日宣は、 顧客企業から直接受注の広告・販促事業が柱。放送・通信、住まい、医療・健康の3分野に強み。
株主優待はありません。2017年IPOでJASDAQ上場です。
日宣の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
フリーマガジンの発行で安定業績
事業内容
日宣は、戦略立案から企画設計やメディア制作まで一貫して広告・販促事業を行っています。
ターゲット業界としては、放送・通信(54%)、住まい・暮らし(29%)、医療・健康(8%)、その他(9%)となっています。
※()は2018年2月の売上比率
放送・通信業界においては、ケーブルテレビ番組情報誌「チャンネルガイド」を毎月160万部発行しており、編集制作、印刷、配送までを行っています。また、KDDIの動画配信サービスであるビデオパスにおいて、利用者の好みやニーズにあわせた動画をおすすめするパーソナル・ナビゲーションを提供しています。
KDDIの動画配信サービスについては大手ではないため、このサービスが伸びていくのは大変なのではないかと指摘されています。
KDDIは大手ですが、ビデオパスは業界的に大手ではないのではないか。というのと
これから伸ばしていくのにはNetfilx,Huruなどと競合というのは
このサービスが伸びていくのは大変なのではないか。と思うのでありました。
引用元:Kabu Berry
住まい・暮らし業界においては、全国のホームセンター約1,300店で毎月30万部配布されるフリーマガジン「Pacoma」を制作しています。また、同名のWEBマガジンも制作しています。ドラッグストア向けには、日本チェーンドラッグストア協会公認フリーマガジン「KiiTa」を制作しており、年4回約50万部が配布されています。
このように、紙の制作物からWEBサイト、コンテンツサービスまで幅広くカバーしながら、ターゲット業界におけるクライアント課題の解決をサポートしています。
広告業界がなくなることはなく、創業70年の歴史と体力に期待され投資されたそうです。
今後どんなメディアに移り変わったとしても広告は載り続けると思うので、この業界がなくなることはないと考えられます。
それから、創業70年ということで歴史もありますし、利益も着実に上げているので会社自体に体力があると思います。
引用元:いとコンパス
2017年 IPO
日宣は、2017年2月にIPOでJASDAQへ上場しました。
公募価格1,600円に対して、初値3,000円(+87.5%)と2倍に迫る上々のスタートとなりました。
しかし、その後の株価推移は右肩下がりとなっています。2018年2月期決算は営業減益となったことも嫌気されていそうです。
財務は健全
2017年2月期に上場で資金調達し、2018年2月期には旧本社建物・土地を売却して固定資産売却益を計上したことで、2年連続で大きく有利子負債を削減し、財務は急改善しました。
2018年2月期においては、ネットキャッシュで8.5億円(cf. 時価総額33億円)の実質無借金経営となっており、自己資本比率は58%です。
総合評価
ニッチな分野ながら、大量のフリーマガジンを発行しており、実績を積み上げることで業績は安定しています。逆に、大きな成長ストーリーは見えないのが難点でしょうか。
2018年5月時点で、PER12.9倍/PBR1.28倍となっています。上場から株価は右肩下がりを続けていますが、そろそろ指標的には底値となっても不思議ではありません。
小型・好財務・安定業績ということで安心感はありますが、あえて手を出す必要は感じません。利益成長が見えてくれば、それに加えて優待新設や昇格期待も出てくるため魅力も増すのですが。