丸善CHIホールディングスは、書店の丸善ジュンク堂、学術書の丸善雄松堂、図書館支援のTRCが3本柱。大日本印刷傘下。
株主優待は商品券です。
丸善CHIホールディングスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
書店はAmazonに押され、図書館事業に活路
事業内容
丸善CHIホールディングスは、丸善やジュンク堂の書店が有名です。これらの書店運営である店舗・ネット販売事業は売上比率43%を占めていますが、Amazonに押され、赤字経営が続いています。
稼ぎ頭は、売上比率34%を占める文教市場販売事業(行政・教育機関への販売)と、同13%を占める図書館サポート事業です。
2017年1月期においては、文教市場販売事業、図書館サポート事業の順調な推移により増収となったものの、店舗・ネット販売事業で赤字幅が拡大しました。
当期は文教市場販売事業、図書館サポート事業が順調に推移し、増収となりました。
一方、店舗・ネット販売事業で赤字幅が拡大し、それに伴い減損損失を計上しています。
引用元:RYUの投資日記
図書館サポート事業に活路
Amazonに押されて店舗・ネット販売事業が奮わない昨今、収益を支えているのは文教市場販売事業、図書館サポート事業です。
しかしながら、文教市場販売事業の大幅な伸びは期待しずらく、成長ドライバーは図書館サポート事業と見られています。
受託館数を大幅に伸ばすことで売上が続伸している一方で、人件費が嵩んでおり利益面は伸びていない状況です。今後は利益向上がカギになってくると思われます。
中長期的な成長ドライバーとしては、やはり図書館サポート事業が核になるとみられます。既述のとおり、受託館数は足許でも飛躍的な増加を遂げているほか、競合の蔦屋の図書館受託も相次ぐ不祥事で行政の評判を落としているため、業容拡大の好機となっています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務は悪いながらも良化中
2017年1月期において、自己資本比率26%となっており、有利子負債が多い状況が続いています。とはいえ、ここ数年は純利益を出し、負債削減が進んでおり、財務は悪いながらも良化中である状況です。
無配が続いていますが、財務が良化してくる中で、復配が望まれています。
当社はこれまで長らく配当を見送ってきましたが、いよいよ復配が視野に入る状況に転じてきています。さすがに今期は難しいかもしれませんが、来期はそろそろ「1円~」程度の復配に期待したいと思います。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待は商品券
株主優待は保有株式数に応じて商品券が貰えます。
- 100株以上 1,000円相当
- 500株以上 2,000円相当
- 2,000株以上 3,000円相当
- 3,000株以上 4,000円相当
- 4,000株以上 5,000円相当
- 5,000株以上 6,000円相当
100株が最も利回りが高いです。
お釣りは出ません。1,000円を超える分はQUOカードを使うことがオススメされています。
お釣りは出ないので1,000円以上の商品に使う。丸善やジュンク堂はQUOカードが使えるので、1,000円を超える分は他社優待でもらったQUOカードで支払う。
引用元:株主優待侍
大型書店チェーンといえども自分の行動範囲にはない場合も多く、微妙に使いにくいという指摘もあります。
同封してある、店舗リストにある丸善かジュンク堂で使ってねと書いてあります。自分の行動範囲だと微妙に使いにくいです
総合評価
業績面から見ると厳しいと言わざるを得ませんが、図書館サポート事業の成長力(特に利益面)が今後の注目ポイントになります。
現状では、成長を期待するよりも、優待目的に100株だけホールドするという戦略をとる個人投資家が多いと思われます。
総じて評価は高くないものの、少額投資で実用的な優待が貰えるため、優待目的に1枚保有することをオススメされています。
商品券を使える店舗は全国に広がっており利便性にも問題はありません。丸善CHIHDは指標的には全く見るべきところはありませんが、かなり小額の投資で1000円分の実用的な商品券を戴けるので、優待を楽しみに1枚保有していくのには大きな問題はない銘柄であると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌