オンリーは、 2万円台から3万円台のツープライス店軸に自社ブランド紳士服を販売、京都に自社ビルも。
かつては株主優待で金券が貰えましたが、20%割引券に改悪され、優待銘柄としての魅力が激減しました。
オンリーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
ロープライスのスーツ店
オンリーブランドに統一中
オンリーは、その名の通りのブランド『ONLY』を中心に、『ザ・スーパースーツストア』や『スーツ&スーツ』といったブランドでも店舗展開しています。
閉店や改装に伴ってオンリーブランドに統一を進めています。
一般的なスーツ店では2枚目ゼロ円や、各種セール、値引きを行って販売していますが、ONLYではシンプルで分かりやすい値段設定と値引きしないスタイルであり、「真っ当」なビジネスと評されています。
オンリーはシンプルで分かりやすい値段設定でその代わり一切値引きはせず、ベーシックでしっかりとした品質の商品を売る「正当で真っ当」なビジネスを展開しています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
財務優良銘柄
スーツ販売店の多くがそうであるように、オンリーも長年黒字であり、キャッシュを積み上げています。
実質無借金経営で、自己資本比率は2016年8月期で75%超と、財務優良です。
東証1部に昇格するも・・・
元々JASDAQに上場していたオンリーですが、2015年に東証2部、2016年に東証1部へと昇格します。
着々と東証1部まで昇ってきたオンリーですが、ここ数年のオンリーには、首をかしげるような出来事も多くありました。
極めつけは、東証1部昇格で用済みとなったのか、優待を改悪しました。
この数年のオンリーは、
1. 京都の超一等地に豪華な自社ビルを建設。
↓
2. 御曹司だった社長さんが不祥事で逮捕。
という「典型的なダメ会社のサイン」をピカピカと点灯し、更に、
3. 無事に東証1部昇格を果たし、株主数充足の為にどうしても必要だった優待族はもう用済みとなったのでサクッと改悪。
というやや残念な経過を辿ることとなりました。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
株主優待は株主優待券
オンリーは長らく、その優待が個人投資家に人気でしたが、2017年に優待改悪されました。
以前の優待
2017年6月の優待改悪前は、個人投資家に人気のある優待でした。
保有株式数に応じて、オンリーで使える優待券(金券)が貰えました。
- 100株以上 1,000円分
- 400株以上 5,000円分
- 800株以上 10,000円分
- 1,200株以上 30,000円分
100株が最も利回りが良い銘柄が多いですが、オンリーの場合は、100株ではなく、1,200株で最も利回りが良い優待でした。
1,200株を保有して優待で買物をしていた個人投資家も多かったようです。
買ったのは、ジャケット28000円、パンツ9500円×2、シャツ5500円×2、マフラー4800円。
優待券の支払いには消費税はかかりません。
引用元:夕刊マダムの悠々優待生活♪
自分と妻名義で1,200株ずつ保有されていた方のブログです。年間6万円分の優待があれば、スーツ等の仕事用の服は全てカバーできていたとのこと。
これまで、私と妻の名義で1200株ずつ持っていたので、年間6万円分のスーツや革靴、カバン、ワイシャツ、ネクタイなど、仕事関係の服は全て優待でカバーできていたのですが、残念ながらそれは無くなってしまいそうです。
2017年 優待改悪
しかし、2017年6月に優待が改悪されました。
2016年に東証1部へと昇格し、もはや株主数を気にする必要も無くなったということでしょう。
改悪後の優待は、株主優待券(20%割引)となりました。
- 100株以上 2枚
- 500株以上 4枚
- 1,000株以上 10枚
金券から割引券に改悪されてしまった影響は大きく、発表翌日、株価は10%以上の暴落となりました。
割引券はほとんど価値がないと指摘されています。
20%割引券では価値はほとんど無いに等しいです。あえて株式を保有していなくても、かなり安い値段でオークションやフリマアプリなどで売りに出されるのではないでしょうか。
総合評価
財務は鉄壁で、業績にはブレがあるものの黒字は確保できています。
PER/PBRの指標的には割安感がありますが、長年、割安放置されている印象です。
かつては個人投資家に人気の優待銘柄でしたが、2017年には優待改悪され、優待を目的とした投資にも見合わなくなってしまいました。
優待改悪のタイミングでほとんど売却され、1枚のみを残してホールドされるそうです。
総合的に考えれば、オンリーには依然として一定の魅力はあると考えています。これからも業績と株価推移をしっかりと見ながらホールド継続の予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌