オロは、自社開発ERPソフト提供、Web活用のマーケティング支援も、アジア各地に現法立ち上げ。
株主優待はありません。2017年IPOでマザーズ上場し、1年後に東証1部へ昇格しました。
オロの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
クラウドERPとコンサル
事業内容
オロは、クラウドERPによる経営管理支援を行うビジネスソリューション事業と、コンサルやウェブ構築・運用やシステム開発を行うコミュニケーションデザイン事業の2本柱で事業展開しています。
ビジネスソリューション事業
クラウドERP「ZAC Anterprise」を主力商品として稼働ライセンス数を増やしています。
ERP(Enterprise Resource Planning)とは企業の花冠業務の統合化を実現するソフトウェアのことであり、受注・販売・在庫管理・売上管理といった業務を一括管理することにより、業務の効率化を可能にしています。
オロの「ZAC Anterprise」は、クラウド型かつユーザービリティの高いシステムで、組織全体でIT活用による最適化を支援しています。

オロ2017年12月期決算説明資料より抜粋
直感的なUIやマルチデバイス化、業務の自動化・可視化、IoT・ロボティクス・AI企業への対応、多言語・多通貨対応の4つを強みとしています。
ERP市場は、富士通やSAP、NEC、日立、オービックといった大企業がシェアを握っています。
オロは未だにベスト8にも入らないシェアであることが指摘されています。大きなシェアを獲得するに至っていない弱い製品であるとみるか、まだまだ獲得余地はあるとみるか判断が分かれそうです。
昨年ERPソフトについてのアンケートがあったのですが
オロのソフトはベスト8に入っていませんでした。
引用元:Kabu Berry
コミュニケーションデザイン事業
データ分析をもとに、顧客企業の課題や目標にあったソリューションを提供しています。
戦略策定、設計・開発・構築・運用まで一貫してサービスを提供することができます。
その他、中国・台湾・ASEAN地域でのビジネスを支援するグローバルビジネス支援事業や、デジタル広告配信の設計・運用を最適化するデジタルマーケティングソリューション等も提供しています。
2017年 IPO
オロは、2017年3月にIPOでマザーズへ上場しました。
公募価格2,070円に対して、初値4,750円(+130%)と2倍以上に高騰するスタートとなりました。
その後は、公募価格付近まで株価を下げるも、底値を確認した形となり、右肩上がりとなっています。
昇格期待→上場1年で昇格
オロは上場後に、公募増資、第三者割当増資、株式分割を相次いで行い、流通株式数を増やしていきました。
これは東証1部昇格に必要となる流通株式比率を満たすための施策と思われ、昇格期待が持たれていました。
上場後、公募増資、第三者割当増資、株式分割を相次いで行い、流通株式を増やしてきました。
9月には立会外分売も行っています。
引用元:itsukiの徒然投資日記
上場からちょうど1年後の2018年3月、東証1部へと昇格となりました。
予想されていたこともあって株価は大きく反応しなかったものの、東証1部に昇格したことでより優秀な人材の獲得等が進むと思われ、企業価値向上が期待されています。
市場一部への変更によって企業の認知度、社会的信用力が
増し、より優秀な人材の採用から、より業績の向上、業容の拡大
によって企業価値向上を期待したいところです。
財務は鉄壁
もともと無借金の好財務でしたが、IPOで調達した資金はそのままキャッシュでB/Sにアドオンされています。
2017年12月期においては、無借金経営が継続しており、キャッシュ43億円(cf. 時価総額278億円)を保持し、自己資本比率は88%に達しています。
大きな投資を必要とはせず、営業CFもしっかりとプラスで出ていることから盤石の財務状態だと思われます。
総合評価
2本柱の事業がともに2桁成長しており、ファンダメンタルズ的には言うことなしです。主力のクラウドERPは大手からシェアを奪ってほぼ直線的に成長しており、まだまだ成長余地があるように思われます。
2018年6月時点でPER44.1倍/PBR5.79倍と高い評価を受けています。指標的には買われすぎ感もありますが、引続き押し目買い意欲は強いと思われます。
今時のベンチャー気質の企業だと評価されています。
今時の企業だと、まず思った。
プログラミング言語はRuby、データベースはMariaDBと環境がベンチャーのよう。
引用元:雪ん子パースペクティヴ