MS&Consulting(MSコンサル)は、 外食・サービス・小売り向け顧客満足度覆面調査実施、モニター44万人。業界トップ。下期偏重型。
株主優待はありません。2017年IPOでマザーズ上場です。
MSコンサルの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
覆面調査員による顧客満足度調査サービス
事業内容
MSコンサルは、顧客満足度覆面調査(MSR)を主力サービスとして、コンサルティング・研修や、従業員満足度調査も展開しています。
顧客満足度覆面調査(MSR)
モニター44万人を抱える業界トップです。
モニターが一般利用者として実際に顧客企業の運営する店舗等を訪れ、商品やサービスを評価します。この評価は「2ストライク1ボール」と呼ばれる、2つの良い点と1つの悪い点(改善点)をあわせたレポートを提出し、顧客企業の現場改善に利用されています。
外食・小売業界向けの調査が強いとされていますが、全体からするとシェアは10%程度であり、成長余地があるかもしれないと評価されています。
MSのシェアは10%くらいですので成長余地がねあるかもしれません。
引用元:Kabu Berry
モニターはWEBサイトから応募して当選した人です。
モニターになってレポートを提出するとポイントがもらえ、ポイントは銀行振込、商品交換、他ポイントやマイルへ交換などができます。
調査員(モニター)は仕事というよりお小遣い感覚でしているのかもしれないと指摘されています。
ポイントは商品になったりマイルになったり別のポイントになったりと思った以上に
調査員は仕事というより「お得なお小遣い感覚」でしているのかもしれませんね。
引用元:Kabu Berry
コンサルティング・研修
競合他社との差別化に位置づけているサービスです。
顧客満足度や従業員満足度の調査結果をもとに、ボトムアップ型のサービス改善を支援するコンサルを提供しています。
調査による現状把握にとどまらず、改善案を提示し、改善活動の定着化までをワンストップで支援することが強みです。
従業員満足度調査
必要最低限の設問数で負担なく回答できるアンケートを用いて、従業員満足度を調査します。従業員側から見た店舗の課題を把握し、改善につなげます。
サービス・プロフィット・チェーン(SPC)
上記の3つの事業によって、顧客企業がサービス・プロフィット・チェーン(SPC)を実現することを目指しています。
従業員満足度が向上すれば、顧客満足度が向上し、それによって業績が向上します。そのサイクルを回し続けることがSPCの実現としています。
2017年 IPO
MSコンサルは2017年10月にIPOでマザーズへ上場しました。
公募価格1,280円に対して、初値1,250(-2.3%)とイマイチのスタートとなりました。
その後も株価は概ね横ばいとなっています。
需給は重い?
筆頭株主であるベンチャーキャピタルが持ち株のほとんどをIPO時に売り出しており、IPOは利益確定イベントであったと言えます。
売出し金額が大きく、需給が安定するまでには時間がかかると指摘されています。
いかんせん今回の上場で大株主発行分全部売り抜けていますのでちょっと売出金額が規模の割には大きく業績が悪くなくても受給が安定までは時間がかかるのかな。とも思うのです。
引用元:Kabu Berry
過去に上場廃止になったLCAHDの1部門だったことを指摘されています。
なんかどうもあの上場廃止になったLCAHDの一部門だったらしく、それがファンドに売却されてのEXITという感じ。役員もLCAにいた人達がついていて、ちょっと怪しさがなくもない。
引用元:相場振り返りぶろぐ
モニター(覆面調査員)を実体験
MSコンサルのモニターになるにはWEBサイトから登録して、案件毎に応募する必要があります。
当選した場合には、モニターとなって対象店舗を訪問し、WEBでレポートを提出します。
実際にモニターをやってみた方は「正直良かった」とコメントをされており、特に、対象として鳥貴族が利用できることや、飲食代金以上の謝礼があることをメリットとして挙げられています。
実際のサービスはどうでしょうか。
結論としては、正直良かったです。
ミステリーショッパーのサイトはいくつもありますが、「鳥貴族」など有名店が利用できるのは中々ありません。
そして、案件の中には飲食代金全額かそれ以上の謝礼があるものもありました。
ただ、容易にエントリーできるとは限らず、申し込んでも落ちてしまうことが多いです。
そして、モニターのレポートに関しては、MSコンサルの方が厳格で難しく、ライバル社ROIのファンくるは緩いとコメントされています。
そのため、顧客企業にとってはMSコンサルの方が良いのではないかと指摘されています。
もちろん、MSコンサルもファンくるも調査内容により条件は異なりますが、実際に利用してみてそう感じました。
依頼するお店側からするとMSコンサルの方が厳格なので良いのかもしれません。
ビジネスモデルのリスク
上記のように、モニターは自社で囲っている訳ではないので、似たような企業が参入してきた時には、モニターへの依頼金額の戦いになる可能性があります。
これはMSコンサルにとってはコスト上昇要因となり、利益が圧迫されるリスクといえます。
また、調査を行う人員を自社で囲っているわけではないので、似たような企業が参入してきた時に、調査人員に依頼する金額(コスト)が急騰するリスクは孕んでいます。
引用元:経営コンサルの割安株分析
ぐるなびと業務提携
2017年11月、ぐるなびと業務提携することを発表しました。
ぐるなびは全国の飲食店と既にコネクションを持っているため、MSコンサルは新たに営業先を開拓しなくても、ぐるなび経由でサービスを売り込めるようになりました。
これにより顧客数の増加が期待されます。
まさにwin-winの提携であると評価されています。
MS&Consultingは社員数130名規模の会社ですので、地道に顧客を開拓していこうとすると、どうしても人手が足らない。
一方のぐるなびは、それはもう国内トップレベルの飲食店への営業網ですので、追加コストを掛けずに、MS&Consultingのプロダクトを売れるわけです。
まさにwin-winの提携なわけです。
引用元:経営コンサルの割安株分析
財務は盤石
IPO時から財務は盤石でしたが、しっかりと営業CFを出してさらに財務を良化させています。
2018年3月期において、実質無借金経営であり、自己資本比率は79.5%となっています。
大きな投資は不要なコンサル業らしく、今後も無借金経営でキャッシュを積み上げると思われます。
財務は問題なしと評価されています。
財務は問題なし。のれんの大きさは気になりますが、現預金+債権>負債総額です。
引用元:バネ男の株のアレ。
総合評価
ファンダメンタルズ的には問題はなく、気になるのはベンチャーキャピタルがIPO時に大規模に利確してしまったことによる需給のみです。
2018年6月時点でPER12.8倍/PBR1.7倍となっています。20019年3月期も2桁成長を予想しており、指標的にはもう少し評価されても良さそう(PER15倍程度)ですが、やはり需給的に重いのでしょうか。
ファンダメンタルズ的には問題がなく、指標的にも割高感はないと評価されています。
割安好業績銘柄としてピックアップ。業績・財務・CFすべて良い感じです。指標的にも割高感無し。時価総額小さめ。利益率も高いですね。
引用元:バネ男の株のアレ。