ニイタカは、業務用洗剤、洗浄剤、固形燃料の製造、販売。旅館や外食向けの固形燃料は国内シェア6割以上。
年2回(5月11月)の優待が人気です。2017年5月期は業績好調で株価は高値圏にあります。
ニイタカの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
業務用へ特化している、洗剤・固形燃料の化学メーカー
旅館に行くと必ずある固形燃料
ニイタカは業務用に特化してビジネスを行っており、一般人には馴染みが無いようにも思えますが、実は旅館で夕食時に鍋などがあると必ずある固形燃料でシェアトップです。
言われてみると、旅館で見る固形燃料はいつも同じような物だな~と思う人も多いのではないでしょうか。
業績・財務は安定的
B2B事業かつ高シェアということで、安定的に事業を行っている印象です。
リーマンショック時も減益にはなりましたが、黒字を確保しており、景気の影響は弱く受けるという程度です。
・業績は、リーマンショック時も黒字確保など安定感が高い。
リーマンショック後は安定的に売上を拡大させており、利益については横ばい傾向ですが、黒字を確保し、現金を積み上げています。これにより徐々に自己資本比率を改善しています。
成長への期待
個人投資家ブログによる銘柄分析は見当たらず、あまり注目はされていないようですが、2017年5月時点で業績は好調であり、株価は高値圏にあります。
2017年5月期については、前期比50%以上増の利益成長を見込んでいます。
食の安全意識向上で、除菌・消毒用洗剤が好調であることが寄与するとともに、柱の業務用洗剤も順調な売行きとなっているためです。
2017年5月時点では株価は上昇してきており、PER14倍、PBR1.4倍まで評価されました。一般的には割安感のある水準ですが、化学銘柄であることを考えると、フェアバリュー~評価高めといったところです。2017年5月期の成長が評価されたものと思います。
問題はここから先の成長力の見極めになると思います。四季報では2018年5月期はわずかな増益を見込んでいます。強力アルコール製剤『スーパーセーブ』の拡販のため、つくば工場に設備投資しており、その負担を勝る売上・利益をあげられるかどうかが焦点となりそうです。
株主優待は食器用洗剤など
うれしい年2回の優待
株主優待は年2回(5月11月)で、もらえる内容が異なります。
5月は保有株式数に応じて、ジェフグルメカードや日本旅行ギフト券です。
11月は保有株式数に応じて、食器用洗剤や釜飯セットなどです。若干複雑なのですが、例えば100株保有であれば、スーパーサラセンセット(食器用洗剤)または釜飯3食セットです。
どちらも満足度が高いようです。
スーパーサラセンセット(食器用洗剤)の感想です。
食器用洗剤「スーパーサラセン」100gパックを5パック+専用ボトルのセットです。結構どぎついピンク色をしていますが、それに見合うだけの洗浄力を持っています。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
釜飯3食セットの感想です。
本格的な京風味の釜飯とのことで、思ったよりも美味しい釜飯ですし、調理方法も簡単なので、なかなか良い優待品だと思います。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
オマケもあります
11月優待でスーパーサラセンセット(食器用洗剤)を選択した場合には、その使い心地をアンケートで回答すると、オマケとしてジェフグルメカードが貰えるそうです。
株主としても嬉しいですし、会社側としてもユーザーの声を集められるので、良い制度だと思います。
アンケートに答えるとジェフグルメカードが
500円分いただけるので、早速、洗剤を使用してみました♪
別便で郵送されている、配当金計算書の株主番号の入力が必要です。
引用元:小坊主の優待日記
総合評価
2017年5月期は好決算が見込まれることから、評価が高まり、株価は高値圏にあります。PER/PBR的には割安感はありません。
個人投資家は優待目当てのホールドが多いようです。2018年以降の更なる成長が見えれば業績期待・株価上昇期待も高まりそうですが、現状では不透明です。
株主優待の評価は高いですが、配当金には不満がある水準です。自己資本比率も高く、現金は余っている印象ですので、株主還元強化は求められそうです。
株価(1,530円) ★★★☆☆:少し戻ってきました
配当金(1.44%):★★☆☆☆ もうちょっと欲しいところ
優待内容:★★★★☆ 年2回の優待はなかなか良いと思います
参考指標:PER 12.2倍、PBR 1.12倍総合得点(15点満点):9点
引用元:小坊主の優待日記 ※2017年2月時点