オリコン(4800)

オリコンは、 音楽データベース老舗。Webサイト運営、モバイル向け音楽配信、各種ランキング情報を提供。

マグネシウム電池関連の材料株。本来の事業は、不採算を整理して収益改善中。

オリコンの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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不採算事業を整理し、生まれ変われるか

事業内容

オリコンは、顧客満足度調査や音楽ランキングサイトの運営等で有名です。それらに加えてWEBサイトの制作・運営・広告販売や、ニュース配信サービス等を提供するコミュニケーション事業をメインに展開しています。

その他、音楽配信サービスやコンテンツ開発を手がけるモバイル事業、ビジネスマガジン「コンフィデンス」を出版する雑誌事業、音楽・映像・書籍のマーケティングデータやランキング情報を提供するデータベース事業を手掛けています。

不採算事業を整理

過去にドル箱であったフィーチャーフォン向けの音楽配信などのモバイル事業や雑誌事業が斜陽となり、業績の足を引っ張っています。

オリコンでは、これらの不採算事業を整理し、業績の改善を図っています。

・雑誌、フィーチャーフォン減に伴い売上も右肩下がりだったが、不採算事業を整理することで収益は改善中
→営業利益率も17%とかなり改善してきている

引用元:みやびの館@株式投資

一方で、「オリコン」ブランドを活かした、顧客満足度調査事業やWEB広告事業を伸ばしています。

・オリコンという名前のブランド力は強いため、それを上手く利用して拡大を図れている感じ

引用元:みやびの館@株式投資

新規事業で迷走?

新規事業の中では、意味不明なことに手を出していると指摘されているものもあります。

ビッグデータを活用した株式運用モデルの開発という、意味不明なことに手を出しています。
新規事業が必要という点では間違いではないですが、迷走していますね。
今後が少し心配になります。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

良好なキャッシュフローで財務改善

フィーチャーフォン向けの音楽配信は斜陽ながら、追加投資が少なくキャッシュを稼げる事業であったため、営業CF/フリーCFは基本的にプラスでキャッシュを積み上げていきました。

これにより財務が改善し、2017年時点では実質無借金経営で自己資本比率63%にまで至りました。

「財務の観点から」
・ここ数年で自己資本比率が改善して63%まで回復しており問題ないレベルに

「キャッシュフローの観点から」
・営業CFは常にプラス、フリーCFも基本的にはプラスであり、キャシュフローはかなり良い
→企業的にも営業CFを意識した経営を標榜している

引用元:みやびの館@株式投資

財務は全く問題なしと評価されています。

財務は全く問題なし。負債総額より現預金のほうが遥かに多いです。有利子負債も極少。

引用元:バネ男の株のアレ。

2017年9月には自社株買い(上限2.84%)も実施するなど、株主還元強化およびROE向上にも前向きであると考えられます。

マグネシウム電池関連銘柄として一躍有名に

財務改善と業績底打ちが見えつつあった2016年10月、マグネシウム電池関連銘柄として株価が急騰しました。これをきっかけとして株価も反転しています。

マグネシウム電池に関する特許を、オリコンの子会社が保有しているとのことです。

オリコンとマグネシウム電池なんて、一見何の関係も無さそうなのですが、オリコンの子会社であるオリコン・エナジー社はマグネシウム電池を兼ねてより研究しており、またマグネシウム燃料電池製造に関する特許も保有しています。

引用元:81年生まれが投資による資産運用を真剣に考える

オリコン子会社が持つ特許は、必要不可欠な基本特許であるため、多くの会社からライセンス収入を得ることができると指摘されています。

この特許はマグネシウム電池を実用化する上で必要不可欠な基本特許であることからマグネシウム電池をの製造、販売、使用などするためにはライセンスを受けなければならない。つまり、追いコンエナジーは、マグネシウム電池を用いるビジネスに携わる多くの会社からライセンス収入を得ることができる。

引用元:ブッダの株ブログ

株主優待は廃止済み

過去に、オリジナル図書カード500円相当を、年2回(3月9月)で株主優待としていました。

業績的に苦しくなったためか、2015年をもって株主優待は廃止されました。

総合評価

2018年6月時点の総合評価

マグネシウム電池で注目されるも、続報は出ず、株価は横ばいです。

PER11.3倍/PBR2.21倍となっています。利益成長は足踏みとなっており、概ねフェアバリューという印象です。

営業CFは出ており底堅いと思われますが、上値を追うような業績ではありません。

2017年9月時点の総合評価

マグネシウム電池が化ければ株価急騰になるであろう材料株です。

その上、本業の方も財務やキャッシュフローが盤石であり、不採算事業を整理したことで業績底打ちが見えてきています。

PER的に割安感のある水準であれば、本業の伸び+マグネシウム電池材料の2つの恩恵を得られる可能性があります。

個人投資家ブログの総合評価

マグネシウム電池については一切触れておらず、本業だけの評価でブランド力や業績改善を期待して購入されたとのことです。

まだ自分とって不透明な点も色々ありますが、現時点でPER11.5倍、EV/EBITDA5.35倍、ROE20%なのでとりあえず買ってみました。

引用元:みやびの館@株式投資

割安好業績銘柄として、単元も安く、時価総額も低いので買いやすいと評価されています。

割安好業績銘柄としてピックアップ。業績まずまず、財務・CFは問題なし。利回りも高く、単元が安いので買いやすいです。時価総額が低いのもいい。

引用元:バネ男の株のアレ。

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