パルコ(8251)

パルコは、ファッションビル経営の先駆でデベロッパー事業主力。劇場など兼営。12年、Jフロント傘下に。

好立地に土地・建物を保有する資産バリュー株です。株主優待はパルコで使える優待券などで、個人投資家には一定の人気があります。

パルコの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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ショッピングセンター『PARCO』『ZERO GATE』を開発・運営

スクラップ・アンド・ビルドで店舗を閉店・開店

パルコは、その名の通り、『PARCO』ブランドでショッピングセンター事業を展開しています。加えて、都心部一等地の中低層商業施設として『ZERO GATE』(ゼロゲート)も展開し、効率的な運営を目指しています。

今後は、ゼロゲートの展開が中心となっていくと想定されています。

大津店や千葉店の閉店などからも明らかなように、積極的なSBをしている印象
はありますが、閉店の方はともかく、開業は小型のゼロゲートが中心となって
おり、新店パイプラインが追いついていないような印象を受けます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

資産バリュー株として

パルコは、池袋や渋谷などの好立地に土地・建物を保有しています。

池袋や渋谷などの好立地に土地を保有しているのが強みです。
加えて、Jフロントの傘下入りにより、百貨店改修にあわせて進出するなど、新たなビジネスチャンスを得ました。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

さらに、業績も黒字を続けていることで自己資本比率も改善を続け、安定的な財務を達成しています。

一方で、PBRは1倍前後となっており、資産バリュー株として分類される企業になっています。

自己資本比率は5割弱と、財務面は安定的です。
現在の株価は、PBRは1を下回り、資産面から少し割安感があります。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

業績安定的ながら、成長力に乏しい中計

業績は安定的ではありますが、利益水準は横ばいが続いています。

2017年2月期を最終年度とした3年間の中期経営計画は未達に終わりました。

2017年2月期で3年中計をクローズしており、営業利益
135億円の予想に対し、128億円と7億円の未達となりました。これは既存店の
下落と開発計画の期ズレが主な要因となります。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

新しい中期経営計画は5年間に期間変更となっており、2022年2月期に営業利益147億円を計画しています。これは2017年2月期から5年間かかって+19億円程度と迫力に欠けるという評価をされています。

今回策定の中計から
は対象期間が5年に伸びており、2022年2月期に売上高1,214億円・営業利益
147億円を見込んでいます。一見すると5年かけて横ゝの計画ですが、記述の
大型不動産売却益を控除したNon-GAAP営業利益(2017年2月期)との比較
では、27.8%ほどの実質的な増益となりますが、かなり迫力不足の印象です。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待は優待券など

株主優待は以下のように色々用意されています。

  • 株主優待クレジットカード(5%割引)
  • パルコの優待券(1,000円相当または映画鑑賞1回分)
  • 大丸・松坂屋の買物優待券
  • ギャラリー株主パス券(1,000株以上)

保有株式数に応じて、パルコの優待券が増えます。

メインとなる優待はパルコの優待券です。

パルコ内の無印で使うというコメントです。

パルコ内の無印で使用できる限りはずっと保有する予定です

引用元:主婦りんごの株主優待生活

映画鑑賞券として使ったほうが利回りはアップするという指摘もあります。

パルコのお買い物券は1000円分ですが、映画鑑賞券としても使えますので映画のほうが利回りはアップします。

引用元:優待時々インコ

総合評価

2018年5月時点の総合評価

資産バリュー株として下値は固そうですが、中期経営計画を見ても成長力に乏しく、割安に放置されたままとなりそうです。

優待については個人投資家に一定の人気があるため、安値で拾えれば最低単元をホールドしても良いと思います。

きびなごさんの格付けでは業績安定度のみ高めの評価であとは普通となっています。

【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:B
・財務安定度:C
・配当利回り:C
・割安度:C

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

成長への手詰まり感があり、株主還元の強化という方向に流れる可能性があります。2017年2月期も増配しており、ライバルの丸井の株主還元とも比較されそうです。

手詰まり感もあってか、前の期は株主還元に意欲を見せ、配当を20円
→23円に3円も増配しました。とかく当社と比較されがちな丸井が総還元性向
ベースで100%以上の異次元の株主還元を推進しているので、まだまだヌルい
ものの、親会社のJフロントの都合や、一悶着あったイオンも依然として大株主
に居座っている背景もあるので、なかなか株主還元しずらいのかもしれません。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株価位置はフェアバリューながら、優待内容を高く評価されています。

パルコは指標的には妥当な株価位置と思いますが、優待内容には非常に力があります。これからも現行の優待制度が続く限りは、楽しくホールドして応援していく予定です。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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