モロゾフは、神戸が本拠のチョコ、洋菓子の老舗。百貨店内での店舗販売が中心。喫茶・レストランも併営。
株主優待は年2回(1月7月)で20%割引券等です。3年以上の長期優遇もあります。
モロゾフの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
有名洋菓子屋は意外にも景気敏感株
事業内容
モロゾフは、神戸にてチョコレートショップとして設立された洋菓子の老舗企業です。
現在ではカスタードプリン、チーズケーキ、クッキー等のスイーツを全国の百貨店やショッピングモール等で販売しています。
チョコレートや焼き菓子を販売する干菓子部門が売上の71%を占める主力事業であり、カスタードプリン等の洋生菓子が20%の売上比率となっています。

2017年度報告書MOROZOFF Viewより抜粋
食品ながら景気敏感
モロゾフは食料品銘柄ではありますが、嗜好品・高級品の部類であるため、景気変動の影響を受けます。
リーマンショック時には赤字転落しています。
食品なので景気の影響が少ない気がしていたけど贅沢品は違うらしいとコメントされています。
●2000年代前半やリーマンショック前後に赤字になるなど、景気変動の影響有り。
●食品は景気の影響が少ない気がしてたけど、贅沢品は少し違うらしい。
海外出店
2017年6月には香港、同11月にはシンガポールに新店舗を出店しています。
また、2018年末にはマカオのショッピングモールへの出店も決まっており、海外出店に積極化しています。
これらの店舗はビジネスパートナーが販売しており、港(で商品を)渡している状態であるようです。利益率5%ということですが、イマイチ美味しくない商売に思えてしまいます。
今は、港渡しで、ビジネスパートナーが販売している。 コストがかかるので、現地では2~2.5倍くらいで販売している。 港渡しで売り上げ計上しているので、併せて1億円しかないが、営業利益は5%、利益は出ている。
引用元:ハルクの株主優待&株主総会日記
好財務
リーマンショック時には赤字転落で悪化した財務ですが、それ以降は営業CF>投資CFが続いており、キャッシュを積み上げて財務を改善させています。
2018年1月期においては、実質無借金経営となっており、自己資本比率は66%と好財務な状態になっています。
自己資本比率は6割台であり、財務は安定していると評価されています。
●自己資本比率が6割台と、財務面は安定。
中期経営計画
モロゾフは、2020年1月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2020年1月期において、売上高290億円(年率+0%成長)、営業利益18億円(年率+3%成長)を目標値としていました。
超保守的な目標でしたが、この中計期間に入る以前の2017年1月期に達成してしまうという良いのか悪いのか分からない状態となりました。
そのため、改めて2020年1月期において、売上高292億円(年率+0%成長)、営業利益20億円(年率+0%成長)を目標値に設定しています。しかしながら、これは2017年1月期の実績とほぼ同じであり、2018年1月期にはあっさりと増収増益で目標を超過達成してしまっています。
株主優待は20%割引券等
株主優待は年2回(1月7月)で20%割引券等がもらえます。
- 1月7月
- 100株以上 20%割引券1冊(10枚綴) ※100株毎に1冊増。
- 100株以上 自社オンラインショップ優待割引(20%割引)
- 7月のみ、3年以上継続保有
- 100株以上 2,000円相当の自社商品(菓子)
20%割引券
実際に使ってみると、デパ地下は使えず路面店でのみ使えることや、クレジットカードが利用不可であることで、使い勝手が悪い様子をレポートされています。
最初、デパ地下のモロゾフにいったら使えませんでした。裏表紙をよくみたら店舗一覧があって、デパ地下は全滅。キャー!とパニックになりかけたけど、さすが本社のある神戸。路面店もたくさんあり(全国4か所だけのモロゾフグランも)無事購入することができました。
引用元:ピヨママの投資と家計と子育てと
カフェモロゾフで株主優待券(20%割引券)を使用したようですが、クーポンを使ったほうが安いという衝撃事実が・・・。
サイトのメニュー紹介の値段は、クーポンを使用したらその値段だったみたいで、ちゃんと定価を書いてくれてないとわからないですDASH!
しかも、優待券を利用したほうが高いなんて、本当に優待券の使い道がなくなる一方です
引用元:ハルクの株主優待&株主総会日記
3年以上の長期保有
3年以上の長期保有で自社商品がもらえますが、そこまで長期保有している個人投資家ブログは見当たりませんでした。
単価が高く、利回りも良くはないため、長期保有する理由に乏しいものと思われます。
70万円ホールドされるのはキツイので毎回売ってしまうとコメントされています。
三年連続保持で、お菓子もいただけますが、70万ホールドされるのはキツイので毎回売ってしまいます。。。
引用元:陸マイラー早期退職を目指す
総合評価
トップラインの成長力は感じられないものの、利益率を向上させることで、ここ3年間は利益が伸びています。
2018年7月時点でPER16.2倍/PBR1.53倍となっています。そろそろ利益は天井圏にあるようで、ここからはトップライン成長ができるかどうかが注目されます。
利益成長を好感して上げてきた株価は調整局面に入っています。指標的にはフェアバリューの印象であり、このあたりで株価横ばいとなり、次の変化を待つと思われます。
全体的にやや悪い評価が目立ちます。
【 総合評価 】
●業績安定度:やや悪い
●財務安定度:良い
●配当利回り:やや悪い
●割安感:やや悪い