オープンドアは、 格安旅行商品等を網羅した比較サイト『トラベルコ』が柱。若い女性利用多い。伝統工芸品紹介も。
株主優待はクオカードです。
オープンドアの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
旅行比較サイト「トラベルコ」を運営
事業内容
オープンドアは、500以上の旅行サイトを一括検索できる旅行比較サイト「トラベルコ」を運営しています。
海外・国内のツアーや航空券、ホテル、パッケージ等の幅広い旅行商品について、様々な条件での最安値商品を見つけることができます。
ビジネスモデル
「トラベルコ」の運営にあたって、旅行商品の掲載するための月額固定型収入と、その旅行商品が売れた場合の成果報酬型収入と、広告掲載料の3つが収入源となっています。
最も大きな収入となっているのは成果報酬型収入であり、過去から売上比率が増え続けています。
月額固定型収入から成果報酬型収入への切り替えを進めてきた他、利用者拡大・旅行商品の販売増加によると考えられます。

2018年3月期決算説明会資料より抜粋
オープンドアのビジネスモデルが優れているのは、利用者の拡大、旅行商品の販売の増加があっても、コストはほとんど変わらないということです。
ROS=売上高利益率が30%を超えている収益性なのは、このビジネスモデルによると評価されています。
なんと言ってもROSが30%を超えるお化け収益性。
これは規模が拡大しても原価がほとんど変わらないという素晴らしいビジネスモデルのお蔭です。
引用元:経営コンサルの割安株分析
競合他社と宣伝合戦
競合サイト
旅行比較サイトは、トリバゴ、エクスペディア、フォートラベルを筆頭に競合サイトが多く存在しています。
そんな強烈なニーズがあれば、当然、比較サイトにも競合が多数存在します。
日本発のサービスであれば、トラベルジェイピー、フォートラベル、ホテルジェイピーなどなどで、外資系サービスであれば、あの有名な世界のトリバゴなんかが競合になります。
引用元:経営コンサルの割安株分析
また、直接購入できるサイトである、じゃらん等の力も根強く、今後は淘汰されていくと指摘されています。
直接購入・比較サイトたくさん同様の内容があれば
全部残るというより淘汰されて厳選されるのが残っていくと思うのです。現状オンライン市場は拡大していっているのですぐに結果が出るとは思いませんが
それでも20サイトもあれば勝ち組・負け組は必ず出てくるかと思います。
引用元:Kabu Berry
認知度向上のため広告宣伝費を投下

2018年3月期決算説明会資料より抜粋
認知度向上を最重要KPIに定めており、広告宣伝費を突っ込んで、テレビCMを積極化しています。
これが奏功して認知度は向上しており、売上高もそれに伴って増加できています。
一方、認知度の伸びが止まった場合や、競合サイトのシェア拡大ペースが上回る場合は、リスクになると指摘されています。
基本的には認知度の伸びに比例して、売上高が伸びる蓋然性は高いとみられますがリスクは認知度の伸びが止まった場合と、先に挙げた競合のシェア拡大ペースが当社のそれを上回る場合ですので、業績以上にそこが注目点かと思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務は鉄壁
大きな投資は不要で、キャッシュを積み上げており、財務は鉄壁の状態です。大量の広告宣伝費を投下して尚、フリーキャッシュフローを創出できています。
2018年3月時点で、キャッシュ35億円を保有し、自己資本比率は83%に達しています。
株主優待はクオカード
株主優待は100株以上で一律1,000円相当のクオカードがもらえます。
2018年3月分は記念優待あり
創立20周年を記念して、記念優待として追加のクオカードがもらえました。
通常優待1,000円分に加えて、記念優待3,000円分ということで、かなり大きい追加分となりました。
オリジナルのクオカードを紹介されています。
通常優待の1000円のクオカードに20周年記念優待3000円です。
引用元:株主優待を楽しむ日記
総合評価
旅行比較サイト「トラベルコ」を運営しており、広告宣伝に多額の費用を突っ込んで認知度向上を図っています。成長率と期待の高さからグロース株に分類します。
2018年7月時点でPER92.0倍/PBR17.3倍と非常に高い評価となっています。20%成長が続く上に、広告宣伝費を削減すれば利益率も引き上げることができるため、期待値が高いです。
しかしながら、競合他社との競争が激しく、広告宣伝費を削減できる状況にはなり得ないのではないかと思われます。業績成長は期待できるものの過度の期待は禁物であり、指標的には手を出せない水準にある印象です。
広告費さえ絞れば利益はいつでも作れると評価されています。
利益については、広告費さえ絞ればいつでも数億円単位の利益が“自由に作れる”モデルなので、通常の成長企業とは違ったモノサシで評価していく必要があると思います。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
有望な企業であると評価する一方で、株価水準が高いため手は出せないと指摘されています。
非常に有望な企業である一方、僕自身はこの水準の銘柄には手を出せないかなという結論です。
マルチプルが下がれば、ぜひ投資したい銘柄でもあるので、引き続きウォッチはしていきたいと思います。
引用元:経営コンサルの割安株分析