マツオカコーポレーション(3611)

マツオカコーポレーションは、アパレルOEM大手。中国、ミャンマー、バングラデシュ、ベトナムで生産、欧米系SPA開拓。

株主優待はありません。

2017年IPOで東証1部へ上場しました。

マツオカコーポレーションの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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ユニクロ向けOEMメーカー

事業内容

マツオカコーポレーションは、メンズ・レディーズのフォーマルウェアからカジュアルウェアまで幅広い縫製加工品を生産するアパレルOEMメーカーです。

特にユニクロ向けのカジュアルウェアを生産しています。

2017年 IPO

2017年12月にIPOで東証1部へ上場しました。

公募価格2,600円に対して、初値3,800円(+46%)となり、大型上場であり需給環境が懸念された割には、良いスタートとなりました。

工場への設備投資続く

マツオカコーポレーションの工場は、日本以外にも、中国を中心にアジアに展開しています。

マツオカコーポレーション 中期経営計画

2018年3月期決算説明会資料より抜粋

上場資金については、バングラディシュやベトナムで工場を設立する投資にあてるとされており、さらなる生産力向上を進めます。

既存の工場が41億円程なのに対して、30億円を新工場に投資するということで、かなり大きな設備投資だと指摘されています。

今回の上場資金で30億円でバングラデシュやベトナムで工場を設立しています。

引用元:Kabu Berry

2019年3月期については、ユニクロ向けの販売が伸びるにも関わらず2桁減益予想となっていますが、これはアジア各地の工場への設備投資であると指摘されています。

注力中のバングラディシュ工場が増設中であるほか、ベトナム工場増設、ミャンマー工場の建替および増設が重なっており、これらの新設工場が巡航化するのに時間を要することが主な要因です。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

財務は良化

上場で資金を得たことによって財務は良化しています。

2018年3月期においては、自己資本比率は46%となっています。

有利子負債は90億円程度と大きくは無く、同額のキャッシュも保有しているため、財務的には特に問題ないと思われます。

中期経営計画

マツオカコーポレーションは、2021年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2021年3月期において、売上高800億円(年率+11%成長)、経常利益55億円(年率+16%成長)を目標値としています。

初年度となる2019年3月期は、新工場立ち上げによる先行コストのため利益が落ち込みますが、新工場の本格稼働によってV字回復を見込みます。

マツオカコーポレーション 中期経営計画

2018年3月期決算説明会資料より抜粋

総合評価

ユニクロ向けOEMメーカーで、売上高は成長しているものの、設備投資負担により利益的には潜伏期にあります。

2018年7月時点でPER9.49倍/PBR1.54倍となっています。土地売却の特別利益により純利益が嵩増しされており、それを割り引けばフェアバリューな水準と思われます。

上場後に株価は上昇しましたが、その後は下落に転じ、底値探りの展開となっています。先行投資も重いため利益成長トレンドが見えてくるまでは株価も上昇しづらいと思われます。

ユニクロが成長を続ける限り、マツオカコーポレーションの成長も約束された会社であると評価されています。しかしながら、2019年3月期は新工場の立ち上げのための雌伏時期となると指摘されています。

当社はユニクロの親密先であり、世界企業である同社が成長を続ける限りにおいて、ある意味“成長が約束された”会社であります。そのため、現状の生産体制ですでにフル生産となっている状況を踏まえると、工場を増やせば増やすだけ機械的に業容が拡大する形となりますが、既述のとおり、工場は巡航化までの時間がかかるため、上場資金が実際に設備投資に回る過渡期となる今期は特に雌伏時期となります。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

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