日本管財は、ビルの設備、警備、清掃を中心にした総合管理会社。地域再開発物件に強い。PFI強化。
株主優待は年2回(3月9月)でカタログギフトです。3年以上で長期優遇もあります。
ビルメンテナンスを生業としている会社は安定的な業績である傾向があります。日本管財も安定的な業績と財務の会社であり、ここ数年は連続増配となっており、かつ良優待の銘柄です。
日本管財の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
安定業績・好財務・年2回優待で個人投資家から絶大な人気
事業内容
日本管財は、ビルの総合管理を主力として、マンション管理事業、不動産ファンドマネジメント事業、環境施設管理事業等を展開しています。
ビル総合管理事業
ビルの設計段階から、竣工後の管理についてサポートしています。
設備、清掃、警備業務から各種サービスまで、ビルのあらゆるサービスに対応する「ビル統合管理業務」を行っています。
マンション管理事業
マンション管理・運営や理事会・総会サポートといったマネジメントサポート、清掃や点検・修繕といったメンテナンスサポート、緊急対応や住まいのサポートを行うコールセンターを運営するライフサポートの3つのサービスを提供しています。
不動産ファンドマネジメント事業
ビル総合管理業務の実績を通じて培ったノウハウを活かして、適切な投資物件の選定・提案や不動産価値向上のためのコンサルを行うアセットマネジメント業務を行っています。
また、不動産キャッシュフローの分析やシミュレーションを行うプロパティマネジメント業務も行っています。
環境施設管理事業
PFI事業、指定管理者制度、環境関連施設事業など、公共施設を管理するサービスを提供しています。
安定成長を続ける業績
ストックビジネス
ここ数年は増収増益の傾向であり、着実な成長を続けています。やはりビルメンテナンス業界はストックビジネスとして非常に安定的です。
業績は、ここ数年は増収増益と、着実な成長が続いています。
ビル管理業界は、ストックビジネスとして業績の安定感が高いです。
日本管財は、その業界で確固たる地位を占める存在で、金融面を含めた総合管理ができる強みがあります。
2016年3月期は増収減益となり、利益がやや下回って着地しました。事業拡大に比例して人件費の増加などで利益率が若干悪化したようです。
経常利益は同3.8%減の58億円となり、期初計画をやや下回って着地しました。新規の管理受託案件や大規模修繕工事が増加したものの、人件費の増加や低採算工事の受注により利益率がやや悪化しました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
利益率が落ちることは競争激化やコスト増の表れだと思いますので、その点について気にする個人投資家も見られます。2017年3月期は増収増益を計画していますが、利益率の推移には注目すべきでしょう。
売上高は右肩上がりですが、営業利益率は右肩下がりです(-_-)
引用元:RYUの投資日記
公共分野で成長余地
公共による民間資金等活用事業(PFI)が増加しており、PFI事業費規模は2016年の5.5兆円から2022年には21兆円まで拡大する見込みとなっています。
日本管財はPFI物件や指定管理者物件を順調に増加され、実績を積み上げており、今後も当該分野での成長が期待されます。
上下水道施設管理や一般廃棄物処理施設管理の実績があり、自治体からも信頼が厚いと指摘されており、公共分野の受注拡大が期待できるとしています。
基本戦略としてはPFIやPPPといった制度を活用して、公共系の受注を増やしていく方針であり、自治体の所有する公共施設の包括管理(いわゆる‘群管理’)受注を積極的に狙います。当社は上下水道管理施設やごみ焼却施設等で多くの実績を有しており、自治体からの信頼も厚いので、独自の施設管理システムを武器に用いた公共分野での受注拡大が期待出来ます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
高財務
実質無借金経営であり、自己資本比率は6割超えと高財務です。安定的な業績と合わせて考えると倒産する可能性は低く、長期保有に向いている銘柄と言えます。
2018年3月期においては自己資本比率は64%となっています。
財務面は安定的と評価されています。
自己資本比率は6割台で、「現金等>有利子負債」と、財務面は安定的です。
好財務・好業績で非常に安定しているとコメントされています。
好財務、好業績で非常に安定している倒産リスクの低い企業です。
利回りまずまずでかつ優待は3年以上の長期優遇があるので、長期ホールドにおすすめの銘柄です。
盤石な状況に翳りがなく、じゃぶじゃぶの状態とコメントされています。
依然として盤石な状況に翳りがなく、僅かな有利子負債を差し引いたネット現金同等物を約180億円も保有しています。この他に約130億円の有価証券も保有しているため、基本的には‘じゃぶじゃぶ’の状況が継続しています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主還元に積極的
日本管財はここ数年の好業績に対して、積極的な株主還元の姿勢を見せています。
連続増配
2014年3月期から増配を続け、2017年3月期も増配予定のため、4期連続増配となっています。配当性向の目標も引き上げるなど、配当での株主還元を積極的に行っていく姿勢が表れています。
ここにきて株主還元傾向も強まってきており、
従来30%だった配当性向目標を35%に引上げ、2016年3月期に25円→
34.5円に9.5円も大増配した配当金を、今期は更に3.5円積み増して、
年間38円を予定しています(※配当性向30.9%)。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株式分割・優待拡充
2015年10月には2:1の株式分割を行いました。その際の株主優待については、分割後でも100株以上でカタログギフトを進呈することとなり、実質的にこれまでの倍の優待利回りとなりました。
個人投資家にとっては非常に有り難いですね。
「 日本管財(9728)」が、株主優待を大幅拡充しました。
10月1日時点の株式分割2:1に伴い、これまでの半分の金額で貰えます。
僕のような小口投資家にとっては嬉しい内容変更です。
しかも、3年以上の保有で、カタログギフトが2,000円相当から3,000円相当にアップする長期優遇策も設定しました。3年以上を目指して保有する個人投資家も多いようです。
3年以上の長期保有ですと3000円相当にグレードアップします。
正直2000円相当の品物って微妙なのが多いんですよね。
なので3年以上は保有しようと頑張っているところです。
株主優待はカタログギフト
株主優待は年2回(3月9月)でカタログギフトがもらえます。3年以上の継続保有でカタログギフトの内容がアップします。
- 3年未満
- 100株以上 2,000円相当
- 3年以上
- 100株以上 3,000円相当
個人投資家から絶大な人気
年2回の株主優待でカタログギフトを貰える銘柄はほとんどありません。そのため、個人投資家から絶大な人気があります。
日本管財の株主優待の魅力は、年2回のカタログギフトであるということです。
日本管財は何と言っても年2回優待銘柄なのがいいです。これは優待族としての根本的な大原則ですが、優待は絶対に年1回よりも年2回銘柄の方がいいのです。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
きびなごさんのブログでも、カタログギフトが年2回であることが気に入っているとのことで、カタログギフトのうちオススメの10種も紹介しています。
この日本管財は、僕が非常に気に入っている銘柄で、次の3つの長所から、株主優待を目的に、長期で保有するのにピッタリの銘柄だと思います。
★財務・業績が安定感抜群であること
★10万円台と比較的少額で投資できること
★カタログギフト銘柄では珍しく、株主優待が年2回も貰えること
カタログギフトの種類は56種類で少なめですが、他のカタログ優待と比べると特徴的なラインナップとなっているようです。こちらのブログでもカタログギフトの内容を紹介しています。
他のカタログ優待と同じ商品があまり多く感じられないんですよね。
カタログギフトで選んだものを紹介
NANOXの洗剤セットを紹介されています。
今日は9728日本管財の株主優待のカタログギフトで選んだ洗剤セットが届きました
引用元:フランス育ち【姉】【弟】共有日記
鎌田のだし醤油を紹介されています。
日本管財株主優待の【鎌田のだし醤油】が到着
引用元:まあすけの株主優待生活
総合評価
2018年6月時点の総合評価
総合評価に変化はなく、長期保有したい銘柄の1つにあげられると思います。
2018年6月時点でPER16.8倍/PBR1.75倍となっています。概ねフェアバリューと思われますが、株価は右肩上がりで上場来高値を更新しています。
売る理由が見当たらない銘柄であり、今後も押し目買いが有効と思われます。
業績は絶好調と評価されています。
ビル管理は管理物件を順調に伸ばしており、業績は絶好調だ。前期の値上げに続けて、現在は採算確保に向け契約更改活動を加速している。このため4-9月期より4-12月期の方が前年同期比の増益率は拡大している。この流れからして通期業績は会社計画を大きく上回る可能性が大きい。
目標値とした2200円~2300円の達成が十分望めよう。
引用元:鎌倉雄介の株道場
2017年3月時点の総合評価
業績・財務は文句なしであり、増配と優待の株主還元も非常に魅力的です。割安な水準で買えれば長期保有したい銘柄の1つだと思います。
きびなごさんのブログの格付けもBと高い評価です。
【 きびなごの格付け 】 B
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:A
・財務安定度:B
・配当利回り:B
・割安感:C
みきまるさんのブログでも優待が年2回である点を非常に高く評価しており、ホールドを宣言されています。
日本管財は地味ながら成長力もありますし、指標的な割高感もありませんし、何しろ年2回優待銘柄ですし、優待族的にはなかなか良い銘柄です。これからも優待を楽しみに御機嫌でホールド継続の予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌