メディアスホールディングス(メディアスHD)は、先端装置から消耗品まで扱う医療機器卸大手。医療材料物流管理の一括請負も。中部・関東地盤。
株主優待はクオカードです。1年以上の継続保有で長期優遇もあります。
メディアスHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
再編進む医療機器販売業界の大手
事業内容
メディアスHDは、関東・中部を地盤として医療機器販売事業を行っています。複数のグループ会社を傘下に持っていますが、売上比率で大きいのは、栗原医療器械店(52.7%)と協和医科器械(37.3%)です。
グループ会社は関東・中部に展開しています。東北地方の福島・秋田にもあります。関東はもちろん、中部でも人口の多い愛知と静岡を抑えています。

メディアスHD2017年6月期決算説明資料より抜粋
業界再編
医療機器販売ではM&Aによる業界再編が進んでおり、メディアスHDもM&Aによる規模拡大を戦略の1つとしています。
ライバルとしては、ウイン・パートナーズ(3183)、八神製作所(非上場)、シップヘルスケアHD(3360)、カワニシHD(2689)、宮野医療器(非上場)、ヤマシタヘルスケアHD(9265)があげられますが、どの企業も毎年のようにM&Aを実施している状況です。
2部昇格→1部昇格
2009年にジャスダックへ上場しました。
その後、2016年9月に東証2部へ昇格し、2017年3月には早々に1部昇格しました。
その間に、立会外分売、株式分割、優待新設といった定番イベントをこなしており、昇格期待銘柄として注目されていた個人投資家も多かったようです。
v-com2さんがブログで紹介されていた銘柄のひとつです。東証2部の銘柄で、去年10月に分割を行っており昇格の可能性も。財務は少し心配ですが、配当利回りも高いので「とりあえず保有」もありかと。
引用元:バネ男の株のアレ。
東証2部昇格時のストックボイスで社長さんが通過点的な発言をしていたので、早めの東証1部昇格もあるかな?と思っていましたが、この度、東証1部昇格を発表しました。
東証2部昇格後は、株主優待の新設(しかもクオカード)また社長の発言など、わりと分かりやすめの昇格銘柄だったかな?と感じています。
引用元:マネーの研究室
財務はイマイチ
実質無借金経営となっているものの、自己資本比率は21%と低い状況です。卸売業という業種柄、売上債権および買入債務が大きくなっています。
現預金も少なく、財務はあまり良くないと指摘されています。
自己資本比率からもわかるように、財務はあまり良くありません。流動比率は110%程度で現預金も少なめ。利益率が低いので財務レバレッジを大きくかけているのでしょう。
引用元:バネ男の株のアレ。
中期経営計画
メディアスHDは、2020年6月期を最終年度とする4ヵ年の中期経営計画(中長期経営ビジョン)を発表しています。
2020年6月期において、売上高2,500億円(年率+12%成長)を目標値としています。
今後もM&Aによる規模拡大とシナジー効果を狙う見込みです。
株主優待はクオカード
株主優待は100株以上でクオカードがもらえます。
- 1年未満 1,000円相当
- 1年以上 2,000円相当
- 3年以上 3,000円相当
総合評価
業界再編が進む医療機器販売の大手であり、M&Aによって業績を拡大しています。
2018年6月時点でPER19.4倍/PBR1.95倍となっています。株式分割と優待拡充によって株価が上昇し上場来高値圏にあります。
卸売業であることや、利益が安定しないことを考えると指標的には割高感がありますが、優待拡充が効いています。