GMOペパボ(3633)

GMOペパボは、個人向けレンタルサーバーサービスが主、ネット店舗構築・販売支援を強化中。GMOの子会社。

株主優待は年2回(6月12月)で売買手数料キャッシュバック等です。

GMOペパボの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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ハンドメイドCtoC「minnne」の成長と投資

事業内容

GMOペパボDは、GMOインターネットグループにおいて、インターネットインフラ事業およびメディア事業を担う会社です。

ホスティング事業(ネットインフラ事業)が祖業ですが、業態を拡大してEC支援事業やハンドメイド事業も行っています。

沿革

元々はホスティング事業を行うpaperboy&co.として、レンタルサーバー「ロリポップ!」やドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」、レンタルブログサービス「JUGEM」を展開していました。

2004年にグローバルメディアオンライン(現GMOインターネット)に対して第三者割当増資を実施し、同社の連結子会社となっています。

その後、2008年にジャスダックに上場し、2014年にpaperboy&co.からGMOペパボへ商号変更しています。

ホスティング事業

上記沿革の通り、GMOインターネットが競合他社であったペパボを飲み込んだ構図となっています。

祖業のホスティング事業は現在も稼ぎ頭であり、ロリポップ!に加えて、高速オールSSDレンタルサーバー「ヘテムル」も行っています。ムームードメインも健在です。

売上比率で56%を占めており、契約件数も堅調に推移しています。

ただし、ライバルのエックスサーバーに押されているのではないかとの指摘もあります。

レンタルサーバー契約件数が前年比+2.4%となっており、シェアの拡大に苦戦しているようです。
ライバルのエックスサーバーに押されているんでしょう。

引用元:奇貨居くべし

EC支援事業

ネットショップ運営サービス「カラーミーショップ」を提供しています。

月額900円からとリーズナブルな価格で、ネットショップを簡単に開店・運営できる仕組みとなっています。

テンプレートデザインを選んで簡単にサイトを制作できる他、HTMLやCSS編集で自由にデザイン変更できるようになっています。

電話やメールでのカスタマーサービス、売上拡大のためのコンサルも行っています。

売上比率で22%を占めています。

ハンドメイド事業

日本最大級ハンドメンドマーケット「minne」を運営しています。

minneはハンドメンド商品に特価したCtoCプラットフォームです。

売上比率で19%を占めるまでに成長していますが、知名度向上のため販促宣伝費をかけており、2017年12月期においても10億円の営業赤字となっています。

商号変更

もともとのpaperboy&co.もよく分からない商号でしたが、GMOペパボに商号変更することになり、面白おかしくネタ化されました。

paperboy&co.「商号をGMOペパボに変更することといたしました」←概ね不評

引用元:市況かぶ全力2階建

minneへの投資続く

2012年1月よりCtoCハンドメイドマーケット「minne」のサービスを開始しています。

ハンドメイド市場で独走すべく、広告宣伝費に巨額投資しており、ユーザー拡大・流通額拡大に努めています。

2015年には、minneの急成長に着目して株価が高騰し、6月にはテレビ東京「ガイアの夜明け」でも取り上げられて天井となりました。

そして本日6/16、ガイアの夜明け【シリーズ働き方が変わる第10弾~“得意”で稼ぐ!】にてminneが取り上げられる模様。TVにてminneの認知度が上がり、アプリのダウンロード数が急上昇となればGMOペパボにとって最高の材料となるでしょう。

引用元:Trade Room

その後もminneへ広告宣伝費を突っ込んでいる状況が続いています。

minneを擁するハンドメンド事業は2017年12月期においても10億円の営業赤字となっており、3年連続の赤字事業です。

2017年12月期は当初はそろそろ広告宣伝費を削減するのではないかと見られていたものの、従来通りの巨額投資となりました。

その要因について、競合サービスの「creema」への対抗であると指摘されています。

この経営判断は、1つには、同じくハンドメイド品のマーケットプレイスを展開する競合の「creema」を警戒したためと推測します。

引用元:奇貨居くべし

当初は新規ユーザー獲得のための広告宣伝費でしたが、2017年からはアクティブユーザー増加のために一定の広告・投資が必要だと会社側から説明されているようです。

こうなると広告宣伝費の大幅な削減は考えにくく、今後も継続的に投資が必要に思えてきてしまいます。

収穫期の判断はまだ先ではないかともコメントされています。

アクティブユーザーを増やすことが目下の目標でそのためには一定の広告、一定の投資が必要と感じている。まだまだ取りこぼしがあると判断している。サーバー事業は精々6~7%程度の成長だが、サービス業は10~20%の成長余地があるのでもうしばらく続けたい。

収穫期をいつにしているか聞きたかったんだが、はぐらかされた。まだその判断する時期ではないのかもしれない。

引用元:SyncHack.com絵空事

中期経営計画

GMOペパボは中期経営計画を公表していませんが、2016年4月に佐藤社長がインタビューに答えて、2019年12月期に売上高100億円、営業利益20億円という数字を出しています。

その前提としてminneが黒字化するものであり、2017年12月期においても達成できていないことから、絵に描いた餅となっています。

とはいえ、もし仮にハンドメンド事業の営業赤字10億円が0になったとすれば、営業利益11~12億円は達成できていますし、2019年12月期までには目標値に届く可能性もあると思われます。

株主優待は売買手数料キャッシュバック等

株主優待は年2回(6月12月)で、保有株式数に応じて売買手数料キャッシュバック等がもらえます。

  • ポイント付与またはクーポン
    • 100株以上 1,500円相当
    • 200株以上 3,000円相当
  • 自社株式買付手数料キャッシュバック
    • 100株以上
  • 売買手数料キャッシュバック
    • 100株以上 1,500円相当
    • 200株以上 3,000円相当

ポイント付与またはクーポンとは、GMOペパボが運営するサービスで利用できるものです。「おさいぽ!ポイント」または「GMOポイント」または「minneクーポン」のいずれかを選択して利用します。

残りのキャッシュバックについてはGMOクリック証券が対象です。

ポイント付与またはクーポン

GMOとくとくBBというプロバイダを使っており、株主優待を使ってプロバイダ料金を節約できると解説されています。

6864(プロバイダ年間使用料金)-6000(株主優待)=年間864円の支払いでプロバイダを使用することが出来ます。

引用元:[m]みるね

総合評価

ホスティング事業をキャッシュカウとして、EC支援事業とハンドメイド事業に成長を託しています。特にハンドメイドCtoCサービスの「minne」の成長と投資が今後の業績を大きく左右しそうです。

2018年6月時点でPER38.0倍/PBR8.04倍となっています。グロース株並の評価となっていますが、minneの赤字が解消すればPER12倍前後でしょうか。

ということで、minneの赤字が解消するなら割安、今後も赤字が続くなら割高という印象です。

ミンネの投資としての広告費が削減されれば大幅増益が見込めるとしており、本来の収益力・成長力からすれば、現在の株価は大幅に割安であると評価されています。

以下の理由により投資判断は継続保有です。

  • 主力事業であるホスティング、EC支援は順調に利益を伸ばしている。
  • ミンネへの投資継続、無配という経営判断は長期的には株主のリターン向上に寄与する。
  • 株価は本来の収益力、成長力からすれば大幅に割安で、3~5年の中長期では利益成長を反映した株価の値上がりや復配が期待でき、期待リターンは非常に高い。

引用元:奇貨居くべし

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