ナックは、ダスキン代理店の最大手。関東地盤で、戸建て住宅販売、水宅配、化粧品通販等を手がけている。
成長期待はほとんどなく、ここ数年株価が低迷していたことから配当利回り+優待利回りが向上し、配当優待株として一定の評価があります。
ナックの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
ダスキン代理店で得た営業網を新規ビジネスに活かす
事業内容の全体像
ナックは、ダスキンの代理店(フランチャイジー)として最大手です。ダスキンフランチャイジーは2,400社もいるそうで、その中で売上No.1となっているのはナックの強さを表していると思います。
また、ダスキンフランチャイジーで最大手となった営業力を強みとして、それを新規ビジネスに活かしています。それが宅配水事業、住宅事業、建設コンサルティング事業です。
ダスキンフランチャイザー約2400社中売上No.1を誇っています。近年は、レンタル事業(ダスキン)で培った営業力を武器に、宅配水事業・住宅事業・建築コンサルティング事業も行っており事業領域を広げています。この事業領域の拡大が成長力の源泉となっています。
引用元:割安株投資研究所
既に最大手となっており、安定した収益を得ているダスキンフランチャイジーを核として、他の新規ビジネスを拡大させています。宅配水事業については、既に業界トップであるという見方もあります。
主な事業内容は4つ。①首都圏を中心とした「DUSKIN」の代理店事業②宅配水「クリクラ」事業③「レオハウス」を中心とした住宅事業④建築コンサルティング。
①②においては業界トップの売上高が強みです。4つの事業領域をそれぞれ拡大させています。
引用元:少年の株主優待ひとりごと
4つの事業領域をそれぞれ拡大しているという意見もありますが、詳しく見てみると、それぞれの事業で異なっているようです。以下で各事業について紹介します。
ダスキンフランチャイジー(レンタル事業)
ダスキンフランチャイジーの最大手として安定的な収益をあげています。売上は頭打ちではありますが、キャッシュを稼ぐ事業として、ナックの基盤になっていると言えそうです。
レンタル事業は、創業時からの事業でこの会社の屋台骨を支える事業です。 特長としては、ここ10年間くらい売上は頭打ちですが、高い営業利益率と低い解約率のおかげ(まさに高収益・安定ビジネス)で安定的なキャッシュフローをもたらせてくれています。
引用元:割安株投資研究所
宅配水事業
ウォーターサーバーを家庭に置くので、ストック型のビジネスと言えます。契約締結すれば、安定した収益が見込めることが魅力です。業界全体としても成長期にあり、ナックも業界トップ級として成長の果実を得られそうです。
クリクラ事業は事業開始以降順調にユーザー数・加盟店数を増やし、飛躍的な成長をしています。市場規模も成長期にあり、ここ数年は年率30%くらいで成長を続けています。
引用元:割安株投資研究所
建築コンサルティング事業
建設コンサルティング事業は低調のようです。リーマンショック以降は住宅市場全体が冷え込んだことから影響は避けられません。景気や住宅市況には影響を受け続ける事業でしょう。
建築コンサルティング事業は、地域工務店の支援を行っていますが、ここ数年はやや低調な数字となっています。やはり、リーマンショック以降の住宅市場の冷え込みが影響
引用元:割安株投資研究所
住宅事業
「レオハウス」というブランドで事業を行っています。公式Webサイトを見れば分かるように、子育て世代(若年層)に向けて1,000万台(低価格)の住宅を提案・販売しています。低価格住宅だけでなく、付加価値として、オール電化やソーラーパネルを合わせることでさらに利益を上乗せしています。
こちらも建設コンサルティング事業と同じく、景気や住宅市況の影響を大きく受けるでしょう。一方で、この事業での成否がナック全体の業績に大きく影響してくる構造になっています。
ここ数年出店展開を強化しており、この事業の数字がこの会社の事業価値に大きく影響してくると思います。
引用元:割安株投資研究所
業績は低迷中
2013年当時、以下のような分析・想定がなされました。
経常利益に関しては2008年のリーマンショック辺りで大きな減益となりましたが、大きな流れの中では右肩上がりといっても良いかもしれません。近年は特にその流れが加速してきています。
引用元:割安株投資研究所
しかし、2013年に高値を付けた株価はその後、停滞しています。2015~~2016年は業績自体も悪く、株価が先取りしていた格好です。株価低迷に伴って配当利回りが向上し、4~5%あたりで株価を支えている状態になっています。
株主優待は化粧品
株主優待は3月で、子会社の化粧品セットとなっています。内容は毎回異なるので何が届くのかはお楽しみとなっています。
化粧品等の優待は、定価に換算すると利回りが高いように思いますが、本当に必要なものなのか考えて取得したいですね。
平成28年の株主優待は、アクティブミクロンウォーター+とプロテクトバリアリッチaでした。ナックのグループ会社JIMOSの主力ブランド「マキアレイベル」の商品セットです。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
平成27年に届いた165個目の株主優待です。グループ会社の主力ブランド「coyori」からの美容液オイルと海の泥パックの商品セットです。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
総合評価
業績期待・成長期待は今のところありません。新規購入に至る動機は現状では見当たりません。配当利回りが5%に近づくところを買うという手はあるかもしれません。
一方で、ダスキンフランチャイジーとして安定したキャッシュフローがあることからも、高い配当利回り(4~5%)でホールドしていることには安心感があります。配当優待銘柄としてホールドする分には評価は高そうです。
ナックは高い総合利回りが出ており、PF下位としては極めて魅力的な良い銘柄であると評価しています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
株価(880円):★★★☆☆ 横ばいです
配当金(4.32%):★★★★★ 高配当銘柄!
株主優待:★★★★☆ 優待利回りはすごくいいです総合得点(15点満点):12点
※ データは平成28年9月16日終値のものです