プレミアグループは、オートクレジットを中心としたファイナンス事業や、自動車保証事業を手掛ける。
2017年12月IPOで東証2部に上場。翌年12月に東証1部へ昇格しました。株主優待はありません。
プレミアグループの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
自動車に関するローンとワランティを提供
2017年12月 IPO
プレミアグループは、2017年12月に東証2部へ上場しました。
公開価格2,320円に対して、初値2,220円(-4.3%)とマイナスのスタートとなりましたが、初日は公開価格近辺に上昇して終えました。
自動車ローンビジネスが主力
プレミアグループは自動車ローンビジネスを主力としており、太陽光発電システム等の購入に伴うエコロジークレジットも手がけています。
債権残高は右肩上がりに増えており、売上・利益が積み上がっていっていると評価されています。
プレミアグループの今後ですが債権残高が右肩上がりに増えています。
自動車ローンをする人は1年で返済というのはなかなかありませんので契約すればするほど積み上がりビジネスモデルだと思います。
引用元:Kabu Berry
債権の貸し倒れリスクについては、保証会社にヘッジしており、安心感があります。
分割支払いの契約後、割賦債権に関しては金融機関に譲渡しており、かつ債権が貸し倒れになった際の弁済も保証会社にヘッジしていることから、今後景気が悪化して顧客の支払いが遅れたとしてもすぐには同社の業績には影響を及ぼさない仕掛けになっています。
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
自動車ワランティ事業
もう1つのビジネス領域として、自動車ワランティ事業も行っています。
顧客が保有する物品に故障が発生したときに、あらかじめ定めた保証の適用範囲内において、無償で修理が受けられる自動車ワランティというサービスです。
私的な理解は、自動車の修理保険といったサービスだと思っていますので、修理件数が少なければ利益が上がりますし、修理自体を廉価に抑えることでも利益率は自助努力で改善できるということでした。
この分野についてはリクルートと提携しており、リクルートがプレミアグループの株式を4.38%保有しつつ、社外取締役もリクルートから送り込まれています。
リクルートの販路を使ってサービスを供給しており、硬いチャネルを持っていそうだと評価されています。
プレミアムグループはリクルートの子会社で、リクルートの中古車販売、カーサセンサーでこの自動車ワランティなどのサービスをOEM供給していますので、販売先のマーケット開拓はそれなりに硬いチャネルを持っていそうです。
リスク
自動車ローンの根本的なリスクとして、人口減少やカーシェアの普及により、自動車ローン市場の縮小を指摘されています。
また、同業他社の大手の存在もあげています。
今後国内は人口の減少やカーシェアの普及に伴い、中古車市場が徐々に減少していくことが見込まれますし、同業ではオリエントコーポレーションやジャックスという大手も存在しています。
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
また、良好な決算についてもリスクが指摘されています。
2018年3月期決算で、その他の金融収益が3億円計上されており、これが一過性であると考えられるため、翌期も増益になりうるのかが現時点ではよく分からないと指摘されています。
IFRSでの上場ということで、お化粧されている点がどこまで世間に織り込まれているかもリスクと考えられます。
落とし穴はその他の金融収益(デリバティブ評価益)が3億もあり、一過性に見えること。IFRSだから中身を見落としがち。もっといえば、IFRSでの上場にありがちな非償却のれんと無形資産の大きな会社。お化粧されてることは割り引かなきゃいけないのだけど、世間はそこまで考えるのかというのはある。
引用元:21世紀投資
純利益推移は、2017年3月期8.5億円→2018年3月期12.8億円予想ということで、金融収益の3億円を除くと1.3億円の増益となります。このペースで考えると2018年度の増益は難しい可能性があります。
→2019年3月期の純利益予想は13.4億円(+3.7%)と増益を確保する見通しです。加えて17%増収という高い成長予想も示したことで株価はポジティブに反応しました。
東証1部昇格期待→昇格
早くも株主優待の新設と1部昇格の期待があります。
早々に立会外分売の実施や株主優待の導入(その他金融なのでクオカードがお似合い)をしてもらった上で、東証1部への昇格に向かってくれればと欲張った妄想を描いています。
2017年12月にIPOしてから1年ルールに沿った形で、2018年12月に東証1部昇格が発表されました。
ある程度は想定されていたこととは言え、最短での東証1部昇格でおめでたいはずでしたが、同日にMSワラント発行も発表されたため、株価は暴落となりました。
1部昇格と同時にMSワラント
2018年12月、1部昇格、株式分割の発表と同時に、MSワラントの発行が発表されました。
11.5%の希薄化となりますが、MSワラントという資金調達方法への懸念から、株価は30%以上もの暴落となりました。
2日間で-30%という信じられない暴落とコメントされています。
ここまで牽引してきたプレミアグループは1部昇格&分割&MSワラントで2日で‐30%と信じられない暴落が発生しています。
引用元:ミドル投資ブログ
一方で、冷静に見れば、11%の希薄化を伴う新株発行が30%近くの株価下落になることに対して、下げすぎという意見もあります。
プレミアグループは2日で30%近く株価が下落しましたが、11%の希薄化を伴う新株発行がそこまでの悪材料になるんですかね。
感覚的には下げすぎな気がします。
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
MSワラントは既存投資家に不利益だと指摘されている資金調達方法であることから、個人投資家からは疑問の声が噴出しています。
この発表の直前となる10月には、プレミアグループのIR担当者も交えて個人投資家ミーティングが開催されたこともあり、非常に高い注目を浴びています。
これに先立つ10月にわたしたちは東京で長期投資家アイルさん主催の個人投資家ミーティングを後援し100人近い人たちを集め、プレミアグループのIRご担当者と3時間にもわたる質疑応答を行いました。アイルさんにもご迷惑をかけたばかりか、座談会でDAIBOUCHOUさんなどにも参加していただきました。ミーティングに参加していただいた、ひとりひとりの顔が思い出されて非常に悔しい気持ちになってしまいました。
引用元:みんなの運用会議
総合評価
2018年12月時点での総合評価
順調に株価を上げ、個人投資家からの注目が高まっているときに、東証1部昇格・・・までは良かったものの、まさかのMSワラントで株価暴落となりました。
MSワラントという資金調達方法は既存投資家に不利益であり、なぜこの資金調達方法でなければならなかったのか?という会社側への不信感は早々には払拭できないと思われます。
今回の暴落で傷を負った個人投資家も多く、株価を回復するには相当に時間がかかるものと予想されます。
2018年6月時点での総合評価
堅調な業績と3%超の高配当という面に注目し、個人投資家からはセカンダリー投資として人気になっているようです。個人投資家パフォーマンスランキングの2018年2月末ポートフォリオランキングで同率5位にランクインしました。
IPOセカンダリーを狙う際に最も気になるのが、2年目の業績予想です。1年目はIPOするために良い業績を作ることが常であり、本命は2年目の業績です。
→2年目(2019年3月期)は17.4%増収/3.7%最終増益の予想となり、ポジティブです。
2018年6月時点で15.68倍/PBR3.68倍となっています。2年目の業績予想を好感して株価が上昇したため、概ねフェアバリューと思われます。
創業以来10年の成長、配当利回りが高い点から、大きな値上がりの見込める銘柄というよりは、下値は固く損をしにくそうであると評価されています。
株価が何倍にも上がるような夢のある銘柄とは思えませんが、損をしにくそうな銘柄だと思っています。
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
個人投資家(ツイッター)でよく聞く銘柄ですが、金融系は理解が難しいとする個人投資家も少なくなさそうです。
ツイッターでもリアルでも良く名前を聞く銘柄なのでちょっと調べ手に見ましたが…よくわからないですね。金融系は自分には難しいです。なのでもっと割安にならないと買わないかな。
引用元:バネ男の株のアレ。