物語コーポレーション(3097)

物語コーポレーションは、中部地盤で直営・FCで郊外に出店する飲食チェーン。食べ放題店「焼肉きんぐ」が主力で、ラーメンやお好み焼きなど複数ブランドを展開。

2008年の上場以来、2017年3月期予定までで、10年連続で増収増益・増配を続けています。

物語コーポレーションの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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複数ブランドで順調に成長

物語コーポレーションは複数のブランドで店舗を展開しています。主力は焼肉きんぐですが、他にも以下のように多くのブランドがあります。

【焼肉】焼肉きんぐ、一番かるび、一番カルビ、肉源

【ラーメン】丸源、二代目丸源

【お好み焼き】お好み焼本舗

【専門店】ゆず庵、源の屋、源氏、げん屋

これらのブランドの店舗を直営とFCでガンガン増やして成長しています。

物語コーポレーションは既存店の月次推移にはかつてほどの勢いはありませんが、それでも積極的な新規出店によってまずまずの成長力を維持しています。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

主力は食べ放題店「焼肉きんぐ」

主力の「焼肉きんぐ」についてのみきまるさんのレポートです。

「焼肉きんぐ」は類稀かつ圧倒的な店舗戦闘力 を持っています。私も定期的にお店を探検しに行っていますが、いつでも激込みで店内は凄い賑わいですし、トイレも常にまずまず綺麗(ここ、非常に大切。)、良く訓練された店員さんの接客態度も非常に良く、店内の動線は考え抜かれ
ておりメニューの提供も迅速、また価格を考えれば脂肪を注入しコテコテに成形している肉が多いとはいえ、トータルでは十分に及第点で美味しいと思います。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

期待の新業態「ゆず庵」

今後の拡大が期待される新業態「ゆず庵」についてのみきまるさんのレポートです。昨今は健康ブームですので、脂分の多い焼肉よりも、ヘルシーなしゃぶしゃぶ・寿司は受け入れられていくと思います。

総合的に見てゆず庵には全国展開できるだけの十分なポテンシャルがある と思います。ただ物語コーポレーションの主力業態の「焼肉きんぐ」に較べると店舗オペレーションがまだ十分にはスムーズではない、という印象も受けました。これからの「ゆず庵」の更なる洗練を楽しみにしています。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

新たな成長ドライバーと言うだけあって、店舗数は1年で倍増しました(20店舗→40店舗)。

また新たなる成長ドライバーとして期待される しゃぶしゃぶとお寿司の食べ放題の新業態店「ゆず庵」 も順調に拡大し、現時点で40店舗を突破しています。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

安定成長は今後も続くか?

物語コーポレーションは、上場以来10年に渡って、増収増益・増配を続けてきました。その安定的な成長に魅力を感じる一方で、今後もそれが続くのか?が投資にあたっての主要なポイントになると思われます。

判断材料

今後も安定的な成長が望めるかを判断するにあたって、「売上高推移」と「出店余地」を抑えておく必要があります。

売上高推移は月次報告で確認する

毎月15日あたりに月次報告の発表があります。全店舗・既存店舗はもちろん、分野別でも売上高推移や店舗数を確認できます。非常に株主に親切な報告だと思います。

特に既存店売上高に注目すべきというブログです。

前年比で比べ、これがプラスであれば、店舗の競争力が高いものと判断できます。
物語コーポレーションの場合は、ほぼ前年比プラスが続いており高評価です。

外食の場合は、基本的に徐々に飽きられるものなので、前年比で90%台後半でも十分かな~と思いますが・・・

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

出店余地は決算発表資料で確認する

決算発表時の補足資料として、都道府県別の店舗展開が公開されています。全都道府県に進出しているものの、店舗数はまだ少ないブランドが多く、出店余地はまだまだ残されていると思います。

外食では同一ブランドで1,000店舗が成長限界と言われていますが、最も店舗数が多い「焼肉きんぐ」でも180店舗(2016年末時点)であり、この観点でも出店余地は大きいと言えるでしょう。

物語コーポレーションの場合は、全都道府県に進出済みですが、各ブランドは多くて約100店舗であり、まだまだ出店余地は十分にあると思われます。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

個人投資家の見方は総じてポジティブ

これまで安定成長してきた実績、出店余地があること、順調な月次売上高から、個人投資家の評価は総じてポジティブであるようです。

有利子負債とか試算推移とか見てもバランス良いですね。CFは飲食らしく安定的ですよ。かつ、EPSからみてもCFからみても配当と優待は余裕持ちながら出してそうで、これ利益が相当に減らないと減配改悪は来ないと見ていいかも。で、利益は減る感じでは今はないね。

引用元:似非FPが投資のことをまったりのんびり考えるブログ

公募増資によって資金調達し、店舗増に使ってきたことを懸念する声もありますが、増配してきたことは評価できるようです。

公募増資を繰り返しているところがどうかと思われるが
配当も順調に増やしてきており、株主軽視というわけでもない。
高成長中のフランチャイザーであり、伸び鈍化傾向をどのように
評価するか。
今の株価は、参入のチャンスにも見える。

引用元:金のなる木を投資で増やそう

成長鈍化懸念

2018年5月に発表された、4月分の月次売上高についてはこれまで好調であった既存店売上高が100.5%に鈍化しました。

これを受けて株価は18%ほど急落となりました。

月次売上高からは成長鈍化という印象ではあるものの、休日数や天候等が売上高低迷の原因であると指摘されています。

確かに、直近の既存店売上高の前年同月比は、103%から105%に推移しており、2018年4月の既存店100.8%は低調な数字にも見えます。しかし、この既存店売上高低迷の原因は明らかです。

引用元:しがないサラリーマンがひそかに経済低自由を目論むブログ

月次売上高前年比の推移

物語コーポレーション 月次売上高

2018年4月分の月次鈍化により株価急落となりましたが、続く5月分の既存店売上は97.9%とついに前年割れに落ち込んでいます。

6月分については回復したものの、7月分は再度前年割れとなっています。

株主優待は食事優待券

物語コーポレーションの株主優待は、6月と12月の年2回、お食事ご優待券がもらえます。これを貰って実際の店舗に視察に行き、お客の入り等の実情を観察すると良いのではないでしょうか。

  • 優待食事券
    • 100株以上  2,500円相当
    • 300株以上  5,000円相当
    • 600株以上  10,000円相当
    • 900株以上  15,000円相当
  • またはお米
    • 100株以上    2.5kg
    • 300株以上  5kg
    • 600株以上  10kg
    • 900株以上  15kg

株価が上がってきているため、優待利回りは1%ほどとあまり大きくはありません。分割や優待拡充等を行えば、個人投資家からの評価はもっと上がるかもしれません。

全都道府県に進出しているので使いやすいという評価もあります。都心部には無いので、車を持っていない人は使いにくそうですが・・・。

2016年4月末に秋田県に出店し、全国47都道府県すべてに店舗進出をしました。どこに住んでいても利用できるので、なかなか使いやすい優待ですね。

引用元:株初心者入門ブログ たまごの投資日記

丸源ラーメンで優待券を使ってみたレポートです。

丸源ラーメンで株主優待券を使ってきました。

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

総合評価

2018年8月時点の総合評価

個人投資家からも高い評価を受けて順調に株価上昇していた物語コーポレーションですが、ついに成長鈍化懸念が見えてきました。

2018年8月時点でPER21.9倍/PBR3.96倍となっています。

株価は2018年5月を天井として下落トレンドとなっています。国内証券のレーティング格上げで急上昇していますが、反騰のきっかけとなるか注目されます。

2017年4月時点の総合評価

複数ブランドを展開し、受けの良い業態を成長ドライバーとして出店拡大することで、安定的に利益成長を続けていることから、その経営力の高さには定評があります。

既存店売上高や出店数などの月次を細かく確認しつつ、更なる成長が期待できるときには、投資するに値すると思います。

きびなごさんの総合評価では、業績安定度がAと最高評価ながら、割安度もBとされており、評価が高いです。

【 きびなごの格付け 】 B
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:A
・財務安定度:C
・配当利回り:C
・割安度:B

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

みきまるさんのブログでは主力銘柄として公開されており、自分がお客となったときに「最も感銘を受けるサービス」と言っています。自分がお客となって素晴らしいと感じた企業に投資するのは最もシンプルかつ信用できる投資です。

自分が消費者として様々な体験をする中で、「最も感銘を受けるサービス」を提供しているのがここ物語コーポレーション

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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