美樹工業は、大阪ガス軸のガス工事、子会社のセキスイハイム販売など住宅、建設が柱。不動産賃貸を育成。
2017年10月時点でPER5倍/PBR0.7倍と割安感の目立つバリュー株です。株主優待は年2回(6月12月)で野菜セットです。
美樹工業の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
住宅販売が軟調も、建築・ガス設備は底堅く推移
事業内容
美樹工業は、建設、設備、住宅、不動産賃貸の4分野などの事業を行っています。
2016年12月期における売上比率は、建設が30%、設備21%が、住宅が43%、不動産賃貸が5%となっています。
建設事業としては、学校や給食センター、オフィスビル、土木工事を行っています。
設備事業としては、ガス設備、太陽光発電等の設備工事を行っています。
住宅事業としては、注文住宅、戸建住宅を建築・販売しています。
セキスイハイム山陽グループが軟調
最も大きな割合を占める住宅事業を担うセキスイハイム山陽グループの販売数が落ち込んでいるのがPER/PBR的に割安に放置されている一因のようです。
IRは競合他社に負けたと認めており、対策を取っているそうです。
IRによるとその原因は、「競合他社に負けた。特に一条工務店に負けてしまった。」こととの事でした。一条工務店が数年前にたくさん土地を仕入れていたのに対し、セキスイハイム山陽はあまり仕入れていなかったところ、中心となる若年層の顧客に「土地付き物件」のニーズが高かったために負けてしまったとのことでした。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
受注高は高推移
一方で、建設事業については受注工事高が積み上がっており、期待が持てる状況になっています。
美樹工業全体の業績としては、「受注工事高がたくさんあるので、少なくとも来年までは大丈夫。」とのことでした。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
財務は良化中
リーマンショック時に最終赤字に転落したものの、2009年以降はキャッシュを稼ぎ続けており、有利子負債を返済することで財務は良化しています。
2016年12月期においては、自己資本比率は37%、ネット有利子負債72億円とい状況です。建築・不動産銘柄としてはごく普通の財務だと思います。
株主優待は野菜セット
株主優待は年2回(6月12月)で野菜セットが貰えます。
美樹工業が施工したサラダコスモという企業の商品だそうです。
これらの野菜は[1718 美樹工業]が兵庫県三木市で生産施設の施工をした無農薬・無化学肥料にこだわった発芽野菜栽培を営むサラダコスモという企業の商品とのことです。
引用元:ヤマノ投信
日持ちしない野菜も多いので注意が必要です。
もやしやスプラウトなどいろいろ入っていますが、早めに食べないといけないものが多そうです。
郵送料が跳ね上がっているので優待の変更があるかもしれません。
IRによると、現在の野菜優待は「郵送料のコストが跳ね上がっていて、野菜を送っているのか、箱を送っているのか分からない状態。」とのことで、「将来的には郵便で簡単に送れる1000~2000円程度の内容に変更するかもしれない。」とのことでした。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
総合評価
セキスイハイム山陽グループが軟調で、2017年12月期は減益予想であることから、株価は一向に上がらない状態でした。
2017年10月に発表された3Q決算では、営業利益・純利益は通期予想を超過してきており、上方着地は間違いない状況です。
2017年10月時点で、PER5.4倍/PBR0.67倍は割安感が強く、通期決算は上方着地すると思われることから、バリュー株として株価見直しの機運が生まれてもおかしくないと思われます。
指標的に極めて割安であると評価されています。
美樹工業は指標的にも極めて割安ですし、今後変更があるかもしれませんが上記の通り優待内容も素晴らしいですし、いくら今期が減益予想であるとは言え、優待族的にはいくらなんでもちょっと安すぎるなと感じます。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
星4つと評価されています。
高配当ではありませんが、株価は割安ですし、株主優待をいただきながらまったり保有し続けるにはいいのではないかと思います。私は年2回の株主優待を楽しみに今後も[1718 美樹工業]を保有し続けるつもりです。
引用元:ヤマノ投信
美味しい野菜で好きな優待だと評価されています。
株価(4,450円)★★★☆☆:最近はこのあたりで横ばい
配当金(2.25%)★★★☆☆:標準レベルです
優待内容 ★★★★☆:結構好きな優待です
参考指標:PER 5.4倍、PBR 0.4倍
総合得点(15点満点):10点
※ データは2017年9月27日終値時のものです