に決定されたことを発表した。払込期日は8.08日。これで株価がどう動くかだが、いずれにせよ、早くこの問題が片付き、本来の動きになるのを期待しよう。
引用元:鎌倉雄介の株道場
さらに、1年後の2018年7月にも公募増資が発表されました。
15億円規模の資金調達となり、今回も工場の建物建設や生産設備購入に充てる見込みです。
これを嫌気して株価は下落トレンドとなっていますが、1年前の再来となるでしょうか。
財務は安定的
リーマンショック後の2009年8月期~2012年8月期まで4期連続で最終赤字となったため、財務は相当に傷んでいる状態にありました。
2013年8月期以降は業績回復により財務の拡大と改善が進んでいます。
2017年に行った公募増資により財務は急改善しており、1年後の2018年にも公募増資を行ったことで財務は安定的な状態にあると思われます。
2017年8月期においては、キャッシュ24億円に対して借入金は16億円と実質無借金経営に突入しており、自己資本比率は58%となっています。
中期経営計画
マルマエは、2018年8月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2018年8月期において、売上高40億円(年率+23%成長)、営業利益10億円(年率+30%成長)を目標値としています。
最終年度となる2018年8月期においては、売上高45.2億円、営業利益12.6億円を予想しており、3Qまでの進捗も申し分なく、このまま中計目標は超過達成となる見込みです。
株主優待はクオカード
株主優待は一律100株以上で1,000円相当のクオカードがもらえます。
ただし、6ヶ月以上の継続保有が条件となります。
低単価で済むため2名義分をゲットしたとコメントされています。
株主優待は、8月の権利確定で、クオカード1000円ですが、2月末で、1:2の分割をしますので、5万円の投資で済むこともあって、2名義分をゲットしました。
引用元:株主優待生活のすすめ
初優待はツル柄のオリジナルクオカードでした。
2017年新設されて、もちろん初めての優待↑
嬉しいクオカードが新設
6ヶ月以上必要なので、2月に取得する必要がありますね
引用元:貧乏OL一発逆転!
総合評価
半導体と液晶向けの部品製造ということでシクリカルの塊のような企業です。リーマンショックと震災を経て安値27円から、2018年1月の天井2,281円までテンバガーどころか、80倍超えです。
2018年8月時点でPER14.8倍/PBR3.56倍となっています。業績好調ですが、機械株としては指標的割高感のある水準です。
2017年の公募増資は調整後に高値奪還しましたが、2018年の公募増資は発表後下落トレンドとなり現状では反転の兆しは見えません。前回安値の1,011円の攻防から、割れるのか反発するのかがポイントとなりそうです。