日本M&Aセンター(2127)

日本M&Aセンターは、会計士、税理士の共同出資で設立されたM&A仲介会社。中堅中小企業対象。地銀などと連携。

ここ数年最も強かった銘柄の1つと言えるでしょう。成長を続けるグロース株であり、2017年3月期で7年連続増配も達成しました。

日本M&Aセンターの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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中小企業のM&Aの仲介で急成長

日本M&Aセンターは2012年後半から株価上昇を始め、2017年5月現在も高値を更新し続けています。テンバガーを達成しており、ここ数年で最も強かった銘柄の1つと言えると思います。

ビジネスモデル

日本M&Aセンターのビジネスモデルは、M&Aのプラットフォームを提供することと、そこで上手く両社を繋げるためのコンサルを提供することです。

M&Aで最も大切なことは、買い手と売り手のマッチングです。会計事務所が設立したM&Aセンターや地銀、信用金庫、商工会議所などと強固なネットワークを構築しており、このネットワークによって買い手と売り手を繋げることが強みです。

場の提供によるプラットフォーム型です。企業数が増えれば増えるほど場の価値が上がっていくため、参加企業が多くなると他社参入が困難になります。ただし本質的には「数よりも質」が重視される業種なので、質を重視した参入は可能です。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

少子高齢化が追い風

M&Aの成約件数の追い風となっているのが少子高齢化による後継者不足だと言われています。

なぜ需要が豊富かといいますと、日本は少子高齢化のため、老人の人口が多く→ということは自営業者も多く後継者がなかなか見つからないというのが大きい問題かと思います。

引用元:Kabu Berry

豊富な需要を取り込み、M&A成約件数を増やすことで、ネットワーク強化、ノウハウ獲得、実績No.1の信頼感獲得と、まさにネットワーク効果が働き、更なる成長を遂げている状態にあります。

2012年にはカンブリア宮殿の放送もあり、個人投資家への認知も広がりました。

カンブリア宮殿の放送でもありましたが、中小企業オーナーの高齢化により、企業譲渡ニーズは非常に強く、成長余地が大きい市場です。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

グロース株として高評価・高株価

2012年8月時点ですぽさんが目をつけたときにはPER18.9倍、PBR4.4倍となっており、割安感はそれほどない、フェアバリューな状態でした。

しかし、日本M&Aセンターの成長力に着目し、4.5という高評価で購入されました。

この企業で一番興味深いのが成長力です。成長力、ビジネスモデルが抜群で、株価も良心的な価格です。お買い得度は4.5で購入検討中です。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

この投資は、すぽさんが語るところの、A⇛S投資の代表例といえると思います。

A⇛S投資とは、

  • 成長率20%以上が期待できるS級の銘柄が、PER20倍といったA級の評価しかされていないときに購入
  • S級の本来の評価となるPER40倍になることを目指す
  • これによって2倍+αの投資成績を目指す

というものです。

⇛詳しくは、すぽさん投資ブログ『割安株ではなく、成長株』をご確認ください。

結局、すぽさんの投資では、2012年8月頃に日本M&Aセンターを購入し、2015年7月頃の全体相場の悪化で売約するまで、株価約6~7倍となる大成功を収めたようです。

グロース株は割安感のなさから投資を躊躇うことも多いと思いますが、成功を収めた場合は凄まじいですね。

良い企業を見つけても割安感がないときは以下のブログで語られているような気持ちになることは多いと思います。まさにこれは日本M&Aセンターにもぴったりです。

とてもいい企業ではないかと思うのですが株価は既に高いですね。ここで買わなくてはと思う気持ちとやっぱり高いという気持ちが産まれます。

引用元:Kabu Berry

2017年5月現在、PERは50倍にもなっており、成長は織り込まれた水準でるとの評価です。

・成長力の高さが魅力も、株価は織り込まれた水準である。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

社員の目線から

少し違った目線として、日本M&Aセンターへ転職した同期から聞いた話を掲載するブログがありました。

日本M&Aセンターの社員はM&A成約インセンティブがあるため、かなり年収が高いようです。

一方で、カネ目的ばかりではなく、M&A業務自体のやりがいを感じている人も多いそうです。銀行や証券会社ではM&A業務は花形部署であり、若くして担当できる保証はありません。

銀行や証券会社に残るよりも、日本M&AセンターでM&A業務に携わりたい人が転職してきているようです。

銀行・証券会社では主幹事証券として大規模なM&A業務を担当できるそうですが、若いうちから携わることはできず、担当出来る保証もないため転職を決めるようでした。

引用元:kazuの金融ブログ

社員の仕事に対するモチベーションは、会社の業績に直結しますので、上記のようにM&A業務を手掛けたくて転職してくる人が多いところも、日本M&Aセンターの好業績に繋がっているように思います。

株主優待は魚沼産コシヒカリ

株主優待は3月に魚沼産コシヒカリ(5kg)です。

優待利回りは高くはなく、優待目的で投資するような銘柄でもないことから、あまり話題にはなっていません。

日本M&Aセンターの株は株主優待品を目当てに買った株ではないので、株主優待品があるとは知りませんでした。

引用元:新宿の虎

総合評価

テンバガー以上を達成し、ここ数年で最も成長した銘柄の1つであると思います。

PER50倍に達している2017年5月時点では、新規の投資は難しそうですが、ここから更なる成長を見込めるかの判断次第かと思います。

株主還元よりも成長を優先してきましたが、2017年3月期で7年連続増配を達成しており、今後は連続増配株としても注目されることになりそうです。

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